再度のご挨拶と受験に挑む君へのメッセージ
再度、ご挨拶させていただきます。
執筆者代表のガリレオと申します。
共同執筆につき、代表者の卒業証書を掲示させていただきました。
すでにお気づきのことと思いますが、
ペンネーム「二三五八十三(フミコハトミ)」の由来はフィボナッチ数列です。
フィボナッチ数列は、昔から特にその名前を出さないで大学入試にこっそりと出題されているシーンも多いようですから、本【帝都大学へのビジョン】に資料として収録しております「数学への導火線」にある「フィボナる・リュカる」を是非なぞってみてください。
きっと、探偵ガリレオの言葉の意味がお分かりいただけることでしょう。
また、2010年東大文系数学入試問題における唯一のやや難問であった「確率の漸化式」も理解いただけることと思います。(小問1が読解力と思考力を要するのですが・・・)
ここには、数列の佳境とも言える「漸化式」における「特性方程式」のトリックが明かされています。
実は、当方が受験生時代一番感動したのが、この特性方程式のトリックでした。
数学の面白さを知る上での学習資料として、読み流すだけでなく「なぞる」ことを必ずしてください。
平均的な君にも、充分手が届く内容であることが分かっていただけると思います。
中学卒業時では関関同立など手が届くかどうか分からなかった当方が言うのですから間違いなしです!
中学までは、思いっきり子どもとして外で遊びなさい!
この時期にスマホの奴隷となっていると高校生になっても引き摺ります。
高校生で引き摺ったら、まず一生スマホの奴隷人生と考えても過言ではないでしょう。
高校生になれば、大人になる精神の準備をしなさい!
どんな分野に進むにしろ、この時期に、精神の汗を掻いた人だけが「愚痴ばかりをこぼしている人生」とは無縁の人生を送ることができるでしょう。
されば、君の人生を決めたのは、15歳~17歳の高校生の時期だったと必ず振り返る日が来ます。
少し、話が反れてしまいましたが、ペンネームで登場することで、「信用できない」と判断されましても致し方ありませんが、実名で表に出ることが何の信頼の証にもなっていない現状であることを、あなたも充分にご存知のことと思います。
むしろ、実名を晒しての表舞台でも平気でインモラルなビジネスをする方々とは彼岸の位置に居ると一線を画していただければ幸いと願うばかりです。
ダイヤモンド社をしてこんなことを言わしめるようになってしまったとは!
私は決してそうは思わず、一生懸命努力・精進する優秀な層だけは未だに健在だと見ています。
日本人はもうノーベル賞を獲れない?深刻な科学技術立国の危機:ダイヤモンド社
それに、ノーベル賞を獲れる獲れないは、ある意味大した問題ではありませんしね。
ノーベル賞とは縁のない、縁の下の技術やサービスこそが、圧倒的多数で人類社会を支えているのですから。
君のお父さんやお母さんがそれに貢献しているかもしれませんよ!
しかし、その一方で、普通の一般社会を担う層が完全に空洞化しつつあることは確かだと感じます。
懇意にしていただいていた銀行の女性行員さん、製鉄会社の総合職の女性、挙句の果ては私の息子までが、あまりにも普通のことができないと嘆いている始末で、それこそが致命的な問題です。(=中間層の多くがマイナス側に吸収された形で空洞化した二極化)
いくらノーベル賞を獲れる人が続いても、普通の一般社会が劣化しては、世界として現状のパラダイムが続く限り、日本の社会としては相当ヤバいことになる事が予測されます。
それは、とりもなおさず自分自身の、あるいはお子さんの今後の普通の生活に関わる重大な事態です。
「ITや商才・サブカルチャーで勝負!」の傾向が強まっていますが、ともに世界から見れば赤子。
まぁ、優れているのかもしれないアニメにしたって、所詮バブルです。
「エンジニア」で検索すればITエンジニアばかりが出てきますが、正直、こういう現象こそが日本の苦悩を象徴しているのであって、自然科学に無縁の実用ITを駆使するだけではワードやエクセルを駆使するのと変わりませんから、安易にエンジニアなどと呼んでほしくありません。
小さな国ですから、これらは国民間の内需で騙し合うところにしか活路を見出せないのがオチでしょう。
やはり、良識ある社会への有益性のための頭脳で世界に貢献するように成長していただきたいと願います。
代表執筆者プロフィール
代表執筆者 | 奥村 栄弘 |
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代表執筆者経歴 |
●昭和53年京都大学工学部機械系精密工学科卒業(現物理工学科) 星研究室(豊橋科学技術大学名誉教授:故 星 鐵太郎 博士) 指導教官:京都大学名誉教授:故 垣野 義明 博士(当方の結婚式の主賓を務めていただきました) ※前年度までは奥島研究室(故 奥島 啓弐 博士:京都大学名誉教授 当時、精密工学会会長 その後 摂南大学第三代学長) ●卒業論文 AE(アコースティック・エミッション)による工具損傷のインプロセス検出に関する基礎的研究 この研究は、研究室ではそれまで無縁のテーマでしたが、自ら教授にお願いして、面白いかもと了承していただきました。 そして、翌昭和54年、院生だった同期(当方は学部で故意に留年していた)のベトナム留学生リュック君が引き継いでくれて、指導教官だった垣野 義明先生とともに下記の論文として精機学会に提出され、その後、実社会のマザー・マシンで実用化もされ、今も尚、各機関で研究が行われています。 リュック・ディ・チョン君(陸奥 章君)と故垣野教授に改めて謝意を示したいと思います。 アコースティックエミッションによる工具破損の検出(PDFファイル) 当時から、「AEは地震予知に有望ではないか?」と考えていましたが、現実的には不可能と考えていたこともあり、民間に出た以上は仕事と生活に埋没して不可能性を覆す発想を温めることもなく今日に至っています。 そう考えれば、人生なんて時間がいくらあっても足りないものですね。 ●高校時代の本音 本当は理学部に行きたかったのですが、小学6年生で親父を亡くし、母一人子一人の母子家庭だったので、とにかく早く稼ぎ手にならねばという思いが強く工学部へ。 「阪大にしてちょうだい」と願う母親の猛反対もあって、落ちれば働くことが条件の中、それでも受験料がもったいないので滑り止めも一切受けませんでした。 工学部なら100%落ちるはずがないと内心思っていたことも確かで、名工大(当時、二期校)の願書は取寄せてはいたのですが出しませんでした。(数学が痛恨の不出来でしたが、医学部でも通っていたことが確実の上位合格でした) 父方で親身になってくれた親戚は、盛んに医学部を勧めてくれましたが、そんな悠長な気にもなれず…。(他人の血を見ただけで失神しそうになる上に覚えることが苦手で大嫌いでしたから、とにかく暗記しておかねば話にならない医学や法学、文系諸学は意識外でした。) ●高校の同期たち 我が高校からは、医・薬・農及び文系を除外した理工のみで見ると、京都大学には現役では理学部2名・工学部4名(と記憶)が入学しましたが全員が物理系。 当方と同じ機械工学の同期は神戸大学で、金属工学の同期は京都大学で、それぞれ名誉教授として退官、理学部の1名は中間子分光学の分野で今も特任准教授として研究されているようです。 結果として学究の道に進んだ同期は少なくとも10名以上(文系は1名のみ)はいると勘定される学年でした。 ●就職活動 当時の国立大学は授業料も非常に安く、奨学金も受けながらバイト(家庭教師はもとより、土方から西陣織の反物の梱包・会場設営等)でもかなり稼げましたので、授業料はすべて自力で支払い、家にお金を入れていました。 それもあって、故意にですが、「自分の経歴にささやかな傷をつけるべし」との思いに駆られ1年留年したおかげで、前年とは打って変わって一転就職難になっていました。(第一次オイルショックに入学し、就職難の谷に当たった年) 京大の理系は特殊だったのかもしれませんが、当時は就職活動など全くせず、学科の就職窓口で応募するだけでした。 就職難に陥った年でしたが、それでも機械系からはM電器に応募している人は0でしたね。 その時は、日本の農業者の辛い作業を軽減する機械化の役に立ちたいとの思いが強く、高校時代の友人には「京大まで出て、なんでそんな会社に就職するねん?」と散々言われましたが、株式非上場の農機具メーカを受けました。 OBを訪ねることぐらいはしまして、理系素養のテストを含めた一般教養のテストはトップだったとの話を聞いて、順調に社長面接まで。 ところが、その後が悪かった! それでアウトです。 ●フジテック株式会社 研究所 振動・騒音解析及び安全装置の研究・開発 次の転職先となる東レ・エンジニアリングよりも、はるかに天才肌(京大の電気・航空・機械OB)の技術者がワンサカで、京大の機械系振動工学:佐藤研究室との共同研究もしていました。 こんな天才たちが何故この会社に?という思いを抱きながら、給料への不満(母子家庭だったことが影響していたのかも?)で会社を退職。 在職中には、研究タワーでの作業中、ラテェットスパナ(M30~36ですから鉄の塊)落下の直撃を頭頂に受け作業服が血に染まった経験がありますが、運よく回転運動をしながらの直撃だったため、大事には至らずに命を長らえることができました。 低い方の研究タワーで、且つ上層階では他の部署は作業していないと思い込んで、ヘルメットを着用していなかったことが悪いんですけれど(一緒に作業していた航空工学出身の天才肌先輩が責任を感じてしまわれ、当方を送り届けた後、母親に土下座をされました)一時は社内が騒然としたようです。 ●東レ・エンジニアリング株式会社 FA機器事業部 メカトロの司令塔としての電気・電子部品生産自動機プロジェクトリーダー 多線種全自動コイルワインダーで特許取得、及び社長賞をプロジェクト受賞 東レでありながら、繊維機械とは一切無縁です。(むしろ、独立した直後の最初の受注が繊維機械のオートドッファーでした) 東レでは、給料は倍近く増えました(休日出勤しないとこなせないのが日常茶飯事:もちろんブラックではなく、きちっと給料に反映していました)し、技術立国日本の先兵として稼いでいる実感、最先端を走っているという実感はものすごく大きかったですね。 東レは、トータルに見て、いい会社だったとしみじみ思います。 なのに、退職したのは、家庭内の嫁姑の関係を調整するために、独立して家内の心を守ってやらねばと思ったからでした。(滋賀の瀬田までは2時間ほどかかりましたので) 当時の現場責任者のNさんには、「自分がボロカスに罵ったために辞めたのでは?」と思わせてしまい、申し訳ないことをしてしまいました。 当方を飲みに誘っていただいたり、評価していただいていることは当然のことながら分かっていましたし、現場の大変さは痛いほど分かっていましただけに、それが唯一の心残りでした。 を経て、 ●1986年独立、ICL技術事務所設立 主に、大手工場の自動化設備・産業用ロボットの開発設計に従事。(主に電機・電子部品業界/硝子業界/産業機械業界) サラリーマン時代も含め、独立後もクライアントとともにインターネプコンJapanへの出展数々 技術者を引退するまで累計5社の技術部長・技術営業部長・技術顧問・執行役員を歴任。 1996年より、当時中国のカラーTV市場トップの座に君臨した四川長虹電子集団公司への生産設備・生産技術支援に赴く。 初回の初日は、まるで国家間の調印式のような儀式でした。 何度となく行くうちに、そこには何と!当方が東レ時代に従事していたオートコイルワインダーが5台ほど納入されて並んでいました! 中国への技術支援の傍ら、日本では将来への布石の意味もあり、FAX塾「ICL数学クリニック」を開設。 集まった高校生全員を合格に導く(京大・ICU等)も、多くの生徒はFAXでは物足りず当所に入り浸りとなりe-ラーニングの限界を確信したため新規募集はせず(もちろん、技術屋との2足の草鞋だったこともあります)、集まった高校生(不思議なことに全て高校1年生)が卒業する3年間だけ責任をもって指導しました。 その後、10年の時間を経て、学生時代の教え子が運営する某サイトを通じて、ネットでの商業主義のノウハウ本の酷さに遭遇したことを契機として、「ICL数学クリニック」での実り豊かな指導経験をベースとして、何のために勉強するのかの願いを込めた本質的学習方法論を社会人時代の友人と共著で出版することとなります。 本サイトが、まさにその実現ページとなっています。 |
指導実績 |
●学生時代(1973年~1978年)
※上記はすべて個人的な依頼による家庭教師形態(ご依頼が多くてお断りせざるを得ないことも多くありました) ※例外的に、浜学園にて中学生への数学授業 ※教科指導とは無縁ですが、在学中は左京区吉田地域(第四錦林小学校区)にて子ども会活動に従事 ●ICL数学クリニック時代(1995年~1998年:阪神淡路大震災直後~)
※全く不思議なことですが、ごく一部地域への新聞広告チラシで集ってくれたのは、全員が高校1年生のしかも女子のみでした。 ※申し訳ないことですが予算の関係上、芦屋市には全くチラシを入れずm(__)m ●「帝都大学へのビジョン」時代(2008年~現在) 「挑戦者たちの声」をご参考ください。 難関大学への合格よりも、志をもって「帝都大学へのビジョン」を実践し、実際に大きく飛翔してくれた高校生が一定数現われてくれたことが何よりも喜びです。 |
メッセージ |
中学卒業まで何の優れたものもなかった当方のような路傍の石ころでも、目標を決めてその気になりさえすれば、自分の器に応じてそれなりに充実した人生が送れるものです。 一番悲しい人生は、何をするでもなくしないでもなく、のっぺらぼうに時が流れるだけの人生ではないでしょうか? また、理系に進む諸君には理系バカにならないでいただきたいですが、それ以上に文系に進む諸君には文系バカにならないでいただきたいと願います。 「世界の役に立つ」ぐらいの志をもってバランスのとれた全人的な人材となるべく精進されて下さい。 |
他の執筆者よりのメッセージ |
たとえ短い間だったけれども、一般社会に出てから教師になったことが、私にとっても生徒にとっても本当によかったと感謝するばかりです。 いきなり教師になっていたら、生徒たちにどれほどのことを教え、伝えることが出来たか?甚だ疑問です。 今も民間で日本経済を支え続けるあんたたちに『スマナイ』という気持ちが消えませんが、その分、学ぶということの意味の中で社会の良い面・悪い面を包み隠さず、生徒たちに前向きに伝えていくことばかりを考えています。 |
拝啓 受験に挑む君への手紙
理屈抜きに意を決したら、
学習サイクルとタイミングを心得た正しい勉強
をするだけで成績は飛躍的にアップします。
君の周りにはたくさんの受験法や勉強法のノウハウが出回っています。
- 正しい勉強の仕方を知らないだけなんです
- コツコツやらないからこそ合格出来る
- たった○○日で偏差値○○
- 学習時間・記憶力・暗記は必要ありません
- 生まれつきの能力は全く関係ありません。
数え上げればキリの無いほど様々な言葉が飛び交っています。
インパクトはあるけれども、正しくもあり正しくもない曖昧さを持ったフレーズもあれば有害さをまき散らすだけのフレーズもあります。
それが故に、100%完全にシンクロできるものはありません。
エモーショナルなマーケティングの言葉通り受取る怖さがそこにはあります。
『勉強法』や『自己啓発』なんてものは、古代ギリシャや古代ローマから何も変わりません。
この現代に、アルキメデスより賢い人がどれだけ居るでしょうか?
にもかかわらず、これらのテーマは鉄板ネタとしてますます健在です。
『最新脳科学が・・』だの『最新右脳理論が・・』だの『○○記憶術』では研究者もビックリの謳い文句がズラリと並びます。
正しい方向に導いてくれるウソならまだ愛嬌もあるかもしれませんが、中にはとんでもないところに導かれるような書もあることを購入者さんからも多く聞き及びます。
Webでは、その辺の素人ライターが小遣い稼ぎで1コラム数百円で書いているような代物が溢れかえっていますが、自分にとって快い言葉に惹かれているようでは何も向上することはないでしょう。
まずは本気で『意を決すること』をしない限り、勉強に限らずどんなことでも「前進・進歩しているな!」という爽快感を手に入れることはできません。
「では、どうすれば意を決せるの?」などと鶏卵論の罠に嵌っていては永久に埒はあかないですよ!
- どのように勉強していいのかが分からない。
- 学校や塾の宿題を精一杯こなしているが、思うように成績が上がらない。
- 現状から抜け出して、何としてでも1ランク上を目指したい。
このような悩みは、実は、君がこれから長い人生を生きていくための試練を与えられているということなのだと当方は思っています。
それを、解決し乗り越える力を養うことこそが、戦略をも含めて、本当の勉強であり、受験勉強であり、生きる地力なのだということが少しでも伝わるように【帝都大学へのビジョン】は進化していきたいと考えています。
勉強をすること自体、君にとって何も役立つものではないと感じるかもしれません。
しかし、君の中に眠る可能性は、何もすることなしに開花するはずはありません。
勉強を何とか物にしようとする姿勢は、仕事をはじめとする今後の人生の営みの中で必ず己の礎となるものです。
「学問する」ということは人間の格としての成長を担う重要な部分です。
物質的・社会的な成功などは副次的な問題に過ぎません。
単なる成功者というだけでは、誰もが心底から尊敬していないことは明らかです。
【帝都大学へのビジョン】は、目先の受験合格の基礎を確固たるものにするだけでなく、君の「人生における帝都大学」のために書き上げました。
もし、君が日々の惰性の中に埋没して、理屈だけでは容易に抜け出せそうもないときは、ともかくも、理屈抜きに「意を決する」ということを覚えてください。
「何故やる気が起きない」なんて原因分析を待ってから動こうとしているなら、原因が分かっても、結局、何も動かないままムダムダ歳を取っていくだろうことと思います。
動きながら考えることも、考えてから動くこと以上に大切なことです。
動きながら考えることを、あまりにも軽く見すぎていると、大幅な時間のロスを招いてしまうことになりかねません。
時間との競争にきわどい差をつける危なげさに身を委ねるのではなく、
圧倒的な差でゴールする加速度を蓄えていく。
それが、【帝都大学へのビジョン】の真髄であり心底よりのメッセージです。
ギリギリでもいいから滑り込もうという考え方であるとすれば、そのこと自体が真の勉強を出来ていない証明に他ならないのです。
「勉強法」とは費やした時間を無に帰させないための行動規範です。
【帝都大学へのビジョン】 ガリレオ
代表執筆者へのインタビュー
私が代表執筆者と最初にお付き合いさせていただいたのは、大手企業同士での発注元・受注元の各技術担当者としてでした。
納品時には、現場の工場で一緒に徹夜した思い出もあります。
ニュースでよく流れる、あの凄まじい速さで流れるオートメーションの現場です。
仕事上の付き合い、それも関東と関西ですから、それほど頻繁に接触があったわけではありませんが、彼が独立された後は、逆に彼個人として当方の所属会社とのお付き合いをセットさせて頂き、それがご縁で、その後もお付き合いさせていただいております。
今回の『帝都大学へのビジョン』販売のお話を頂いた際には、正直驚きました。
何度も一緒に飲む機会も持つことがあったとは言え、仕事上の話が多く、何となくの話で耳にはしておりましたし、京都大学のご出身であることも知っておりましたが、この方面でのスピリッツやスキル・実績をこれほど持っておられるとは思いもよりませんでした。
何か元があって、それをモディファイする技術者はありふれていますが、彼は、全くの無から有を生み出せる数少ない技術者の一人です。
しかも、極めてシンプルに達成してしまいます。
彼にとっては2番目の会社だったそうですが、最初の会社も一部上場の大企業での研究職。
私と知り合った2番目の会社は誰もが知っている超有名企業のグループ会社の筆頭会社。
彼は、その2つの会社何れもで社長賞を受賞されています。
その一方で、気さくな人柄でプロジェクトメンバーの若い連中にも信望が厚かったように見受けました。
人をやる気にさせるっていうか、まさにメカトロニクスの司令塔をこなされていましたね。
その原点が、数学で培った論理力だけでなく子どもへの指導力にあったのではないかと、今回改めて感じ入りました。
今回、『帝都大学へのビジョン』を読ませていただき、理系だった私でも、受験勉強のときは数学をこんな風に教えてもらったこともなければ、自分で理解しようとしたこともなかったことを感じずにはいられませんでした。
こんな風に導いてもらったら、私ももっといい大学へ行けたでしょうね。(笑)
彼は、「結局は現場が一番大事なんだ」ということを何度も言っておられましたが、こういう現場の工夫や願いで生徒を教えられる先生が少ないのだということを改めて感じさせられました。
今回のお話をする際に、私なりにちょっと質問してみたことをご紹介だけしておこうと思います。
- 指導するのに何が一番ポイントだったですか?
-
- 数学の場合だけれど、半分の時間は、僕もはじめて与えられる問題を解きながら、
- その子の鉛筆の動きを注意深く観察し、
- その状況に応じて、タイミングを判断し、鉛筆を動かせる誘導ヒントを与えること。
- 行き詰るポイントは、できる限り易しい日本語で説明してあげること。
- はじめての問題でもいきなり解けるんですか?
-
- そりゃぁ、解けないことも時々ありますよ。
- なら、逆に利用することを考えればよい。
- 一緒に僕の脳細胞の動きをなぞりながら、
「方針変えた方がいいのかな~?」
「どこかおかしいところ見つけてよ!」と逆に振ってやればいいんだよ。
先生でも解けないとなると、結構張り切るよ。
ここから、こうすればいいなんて提案が的を得ていて、それで解決ってこともありましたね。
そんなときは、メチャメチャ褒めてやるんですよ。
どうしても解けなきゃ、改めて仕切り直せばいいんですよ。 - 逆に、こちらが分かった時は、余裕をもって生徒に振ってましたね。
世の中、こういう時に振らないで自分で解説しちゃう指導者(それでもプロか?って)が多過ぎるんだと思います。
- 教え子さんたちは、どんな大学に進まれたのですか?
-
- 塾を営んでいるわけではありませんので、そんなに多くはありませんよ。
一番多いのが神戸大学でしょうか。
京都大学やICUなど難関校にも進んでいますが、関西外国語大学や京都産業大学・近畿大学など中堅校にも進んでいます。
ICUの子以外は全て現役で合格しましたけれど、何故か女子が多かったですね。
中学受験では甲陽学院でしょうか。
- 塾を営んでいるわけではありませんので、そんなに多くはありませんよ。
- 指導の仕方はどこで身に着けられたのですか?
-
- 別にどこで付けたわけでもありませんが、学生時代から家庭教師の依頼をされることが多かったですから、いつも「どうやったら伸びてくれるか?」ばかり考えていました。
- もともと、僕も頭がそんなによくないですから、難しいこともシンプルに説明しなくちゃ嫌だという思いは今でも、結構強いですね。
だから、ドイツの機械にはストレスが溜まっちゃう。(笑) - でも学生時代の指導は今から思えばダメでしたね。
そのへんの学生よりはましだったと思いますが、それでも何にも分かっちゃいなかったと思いますよ。 - 受験勉強の指導だけれども、むしろ社会人になってからの方が、教える内容自体にしろ、指導という側面にせよ、その本質がはっきり見えてくる。
多分、そのあたりは、技術の現場で新しいものを生み出す苦労をしっかりさせてもらったからではないかと感じています。
世界一の生産技術を支える最前線は、経済原理的には、自分も日本一コストダウンされる最前線ですから、予備校の講師になった方がよかったかもしれませんね。
世俗の経済に興味がなかったのが致命傷?(笑) - 結局、脳細胞の回路をどれだけつなげるか。
これが、一生の財産なんだと実感しています。
- すばり、成績が良くなる最大の秘訣は何でしょうか?
-
ずばり、
「やるべきことをやるべき時にやるというタイミングとサイクルを掴むこと」です。
それ以外のアドバイスなど枝葉のことでしかありません。丸さんの勤めておられた超優良企業の信州の工場で、現場改善計画を現場主体でジャストインタイムにやっておられましたよね。
まさに、これですよ、これ!。
この姿勢が超優良企業を作っているのと同じ事なのではないでしょうかね?もちろん、本当にやる気があってこそ有効にできますが、何となくでもやってみて今までと違うことに気付くことができれば、逆に「やる気」スイッチを入れる契機にもなることはあり得るでしょうね。
機械設計事務所 代表取締役 東京電気通信大学卒
15歳~17歳の時期が確実に人生のあり様を決定付けます!
合格すれば糸が切れ、社会人になれば時間が無いと言い訳をする
重要な仕事も任されず一生その他一同に埋もれる人生がいいですか?
人生は『学ぶ』ことの連続で成り立っており、『学ぶ』ことに対する脳の働きは児童から大人に飛躍するこの時期に劇的に変化します。
逆に言えば、この時期に変化しなければ『学ぶ』ことへの信頼感や充実感がたいていは失速したままになってしまいます。
(当方は例外を見たことがありません!)
ルソーはその教育論『エミール』の中で15歳を第二の人生の始まりと位置づけ、あのシュバイツアー博士も『誰もが14歳に戻れたら世界はよくなるだろう』と書かれているほどです。
If all of us could become what we were at fourteen, what a different place the world would be!
PISA(OECD生徒の学習到達度調査)が15歳をターゲットにしていることもなるほどと頷けます。
また、一流人の多くが、この時期を自分の原点として振り返られます。
『三つ子の魂百まで』さながら『十五の第二の助産百まで』と言ったところでしょうか!?
こういったページで不謹慎かもしれませんが、下記の『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』は歌と共にその画像が君を第二の誕生日を生ましめてくれるのではないかと思わずにはいられないのでここに共有しておきます。
実は、本編の4時間目の英語勉強法の指南で、この曲の歌詞も題材にしています。
当方はとても一流人とは言えない凡人ですが、それでも、まさに15歳の時にノホホンと悔いなく遊び倒した子どもとしての人生に訣別しました。
時を隔てて、ひょんなことで16歳で当方の下にやって来たかつての教え子たちも、「学び方の神髄」を教えてもらったと振り返ってくれます。
ネットで購入された15歳、16歳の諸君の中にも、劇的に成績を伸ばした元平均以下の高校生が少なからず居ます。
例外なく、本書のエキスを自分の勉強に落とし込んでくれた諸君です。
中学2年生から高校2年生がどれほど大切な時期かは、君が思う以上にはるかに重いものであり、
面白いことにはるかに誰にも平等なのです。
15~17歳の時期は、それほど人生の分水嶺となる時期だということは、君たちには知る由もないことであることは重々承知していますからこそ、こうやってメッセージにしています。

この時期に質的進化を遂げれなかった優等生は「過去の秀才」に終わり、この時期に質的進化を遂げた凡人は「一生進行形の知性」を手に入れます。
極端な話、小学生時や中学生時に神童やら秀才などともてはやされても、不思議なことにそれが大人としての最終的な脳力とは必ずしも直結しません。
むしろ、彼らが秀才で居続ける様よりもズルズルと落ちていく様の方を、当方ははるかに多く日常茶飯事に見て来ました。
「君にも取って代われる椅子がある」と口ぐせのように呟くのは、旧七帝大や医学部生の中にも吹けば飛ぶような「過去の秀才」レベルで何とか紛れ込んでいる者たちも多いということに他なりません。
言い換えれば、このことは単に学校での学力面に留まらないということです。
勉強する内容そのものは社会に出て使うことは少ないかもしれませんが、これに取り組んだプロセスそのものが知らず知らずの内に全人的な能力を育んでいることが重要であって、よって、大人になるか一生子どものままで生きるかを決定づけると当方は確信しています。
15~17歳の脳機能の変化に追随することは、『学ぶ』ことへの信頼感と以降の人生において『向上』を目指すあらゆるシーンにおいて必要な普遍的スキーマを確実に形成することで、勉強や仕事に対する一生の姿勢を支配します。
小手先で通過した者は社会に出てからも小手先でしか対応できない人材になるのが精いっぱいです。
『学びの軸』を知らないまま社会人になってしまうから、
「語学はどうやったらマスターできるの?」「資格試験を合格するための勉強の仕方は?」・・・
その時々で彷徨ってしまうのです。
合格する人はどんな試験に臨んでも次々と合格して来ることを君も知っていることでしょう。
これは、『学びの軸』をよく知っているからに他なりません。
一冊の参考書があれば、それを全て理解して叩き込む術をよく知っているからです。
どうせ自分が従事するであろう仕事に勉強なんか必要ないと甘く考えているかもしれませんが、
「そんなことも分からんのか?」と叱責・罵倒される姿はあちこちで散見されます。
学校の先生が言えば失言に当たることも、普通の世間では当たり前の言葉かもしれません。
ですから、決して一流大学に行く目的だけのために重要な時期なのではありません。
そんな些細なことは諸君の人生の途中成果として付随する一属性に過ぎません。
失速したまま惰性の人生を送るかどうかに比せば全く重要な問題ではないとすら言えるのです。
僕たちは、君が社会人になった際に
知性面・人格面ともに一目置かれるような存在になって欲しいと切に願っています。
ここまでご覧いただいて一目でお分かり頂けるように、【帝都大学へのビジョン】はマーケッターや第三者ライターや商売人の手を一切介在していません。
よって、冗長な自慢話や愚にもつかない枝葉を、さも新鮮な情報のように脚色する情報とは一線を画した存在となっています。
本電子書籍及び本サイトは、大学や高校に真剣に合格を目指すあなたや学びの方法論に躓いているあなたにとって、本当に必要なエッセンスだけをお伝えしています。