ちょっとした言葉の違いで人のつもりを見分ける
文章というものは全くの同じ文章でない限り、書き手の伝えたい主旨や心理や付帯状況において全くの同じ意味を表すことはありません。
とは言っても、非常に近いところを意味した表現は、光の波長の連続性におけるわずかな差のように、たくさんあるのかもしれません。
というか、母国語の場合は、私たちも微妙な差は違和感があっても推測で補正して理解することができますから、それほど気には留めないと言った方が正解なのかもしれません。
しかし、英語をはじめ外国語の場合は、母校語よりは少し意識的に認識していく必要があります。
外国に行っても、日本人だということで少々ズレたことを言っても、同じように補正理解はしてもらえるでしょうが、ある程度の基本は押さえておきたいものです。
ちょっとしたニュアンスの違いたち!【今日の問題】
【問題】
次に示す表現において、最も近い意味を伝えているのはどれか選びなさい。
- I am going to stay here in this hotel.
- I plan to stay here in this hotel.
- I will stay here in this hotel.
- I am about to stay here in this hotel.
- I caught a cold.
- I came down with a cold.
- I felt the cold.
- I was left in the cold.
- Why don’t you drop in on him ?
- You had better drop in on him.
- You should drop in on him.
- How about dropping in on him ?
- I used to read an English newspaper every morning.
- I made it a rule to read an English newspaper every morning.
- I would read an English newspaper every morning.
- I was accustomed to reading an English newspaper every morning.
- I wish you to do so..
- I want you to do so.
- I beg you will do so.
- Would you mind doing so.
ちょっとしたニュアンスの違いたち!【解答と解説】
- I am going to stay here in this hotel.
-
「このホテルに泊まるつもりです」
“be going to ~”は代表的な構文ですね。
一般的に、「~する予定だ」「~するつもりだ」という意味を表します。
文法的には「近接未来を表す」なんてお堅い言葉になりますけれど、この意味合いで使われるときは、意志を伴って近い未来の予定を表すということなります。
他方で、「~しそう」という意味でも使われます。
こちらの意味合いでは、意志とは関係なく予想される近い未来の予想になりますね。
[例]:”It’s going to rain.”・・・・「雨が降りそう」
では、a)から順に見ていきましょう。
- I plan to stay here in this hotel.
- I will stay here in this hotel.”
- I am about to stay here in this hotel.”
「このホテルに泊まるつもりです」
こちらも「このホテルに泊まるつもりです」になりますが、より厳密に言うと「このホテルに泊まる予定を組んでいます」といった、明確に計画性を打ち出した現在の意図を表すと言えます。
すなわち、予定している未来のことは、まだ計画段階で、実際の行動は少し先~かなり先というシチュエーションです。
その分、ひょっとして頓挫するかもという不確定度が可能性として暗に含まれます。「このホテルに泊まるつもりです」
こちらも「このホテルに泊まるつもりです」になりますが、現在の意志を表現しています。
文章自体が未来形で表現されている分、予定している未来のことは少し先というシチュエーションです。
a)との相違は、未来としてはより近い点と「まず間違いないぞ」という意志を暗に示唆している点です。
「まさに、このホテルに泊まるつもりです」
“be about to ~”も有名な構文ですよね。
「まさに~しようとする」「~しようとするところ」=”be just going to ~”といった意味合いで使われます。
従って、予定している未来のことは、非常に近接する未来であるという意味で「隣接未来」といったニュアンスです。
過去問を一つ一つ丁寧にこなすことは合格には必須。
ただ数をこなすことだけにとらわれていると、決して合格力は身に着きません。
日常的に正しく勉強さえ出来ていれば、この過去問も、最後の確認、仕上げとしてプラスαを約束してくれるでしょう。
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