【帝都大学へのビジョン】は、私の友人が運営している情報の真実を見極める某サイトから産声をあげました。

教育・学習関連情報を客観的に分析し見極める役目を依頼されたことから、2006年頃より数多くの受験生や保護者の方からのご相談メールが舞い込みました。

単なる学習経験者の成功体験談ではなく、実際に深い願いを持って生徒を指導した経験をも含めて得た暗黙知を、誰もが共有できる形に形式化しながら、これらのご相談にお答えする中で集大成した産物が【帝都大学へのビジョン】です。

今では随分とマシになっていますが、開始当初は狡猾と悪意に満ちた『詐欺』とも言えるような高額情報が蔓延していた時期。

『俗流』ならまだ許せもできますが、あまりにも酷いネットビジネスが横行していましたことに危機感を覚え、これに反抗するために、自らの指導経験と暗黙知を形式化した書を出さざるを得なかったのです。

そんな中、私とスタンスを同じくする松平勝男さんと親しくお話をさせていただくご縁をいただきました。

【役立つ勉強法】でもご紹介させていただいているのですが、松平さんは『ユダヤ式記憶術』『逆転合格の極意』や多国語の語学マスター指南書を多く出されています。

「私とスタンスを同じくする」と書いたのは、学習することの本丸を説いた上で、ちょっとしたことやちょっとしたコツに気付かないで、結果損をしている真面目な学生さんに向けてその指南をしているという点なのです。

単なる裏技や操作方法だけを機械的に身に付けても、そのような心の姿勢は将来手痛いしっぺ返しを受けることになります。

何でも合格レベルを越えただけのヤブに留まってしまうような学習はしてほしくないという願いも共通のスタンスなのです。

現在では『詐欺本』は随分と減ったように見受けられますが、にわか学習コンサルタントや単なる商売人や塾経営者が繰り出す『俗流』が大多数を占める構図に変わりはありません。

あなたも周囲を見渡せば、本当のプロといえる人はごく一握りだということを知っておられるはずです。

パレートの法則でもありませんが、どんな世界も(医者や学者の世界ですら)8割方はヤブだと言っても過言ではないでしょう。

さて、【帝都大学へのビジョン】のもっと源流を辿れば、1995年の阪神・淡路大震災の後企画したFAX塾に遡ることができます。
この時に集まってくれた生徒たちの指導が【帝都大学へのビジョン】の伏流となっています。

もちろん、これは学生時代の家庭教師や塾講師の経験の上に積み重ねられたものであることは言うまでもありません。

エピソード

その教え子が僕のもとにやってきたのは、そう、彼女が高校1年生の夏休みの頃だっただろうか?

なでしこジャパンの澤 穂希選手と同年代で、その礎を築いた一人と言えるだろう教え子。
キャプテンの重責をこなしながらの受験勉強で居眠りしそうなときもあったよね。

以来、彼女は101回は僕の脳スキャンを食い入るように眺めることになり、僕は僕で235回は彼女の脳細胞のあちこちを突くことに夢中だった。

エピソード

その教え子は、自分の夢を叶え国際公務員として世界を舞台に仕事をしています。
その後来たれし者たちは、弁護士になった者、大企業で医薬品の開発に従事している者、銀行員となった者・・・。

決して優秀とは言えなかった普通の子たちが、立派に自力で成長してくれました。
僕は僕で、彼らが大きく羽ばたく姿を嬉しく見送るばかりの自分に鞭打つばかりです。

Galileo Galilei の言葉より

You cannot teach a man anything, you can only help him find it within himself.

僕は人にものを教えることはできない。

できることは、相手のなかにすでにある力を見いだすこと、その手助けである。



All truths are easy to understand once they are discovered; the point is to discover them.

どんな真実も、 発見してしまえば誰でも簡単に理解できる。

大切なのは、発見することなのだ。

勉強法・学習法マニュアルに関するガリレオの考え方

子どもたちが伸びるところには、必ず何らかの契機がある。
それはたった一つの感動かもしれないし衝撃かもしれない。
あるいは、たくさんのささいな会話の中から生まれたのかもしれない。

人から見れば「そんなことで・・・」というような意外なことで急に伸びる場合もある。
何が契機になるのかは、当の本人にも分からない。
まして、保護者には、どこをつつけば契機の波紋が拡がるのかは分からない。

どうしても伸びない子どもには、こういった勉強法マニュアルが刺激になることもあるだろう。
そのことを僕は否定はしない。
しかし、それでも伸びない場合もあるかもしれないことも確かだ。

極端な話、福山雅治さんの「探偵ガリレオ」を見て、急に物理を勉強しだした女子学生もいるかもしれない。
きっかけとはそんなものだということを僕は知っているつもりだ。

僕は、本書の中で『量子飛躍』と呼んだ。
この『量子飛躍』を経なければ、真に学力が向上することはない!

いみじくも、ドイツの教育哲学者ボルノウ(Otto Friedrich Bollnow)はこれを『覚醒』と呼んでいる。

どこにきっかけが潜んでいるのかは分からない。
しかし、その子が伸びるための解は、性格・知能などを論理的に突詰めれば必ずどこかにあるはずである。
『量子飛躍』への励起を促すエネルギーは必ずどこかにあるはずなのだ。

ただ、人間の心を全て数値化することが難しいということだ。
そして、そのきっかけに幸いにも出会えることが出来れば、あとは自力で成長していけるだろう。

最初から自力で成長できる子には全くマニュアルは必要ない。
むしろ害ですらあるだろうと僕は思っている。

しかし、自力で動き出せない子には、自力で動けるための外力を与え、可能性をより多く模索するという点でムダではない。
人間にも「慣性の法則」は当てはまるのだ。