【帝都大学へのビジョン】は【ICL数学クリニック】から始まった

【帝都大学へのビジョン】は、『誕生秘話』で申し上げた通り、私の友人が運営している情報の真実を見極める某サイトから産声をあげたのですが、これはあくまで広く社会に発信するという意味からであって、その手法自体の産声は私の高校生時代に遡ります。

そして、大学生時代に行った数多の指導経験を経て、最終的に1995年(阪神淡路大震災のあった年)に企画したFAX塾としての【ICL数学クリニック】で最高度に熟成したものを、さらに他の二人の執筆者の指導経験と知見を付加して【帝都大学へのビジョン】として仕上げたものです。

当時の神戸は、まだまだ目も当てられないような光景があちこちに残っているのが現実でしたが、女子高校生が5名と小学5年生の男の子が1名集まってくれました。

ただ、FAXだけではまどろっこしいと結局は当方に入り浸りになったという現実から、いくら将来の布石として企画したとはいえ、将来に至るまでの技術者としての業務に差し障りが出ますので、募集はその1年だけに止め、ともかくも6名を合格させるまでは面倒を見るという形をとったわけです。

また、【ICL数学クリニック】とはしたものの、数学だけに限らず英語もかなりのウェイトで指導することになっていましたし、経営的には全くのボランティアの様相を呈していました。

その当時に、新聞の折り込みとして2回だけ撒いたチラシは下記のようなもので、その当時にしても何ともダサイものでした。

しかし、こういうダサいチラシで資料請求していただいた親御さんは、やはり、ちょっと変わっているというか、あまり周りに流されない方であることが共通しているのだなぁという印象は何気なく感じたものでした。

そういった親御さんの下でだからこそという側面は非常に大きなものがあるのでしょうね、全員がきちんと希望通りの大学と中学に合格していきました。

看護学校を目指していた女子高生は専門学校でしたから、これを除いては、全てが誰もが知っている名だたる大学と中学に合格してくれました。

微力ながら力になれたとすれば、「エッ!そんな簡単なことやったんや!」と新たな発見の如く驚く顔を経験させてあげれたことと勉強の仕方を叩き込んであげれたことだと今さらながら感じるのです。

ICL学習クリニックのチラシ

ICL学習クリニックの添削総評

【ICL数学クリニック】でのエピソード

エピソードエピソード1

阪神淡路大震災の前年秋に企画スタートしたFAX塾に、最初にその教え子たちがやってきたのは、そう、彼女たちがともに高校1年生で、1人は夏休みの頃、もう一人は秋だっただろうか?

一人は、なでしこジャパンの澤 穂希選手と同年代で、女子サッカーの草分け校でキャプテンを務めた。

その重責をこなしながらの受験勉強で僕のところに来た時には居眠りしそうなときもあったよね。

どちらも、数学の勉強が特に苦しかったからやって来たんだったよね。

そして、君たちはともに、「FAXだけじゃなく、どうしても先生のところで教えてもらいたい」と親に頼んでくれたんだったね。

僕は将来の布石とは思っていたけれど、技術者としての仕事も多忙で、そんなことは想定していなかった。

でも、お母さんから依頼を受けたときには、とても嬉しかった。

気が付けば、君たちが持ってくる難題に何の準備もない丸腰の脳がアドバイスのタイミングと競いながら、君たちの耳元で囁くだけではなく、沢山の物語にして出来る限り日本語で伝えることを試みていた。

以来、君たちは101回は僕の脳スキャンを食い入るように眺めることになり、

僕は僕で235回は君たちの脳細胞のあちこちを突くことに夢中だった。

巷ではライターさんの作り話が百花繚乱ですけれど、この物語はノンフィクション・・・。

エピソード2エピソード2

気が付けば、彼女たちの順位はみるみる上がっていったのでした。

その指南を、【帝都大学へのビジョン】として結実させることになろうとはその時には思いもせず…。

彼女たちは、塾には全く通っていませんでした。

だからこそ、通塾しなくても済むFAX塾の企画に乗ってくれたのでしょうが、結局、週1回とはいえ僕のところに通塾するという皮肉な結果になってしまいました。

「塾に行ってみるかと尋ねたら、先生に教えてもらえるなら先生のところに行きたいというもので・・・」

何を気に入って貰えたのかを尋ねることはしませんでしたが、そこまで言われてお断りできるでしょうか?

これを機に、FAX塾では理解させるための精選問題を作り込むと同時に、彼女たちの持ち込む素材で、勉強の本質を惜しみなく伝え始めました。(中国への技術支援がメインの時だからこそできたのですが…)

数学に限らない全ての勉強に対する3つの本質を・・・。

彼女たちの通塾の申し出は、

具体的な問題を解く訓練の中で、僕自身がに徹してこれを伝える最強の時間を生み出したのです。

何故、彼女たちは、みるみる成績を上げていったのでしょうか?

それは、僕との相性がよかったからではありません。「正しい勉強の仕方」が分かってしまったからです。

改めては誰にも教えられることのなかった「勉強の仕方」を知り、自分の勉強に落とし込んだからです。

僕たちは、このサイトを読んでくれているあなたが社会人になった際に、知性面・人格面ともに一目置かれるような存在になってくれると信じています。
ここのエピソードで記したリアルでの教え子たちのように…

エピソード3エピソード3

その教え子たち、

一人はICU国際に合格。自分の夢を叶え国際公務員として世界を舞台に活躍。

一人は京都大学法学部に合格。その後、弁護士として活躍。

その他、門をくぐりし者たちは、大企業で医薬品の開発に従事している者、銀行員となった者・・・。

決して優秀とは言えなかった普通の子たちが、立派に自力で成長してくれました。

【帝都大学へのビジョン】と出会ったから、

  • 彼らは2ランク上の大学に合格することができました。
  • その結果、誇りをもった仕事も手に入れました。

僕は僕で、彼らが大きく羽ばたく姿を嬉しく見送る自分に鞭打つばかりです。

最後になりますが、あなたが私たちのことをどう思っているのかには関係なく、私たちはあなたが第一志望に合格され、さらに最高に充実した人生を歩めるように心底より願っております。—Bon voyage!—

実は文系進学者の方が多く読まれている【帝都大学へのビジョン】

数学の資料が充実しているとはいえ、英語の資料や英単語の勉強法も充実しているせいでしょうか、実は読まれた方には文系進学者が意外に多いことが当初から分かっています。

それどころか、2022年には中学からヤングケアラーにならざるを得なかった方が、介護しながら通信制高校で学び、自己分析「中学生レベル」だった高校3年生の5月に本書と出会ってくれ、なんと直近の2023年入試でMARCH(文系)に補欠合格できるレベルまで成長してくれたのです。

そして、1年の浪人はしましたけれど、介護を果たしながら2024年に名だたる私立大学に合格されました。

ここまで、文系への合格者は沢山居られますことから見ても、本書は理系向けだけに記したものではないことがお分かりいただけるかと思います。

ただ、当方のライフワークとして「理系に進んだ大学新入生」のために、今後悩むであろう「複素関数・偏微分方程式」を学習者の立場になって解決できる参考書を作ろうと目論んでいます。

2025年の新学年度までに完成目標にて考えておりますのでご期待くださいませ。