中学受験合格を目指される場合に、算数という教科でその目標を勝ち取るための大局的な重要要素を知りたいと思われたなら、本ページに執筆した事項をまずは理解されてください。

具体的にはどうすればよいかは、当サイト及び「帝都大学へのビジョン」及びその資料群をじっくりお読みいただければ、ほぼ完璧にお分かりいただけるはずです。

それ以前には、インターネットの情報を鵜呑みにすることだけは是非ともやめていただきたいと願います。(ほんの数%しかまともな情報はない事実は現実社会よりもはるかに酷い状況:何でもいいから儲けたい腹黒の商売人志向の輩か暇人が発信するのがほとんどですから)

それでなくとも、現実社会の指導者レベルも地に堕ちつつあります。
優秀な指導者は創業者のミッションをかろうじて受け継いでいる名だたる学校や学習塾、あるいは、崇高なポリシーを持った個人塾に求めるしか期待はできないほど絶滅人種です。

崇高なポリシーを持った個人塾を除いては、優秀な指導者の多くは底上げするための学習塾には仕事を求めないか、底上げしなければならない層への指導の仕方には長けていなかったりすることが哀しい現実と言えるように感じます。(誰しも時間チャージの高い方に流れますから)

1問1問を丁寧にこなすことの大切さ

「1問1問を丁寧にこなす」というアドバイスは保護者さんも、学校の先生や塾の相談担当から、よく耳にされる言葉だと思いますが、言葉が漠然としていて、なかなかその中身は分からないのではないでしょうか?

どういった観点で「丁寧にこなしていけばいいのか?」のかということは、自分で感覚的に掴める生徒さんを除いては、良き指導者の指導や言動から身をもって学び取っていくしかありません。

にもかかわらず、ここの本質をしっかり体に刻み込まないことには、能力を開花させる鋭い光を生み出すことはできないことも確実です。

結末を申し上げておきますと、子どもが親に説明する勉強で、勉強全般に関して結論付けましたように、算数の勉強においても、

沢山の光を当てても電子は飛び出してきません。

たった一つの鋭い光だけが電子を飛び出させるのです。

ということになります。

すなわち、「ふーん!」「なるほど!」でたくさんの問題を処理している程度では、ごく普通の子である限り、なかなか実力には結びつきません。

より多くの経験をするという意味では、数多く問題に接することは好ましいことなのですが、そのことばかりに主眼が向いて、やみくもに事務処理するような姿勢では、逆に効果がほとんど得られないことになってしまいます。

要するに、100台ストーブを燃やしても光電効果は観測できないのと同じことなんですね。

実際に指導していると実によくわかりますが、機械的な反復練習を教えられてきた子は、確かに文章題になるとたくさんのミスをおかしたり、なかには「エイヤー」で答えを出す子すらいることは事実。

しかるに、実際の試験は単なるルーチンワークではなく一品料理ですから、しっかりと本質を見抜かないと手も足も出ないのが一般的です。

最近、新聞広告でITを活用した予備校か塾の授業で、生徒の「なるほど!」という反応がPCの画面にポコポコ出ているような広告画像を見かけ、何だか気持ち悪かったのですが、この「なるほど!」で終わっているようでは授業から何のご利益を授かるわけでもないんですね。

お父さんやお母さんも、かつてどれだけの数の「なるほど!」を呟きましたか?
そして、呟いた結果は如何でしたでしょうか?

執筆者の私たちも、かつて「なるほど!」と呟いたことなのに、そのまま放置していたと思しきものは、ほぼ覚えていませんし、「何だったけなぁ?」程度が出てくれば良い方です。

世の中の物言いやコマーシャルでは【「なるほど!」と唸らせること=生徒が学習した】といった表現が満ち満ちています。
その思わされぶりこそが大いなる誤謬であることを静かに考えていただければ幸いです。

さて、一般的な中学入試の合格最低ラインは、もちろん学校によっても年度によって違うのですが、統計的には合計得点の50%~70%(難関校ほど高い傾向)であり、大きく一括りして指標とするのは60%といったところでしょう。

入試問題を見ても、一般的には、60%と言えば、標準的な問題を取りこぼさなければ確実に得点できる範囲だと判断されます。

なのに、「難しい問題を解けなければ無理だ!」などいう意識が刷り込まれているが故に、的外れの勉強をさせられてしまっているのではないでしょうか?

根っこさえ押さえれば、難しい問題を解く時間など自然に生まれて来ます。
なのに、根っこを押さえずに難しい問題を解こうとしている姿は、本質を分かった指導者には滑稽に映らざるを得ないほどの姿です。

一昔前ならともかく、2000年以降ともなれば、基本をコツコツ丁寧にこなすだけでも、医学部以外であれば東大生になれぐらいの時代だと思いますよ!

その意味でも、少しハードルが高い程度の問題を通して基本を心に刻み込み、目の付けどころ(着眼点)を見つける力を鍛えることが最適の勉強であるとして臨むことが合理的です。

それには、1問1問を丁寧に紐解き、それぞれの問題から教訓を日本語にして心に刻み込むことを積み重ねることこそが真の力をつけることに繋がってきます。

もちろん、それ以前に「数に対するセンス」を養っておくことが必要ですが、これは1問1問を丁寧に紐解く中でも、指導者がしっかりと意識的に導くことができるものですし、指導者がいなくても参考書や問題集から自力で培うこともできるものです。

それでは、算数における「1問1問を丁寧にこなすこと」の主たる内実的な観点をピックアップしておきましょう。

多点カメラで数を見るセンスを鍛える

算数の力の最も源泉にあるのは、何といっても「数を見るセンス」です。
これを鍛えることなくしては、算数が面白いという地点までには決して到達しません。

もちろん、この最源泉レベルで同等に挙げられて然るべき要素として「立体感覚」がありますが、これとて一定は「数を見るセンス」の上に築かれていくものです。

「中学受験&保護者コース」及び「ALLコース」では「問題・解答用紙(中学受験生向け)01:数のセンスを鍛える精選17題」としてご用意いたしております。

1題1枚の問題・解答用紙としたファイルはWORD形式、解説はPDF形式でダウンロードいただけます。

もちろん、印刷できますので、1日1題でもお子さんの力試しにご利用ください。

ダラダラとした問題を17日で100問解くよりも、この精選17題を1日1題でしっかりと丁寧に解き切る17日間の方が17倍以上のセンスを身につけさせてくれるでしょう。

説明したら分かる最近接領域と言えるレベルのハードルですが、そこで終わらせてしまうと全く力は付きません。

最後には、自力で再現し切るところまでもっていった子だけが確実に合格切符を手にしていきます。

算数・数学でしか育めない思考力の最も根幹をなす部分ですから、この17題を自力で再現し切る勉強をした子は、中学や高校で数学はもとより、どんな勉強にも困ることはありません。
目先の宿題程度の勉強なら適当に流せるようにもなります、部活も大いに楽しめることでしょう。

一般の閲覧者様にも、中学受験を目指すための算数の勉強を有効にするためのコンテンツ及び資料は下記ページよりにてご覧いただけます。

「中学受験&保護者コース」会員の方には、ダウンロードいただける内容も一望いただけます。

さらに言っておきたいことは、数のセンスを鍛える前に、あるいは、同時にでもいいですから、計算をできるだけ楽にすることを、下記ページを参考に教えておいて上げてください。

算数は日本語を算数語に翻訳するということに尽きます

本標題に関しては、連接する事項として「算数語を日本語に翻訳して説明できる双方向の力」をも含めて捉えていただければ幸いです。

世間で言われる「国語力」や「読解力」とも全く本質が全く違いますから、そこはしっかりと下記のコンテンツを参考とされて区別されてください。

「翻訳する」という言葉は、所謂、仰々しい「立式する」というほどのものではなく、立式する前の下準備になるものであって、問題解決のための一番ベースとなる部分です。

そもそも、いきなり立式できない場合の方が多いと言っても過言ではありません。

「算数語⇔日本語の変換」、あるいは「算数語⇔日本語のやりとり」と捉えていただいた方が分かりやすいでしょうか。

この実感は、私たちのサイトで具体的な問題を素材にしたコンテンツで汲み取っていただけるはずですし、「帝都大学へのビジョン」の資料群では、より明晰に、より具体的に理解していただけることと思います。

良き指導者が少ない今、あるいは、それしか手がないかもしれないとすら思ってしまいます。

私たちの資料に則り、1問1問の日本語を丁寧に翻訳することに注力することで、翻訳する際に「工夫をする」ということ「適した言葉をチョイスする」ということができるようになってきます。

程よいハードルの問題で基本を検証しながらペンを動かす訓練をする

【帝都大学へのビジョン】では、かつて甲陽学院合格者(その後、東大理科Ⅰ類)を指導した際の指導内容から、該当する良質問題を精選し、再現する形で資料とコンテンツを構成しております。

立体図関係は、まだ不足しておりますので今後アップしていきたいと考えておりますが、資料化しているものからは「問題を紐解いていく脳細胞の動き」を、コンテンツからは「目の付けどころ」を体で会得していただき、基本を心に刻みながら自分で再現できるまでにもっていけるような訓練を怠らなければ、、知らず知らずに考える力も身に着いてきます。

考える力は、程よいハードルの問題で基本を検証しながら実用を経験する作業の延長線上に出来上がっていくものです。

そういった意味で、当サイトでピックアップされている問題だけでも、一つ一つ丁寧に納得する勉強をすれば、お子さんの目指す中学に応じて7割は得点できる本物の力が身に着くでしょう。

「なんとなく分かる」で中学受験は突破できても、そのままでは最終の大学受験では負けます。

一流中高一貫校に合格しながらも、落ちこぼれていった生徒もたくさん見聞きしてきました。

落ちこぼれるだけなら全然問題ないのですが、生きることへの荒れに転嫁されると大きな問題です。

中学受験を目指すお子さんの保護者さんで【帝都大学へのビジョン】にご興味のある方は、下記のコンテンツをご一読されてみてください。

Webコンテンツは「目の付けどころ」のヒントのみで解答までは記していないものもございますが、コース会員様にはお申し出いただければ、ご提示させていただきます。