一人のこどもの成人は『親子の関係性の総体』の結実です。ご紹介した2つのテクストは、「肌を離して手を離すな」「手を離して目を離すな」「目を離して心を離すな」に集約され、親子の関係性のあり方に大きな要素を占める「距離感の取り方」に関する公理を発達段階に応じて的確に表現したものになっています。
「子育てに悩んだら」の記事一覧
学力低下の背景~過剰サービスがくれる”ひ弱”
親の躾け力低下とともに手取り足取り指導を競い合うような風潮もあり、学力低下の悪循環に拍車をかけています。この両者は、子どもたちに最も重要な「努力することの大切さ」を教えないことに通じます。生徒がいったん努力しなくなると、教師は何とか分からそうとして、より分かりやすく、より丁寧に教える。その結果、生徒はますます努力を怠るようになる。