動物の穴埋めクイズ!【今日の課題ノート】
【比喩からお呼びのかかったanimal(1)】はお楽しみいただけましたでしょうか?
所変われば品変わる!!
語学って、これを通して他の文化に触れるというだけでも、とても得した気分になれますね。
少し遅れましたが、前回に引き続いて、動物の穴埋めクイズ第2弾
欧米では、人間の性格や体格を動物で比喩するときどんな動物が登場するのでしょうね?
英語が嫌いな諸君も苦手な諸君も、この講座が英語好きになれるきっかけになることを願っています。
私は、英語で動物と来れば真っ先に思い出すのは”It’s raining cats and dogs.”ですかね。
ほとんど勉強することもなかった中学生で習ったのですが、なんで、これで「どしゃ降りの雨だ」になるねん?ってねさすがにカルチャーショックを感じました。
諸君にも、何かにカルチャーショックを感じてもらえれば幸いです。
いろんな気候のいろんな場所で、いろんな人々によって言語や文化が作られてきたんですよね!
強い直喩の”as 原級 as ~” に親しんで、動物に対する文化の違いを感じて頂ければ、勉強する意味ってのも自然に見えてくるのではないかと思っています。
[今日の課題ノート]
- He is as quick-sighted as a [ ].
- He is as cold as a [ ].
- He is as massive as a [ ].
- He is as good-natured as a [ ].
- He is as ill-natured as a [ ].
- He is as quiet as a [ ].
- He is as heavy as an [ ].
- He has a memory like an [ ].
[一言コメント]
※人それぞれですから自分に合ったボリュームでピックアップください。
たったこれだけの英文ですが、単語だけをピックアップしていくだけでも面白くて止まらなくなります。
あまり欲張ると一番大切な『消化』ができなくなりますのでご注意を!
比喩の面白さからどんどん広がる英語への興味【解説】
1.cat
“quick-sighted”は、言葉通り連想すれば何となく意味は分かってきますね。
私の場合ですと、「sight」と来れば「eye-sight=視力」を連想→「視力がクイック」→目の動きがクイック→「目ざとい」「俊敏な」となります
そうなると、何となく「猫」が思い浮かぶのではないでしょうか?
何故なら、猫の前で何かの物体を意識的にあっちこっちと動かすと、猫の目は果てしなくその動きに首と共に同期して動きますよね。
その点、犬は一般的に猫よりはその動きが緩慢で、何よりその内に飽きてしまって見なくなりませんか?
やっぱり、欧米でも「目敏い」は猫で比喩されるんですね!
2.fish
“cold”はそのもズバリ「冷たい」ですね。
“catch a cold”ではありませんから「風邪」ではありません。
「彼は冷たい人」、さてどんな動物が使われるのでしょう?
日本では「氷のように冷たい人」とか「機械のように冷たい人」あるいは「鬼のように冷たい人」などがよく使われますが、どれも動物ではありませんね。
ちょっと難しそうですね。
これは、次のことを覚えておかれれば解決します。
英語では、冷たい人のことを”a cold fish”と表現します。
即ち、「彼は冷たい人だ」は”He is a cold fish.”となります。
これを、「彼は冷たい」と言い換えて、しかも比喩を使えば”He is as cold as a fish.”となるわけですね。
動物と言われて「魚」を候補に加えることは、普通では思いつきませんので、余計に知らないと難しい問題になる筈ですね。
ただ、動物という条件を外せば、日本語と同じように”as cold as ice(or stone )”なども使われますよ。
一般的に冷たいということを表現するには、単に”He is cold.”でいいですし、”He is cold-hearted.(or cold-blooded)”なども使われます。
その他、”cold shoulder”という言い回しもついでに覚えておくといいですよ。
必ず、自分で例文を作って体で覚えましょう。
- “He gives me the cold shoulder.”
- “He gives the cold shoulder to me.”
意味は、「彼は私に冷たい(態度をとる)」・「彼は私を冷遇する」
3.bull
“massive”とはどういう意味でしょう?
これを知らなければ全くのお手上げとなりますね。
もし分からなくても、諦めないで”mass(マス)”って何だったかな?と考えてみてください。
「マスプロ授業」「マスメディア」なんて言葉だったら聞いたことあるのではないでしょうか?
とは言っても、何の意味も考えずに言葉だけ知っているというのでは、ここから先に進めないかもしれませんが、この「マス」が「沢山集まった」という意味の言葉だとして認識していれば、少しは類推をすることもできますよね。
さらに、やっぱりよく本を読んでいたり、物理で出て来る”m”の記号の意味を知っていると、より自信をもって類推することができます。
“mass(マス)”というのは、塊でもあり物理で言う「質量」でもありますから、総じていえば「カサ」を表す言葉と言えることに気が付きます。
そうすると、人の性格や体格を表す形容詞に転じれば、二つの意味合いが重なって「カサ高い」とか「体格が立派な」とかの意味になるのではないかと類推できるところまで到達出来るかもしれませんね。
はたして、”massive”とは「どっしりとした」という意味になるんですね。
“bull”は「雄牛」あるいは「どっしりとした象や鯨の雄」をも意味しますが、英語では、こういった「どっしりとした人」のことをも単に”bull”と呼びます。
ここで、では「雌牛は?」と当然の如く”cow”を再認識することも忘れないでください。
また、ブルドッグ(bulldog)やブルドーザ(bulldozer)にも接頭語的に使われていますから、これと関連付けておけば忘れることはないですね。
日本や韓国では、「牛」は強情さや図々しさ(漱石)やよく働く様の比喩として使われますが、どっしりとした様の比喩に使われることはあまりありませんね。
逆に、欧米では強情さや図々しさの比喩には”Mule”あるいは”Donky”が使われることは(1)で学んだと思いますので確認しておいてくださいね。
“as stubborn as a donkey.”=「ロバのように強情な」
いやはや、(1)でも登場した”ass”として「stupid(愚か)」の比喩に使われ、「stubborn(強情な)」の比喩でも使われるとは、ロバさんとってもかわいそうですね!
余談ですが、私なんか5,6年遅れて生まれていたら、きっと”stubborn”は「スタローンは強情なスタボーン」なんて覚えてたでしょうね。
本来は、”stub(切り株)のようにborn(生まれついて)”というようなイメージと結合させて覚えるのがベストなんでしょうが…。
過去問を一つ一つ丁寧にこなすことは合格には必須。
ただ数をこなすことだけにとらわれていると、決して合格力は身に着きません。
日常的に正しく勉強さえ出来ていれば、この過去問も、最後の確認、仕上げとしてプラスαを約束してくれるでしょう。
お尻に火がついている受験生も、一つ一つ丁寧に理解し、自力で再現できる訓練をすれば、間に合うかもしれません。
焦って、あれもやりこれもやりでは、さっと流しているだけで何も身に着きません。
何故、Z会が多くの受験生に支持されるのでしょうか?
それは、ひとえに問題の良質さと添削者の質の高さにあることは間違いないでしょう。
本当は、手取り足取りの親切すぎる塾に行くよりも、自分で力を付けた人が最も逞しく育つことは間違いありません。
その手段として利用できるのがz会の最大のメリットなのだと言えるのではないかと思います。
私個人としては、z会があったからこそ今の自分があるとしか思えないほど、日本語力や論理力を鍛えてもらい、多くの知識をも貰いました。
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