学習の発達段階とは?
学習の発達段階には3つの段階があります。
- 強制と横並び意識で勉強する第1段階
- 模倣とシミュレーションで勉強する第2段階
- 創意と工夫によって勉強する第3段階
成績が平均前後の君なら、「僕は第2段階だな!」と思うかもしれませんね。
酷な言い方かもしれませんが、残念ながら、とんでもない錯覚です。
成績が上がらないという現象は、第1段階に留まっているということに他なりません。
逆に言えば、第1段階と第2段階の間には、もの凄い壁があるということで、半数以上の子がその壁をクリアーしていないということです。
ですから、平均点よりかなり高めの諸君でも、第1段階の域を出ていないと理解してもらって結構です。
この辺りの層は、僅かな能力差や勉強時間の差などを主とした要因で単に成績がバラついているだけで、合格も運次第のレベルで争っているというのが正しい表現だと言えるでしょう。
特に、2000年以降は「学力の2極化」と言われている言葉通り、第1段階と第2段階を線引きするラインが下へ下へと推移していることは確実です。
「帝都大学へのビジョン」を発刊してからのこの10年でも、はっきり実感できるほどの差がありますが、これは何も君の責任ではないことだけは付け加えておきたいと思います。
ともかく、第1段階と第2段階の差はなだらかな差ではなくステップ状の落差であるということ、及び、この差こそが広い意味での正しい勉強法を頭に据えているかどうか、具体的なシーンでは適切な方法を取ることができるかどうかの差であることを認識されておくことが、成績アップへの準備となります。
勉強に限らず、スポーツだって音楽だって、その他すべての生きていく上での営みに対して、この落差が存在することを、今は「アホか!」と思われても結構ですから、いつか思い出してみてください。
ある意味、ステップ状の落差でありながら、その差は至ってシンプルなところにあるのですが、そういうことにすら関心がなくなってきたのが、2010年以降の10年だと思います。
結局は、ON/OFFの相違ですから、ステップ状の差として現れるのは当然と言えば当然なんですが、それをそう考えず、自分には能力として届かない何かがあるからと想像してしまうから、ONのスイッチを入れずに惰性の勉強を続けてしまうんです。
成績が確実に飛躍するには、第2段階に移行しなければなりませんが、そのためには次に挙げる勉強の3大要素の内、前者2つの実践要素を満足させなければなりません。
勉強の3大要素とは?
勉強とは一言で言えば、「知識を脳に蓄積し定着させること」です。
次に、「知識を自由自在にピックアップして使えること」です。
実は、そのために必要な実践的要素は3つしかありません。
- 個の知識を身体で理解すること
- 知識の使い方を身体で反復トレーニングすること
- 全体の中で、散在する個の知識を線で結ぶこと
言葉を目にしてしまえば、「なんとありきたりな!」と思われたことでしょう。
しかし、君に、このありきたりなことが出来ていれば、このようなページを見に来ることは絶対にあり得なかったことではありませんか?
3つの要素が満足される日常の学習生活をしておられれば、すでに、目標とされている大学への合格は、受験する前の今現在でも確定しているはずです。
成績が上がらないという現象は、この3要素のどれもができていないことに他なりません。
特に、3大要素の前者2つはセットとなっており、この2つの要素を満足させるプロセスの確立が、第2段階への移行には不可欠となる基本要素です。
次は、 学習発達の3段階と3つの言葉
[…] そして、3回目の誕生と「γの言葉」を対応させれば、少し段階分けの観点が違うとはいえ、僕がここで書いた「学習の発達における三段階」と見事に対応します。 […]