松平先生の初作となるのが「逆転合格の極意~東京大学法学部受験突破の勉強法」であり、語学以外の一般的な「学び」に関する6作の内でも1作目にあたります。

2008年10月に販売を開始されていますので、奇しくも、当方の「帝都大学へのビジョン」のサイト内一般公開と時期を同じくします。

松平先生は「逆転合格の極意~東京大学法学部受験突破の勉強法」を何故書かれたのか?

松平先生は「逆転合格の極意」を何故執筆されたのでしょうか?

松平先生と親交のある当方として、実際にお聞きした上で書き得ることだけをお示ししておきたいと考えます。

大前提となる動機は、やはり松平先生は東大時代から予備校で講師として指導されていた経験にあるでしょう。

「何故勉強しているのかはっきりしないままに必死に合格しようとしている受験生」「考えればすぐに導ける結論まで丸暗記で覚えようとして苦労している受験生」に対して、戦略策定の一助になる本を書きたいという常々の想いが動機だと仰られていました。

お分かりいただけるように、その動機の根元は、「ユダヤ式記憶術」執筆や他書の執筆動機の動機とも多く重なるものです。

松平先生は「逆転合格の極意~東京大学法学部受験突破の勉強法」で何を伝えられたいのか?

その多くを松平先生自身からお聞きしたお気持ちを要約してまとめさせていただきましょう。

基本的には、理解が深まることで知識も増え、その結果としてテストの点数は伸びるんだよ!
点数や合否が評価の基準となっているのはそういう根拠に基づいていることなんだから、真面目に積み重ねることが最後に勝つことに繋がるんだよ!

このことに尽きると思います。
当方が伝えたいことも松平先生と同じことなんです。

ただ、テストは丸暗記だけで点数を伸ばす方も居られますから、点数や合否だけを評価の基準として尺度にすることも危険です。

丸暗記やでたらめな答えがたまたま正解して合格することを期待し求める者は、結局何者にもなることはないということも汲み取っていただけることを願っています。

この点を難しく考えすぎるために優秀でありながら、「大学受験」という最初のハードルすらクリアできない生徒が存在することも確かです。

「逆転合格の極意」はそのような生徒のためにこそ書かれたと言えます。
「真面目人間」相手にだからこそ書かれたという内容が沢山含まれています。

松平先生は自身の過去を振り返られて、そのような生徒たちの役に立てればと考えられたとのことです。

実際、今の日本にもそのような若者は沢山存在します。
マスコミが悪く言うほど、日本は腐っていないと信じたいと常々考えられてのことでしょうか?

真面目に勉強した蓄積がない人間が、要領だけでできることは単なる点取りゲームでしょう。

そのような生き方では、司法試験に合格しても弁護士ではなく、「試験合格者」のレベルを超える人間にはなれず、医師国家試験に合格しても医者ではなく、「試験合格者」のレベルに終わります。

点数の取り方は知っていても、「弁護士」「医師」に必要なプロとしての哲学、道徳が身についていないのですから。

ずるい生き方は、きっと合格の後に大きなしっぺ返しとなって帰ってきます。
だからこそ真面目さ、無骨さを強調していきたいのです。

By 松平先生

「逆転合格の極意」が役立つ人と役立たない人

こちらは、松平先生の執筆動機や伝えられたいことで明らかなのですが、さらに、アンケートに入ったという下記のコメントに関する洞察でも明らかになることでしょう。

また、一般的な口コミでは、

  • きちんと学問をしようという方には高評価
  • 甘い考えや打算で楽してステータスを追いかけたい人には「なーんや」の評価

の傾向が見受けられるようです。

一般的な評価だけからも分かるように、ズルを考えている受験生には向きません。

ただただ、真剣に自らの進路を考えながらも、そのための勉強がなかなか上手く機能しないで悶々としている受験生には向いていると言えます。

「たった35日間で偏差値70を突破し・・・」セールストークの真実

最初に申しておかなければ、大いに誤解されるところですので、この項を設けました。

実は、セールストークには訪問者のあなたには見えない事実が隠されています。

販売ページのキャッチコピーや文言は販売元が自由に作成したものであり、松平先生は一切タッチしておられないという事実です。

きっと、あなたも松平先生自体がこういったキャッチフレーズを書いていると勘違いされているのではないでしょうか?

これは、ひとえに契約関係によるものであり、良い悪いは別として販売元が自由に宣伝をすること自体には全く違法性がないことも重ねてお含みおきください。

その上で申し上げますが、実際の書籍には販売ページのキャッチフレーズのような文言は一言も書かれていません。

お聞きしたこともありませんが、サブタイトルの「東京大学法学部受験突破の勉強法」も同様でしょうね。

このようなキャッチコピーは販売会社による商売上のレトリックと冷たい目で見てください。

「日々の積み重ねの中で自然に偏差値が70を超える可能性」を高める本来の勉強の仕方とでも変換してお考えください。

偏差値50以下の生徒がいくら学びの枠組みを掴んだからと言って、35日で偏差値が70になる筈がありません。

偏差値70と言えば、東大や医学部が射程距離に入る偏差値ですからね。

高校生の勉強がそんなに少ない量かどうかをも考えてみれば、このフレーズは煽りだけの”デタラメ”であることは明々白々ですよね。

松平先生も、あまりに酷いセールストークにはクレームを入れられていますが、原稿提供だけの契約形態ですから「焼け石に水」になってしまっているようです。

「逆転合格の極意~東京大学法学部受験突破の勉強法」アンケート結果

学習指導した当方の教え子が長年運営しておりました真偽判別参考サイト(事情により閉鎖:以降”【XXX】”で表記)で採っておりましたアンケートとコメントをご紹介しておきます。

利用されていました「忍者アンケートフォーム」が2020年6月でサービス終了となったそうですので、アンケートページを閲覧していただくことも投票していただくこともできませんことお詫び申し上げますm(__)m

スクリーンショットで全てを保存しておけばよかったと後悔しておられましたが、保存しておられた限りをご紹介して参ります。

2016年5月29日現在のアンケート結果画像

逆転合格の極意~東京大学法学部受験突破の勉強法 アンケート投票結果160529
  • 「逆転合格の極意」で逆転合格した!(実感) – 8 投票 –
  • 「逆転合格の極意」で逆転合格期待大!(予感) – 9 投票 –
  • 「逆転合格の極意」で逆転合格期待薄(予感) – 8 投票 –
  • 「逆転合格の極意」で逆転合格しなかった!(実感) – 5 投票 –

「逆転合格の極意」に寄せられたコメント

残存している一部ですが、以下のコメントをご一読いただくだけで、あなたの知りたいことはほぼ分かるのではないでしょうか?

実際に購入して東大の文科二類を受験しました。そして落ちました。

実際にどのように勉強すればいいか書いてありませんし、少しだけ具体的な部分があったので実践はしましたが、結局落ちました。

はっきり言ってこの商材の内容はいろいろな本を見ていくとすべて知っているようなことばかりです。

By ノブ様

コメントへの【XXX】の分析

さて、このコメントからあなたは何を感じられるでしょうか?

このコメント主は本当に受験生でしょうか?

確かに受験生かもしれませんが、文言は結構見かけるレビューパターンに似ているんですね。
【XXX】では、どうも同じ類の書籍を販売している商売人の書き込みではないかと予想しています。

その一つの根拠は、この書き込みの直前に「期待薄」と「合格しなかった」に連続投票がバタバタと入ったこと、及び【XXX】に対する嫌がらせが急激に増えてきたことによるものです。

松平先生も、このタイミングでこの文言の内容も加味すると、書き込み自体に作為がある可能性も否定できないと仰られていました。

さて、実際に受験生で不合格だった場合を考えてみましょうか。

この場合は、おそらく販売ページに「たった35日間で偏差値70を突破し・・・」といったような文言があるから、それを鵜呑みにされた場合が想定されます。

センター試験で足切りをされなかったわけですから、偏差値55程度以上の学力はあると考えて、「35日間マニュアル通りに勉強したけど不合格だった」というケースだったかもしれません。

しかし、このような状況下では常識的に判断しても充分に不合格はあり得る話ですし、むしろ、その程度で合格できたとすれば、その方が奇跡に近いのではないでしょうか?

もし東大に本気で挑むのであれば、マニュアルに依存するのではなく、自分のものに取り込んで初めて「知っている」と言えるということを知らねばなりませんし、そこに至るには一定の期間が必要です。

それを乗り越えての上で不合格だった場合には、責任転嫁をするというような姿勢は逆に出て来ないものです。

松平先生は次のように仰っておられました。

「方法は知っていた(自分の中の認識)」且つ「合格していない(事実としての結果)」という現象は、勉強に限らず、仕事でもそうですが、「知っているつもりになっているだけであった」と言うことを意味しています。

「人間は性悪ではなく、性弱ものですから、自分は悪くないと思いたい気持ちが自己を正当化させる様々な言動となって現れるものです。

  • 「こんなことを勉強しても仕方がない」
  • 「この塾で教えてもらっている内容は過去問を見ると出そうにないものばかりだ」
  • 「僕が持っている熟語帳は役に立たない」

これらは全て防衛反応がなせる哀れな逃げ口上です。(このことは明確に「極意」の中に章を一つ設けて注意してあります)

「逆転合格の極意」への【XXX】の総評コメント

それにしても、コメントにある「実際に購入して受験したら落ちました」では、東大を受ける受験生とはとても思えない短絡志向だとは思ってしまうのですが如何でしょうか?

勉強法マニュアルの違いは、小手先のテクニックを書いたレベルでは偏差値の壁を60程度にするのが関の山で、本質を突いた本書やガリレオ先生の指南書を自分のものとして初めて70越えを壁に出来るといったところでしょう。

販売者特典よりPDFファイルをダウンロードいただきますと、「帝都大学へのビジョン」を受け取るご案内が記してございます。
特に手続きいただくことはございませんので、当方よりご案内が届くまでしばらくおまちくださいませ。(24時間以内)

逆転合格の極意を巡るコラム

2010年前後に感じたことは、『魔法』や『エポックメイキング』、あるいは『手取り足取り』を期待している受験生が如何に多いかということでした。

この頃にすでに販売されていた大学受験部門の書には、「N流勉強法」なるものや「偏差値70超えの医大生が教える・・・」といった、やはり情報商材がありました。

「N流」は評判はよかったものの正体がばれるや否やバッシングの嵐で2014年4月ページを削除され(削除理由はご想像にお任せいたします)、「偏差値70超えの医大生が教える・・・」はさすがに真摯さは見えましたが、研修医になられるた後は閉鎖されました。

その他、中学受験から大学受験に至るまでのノウハウマニュアルが乱立していましたが、そのどれもが、簡単に言えば「愛のない」ものが大多数だったと総括できるのではないでしょうか?

単に学習者としてだけの経験からの自己満足的なノウハウや自慢話だけの本が多く、指導する側の経験をもって語る本でもトンチンカンかトンデモを語る本が多かったというのが現実です。

一定の客観的な根拠を担保しながら、経験的に身に着けた暗黙知を中心として伝えるべきこととして語ることが本来の指南書のありかたであるという点で、当方も松平先生と同じスタンスで執筆しています。

それが、どうやら世に出ている物では、「語るべきではないこと」「とんでもないこと」を大胆に語るものが多勢を占めているように思えます。