あるいは、お子さんに解かせてみて下さい。
できれば、「この問題、解けるー?」てな具合に絡んで家族の会話に発展させていくことが、保護者としては大いにナイスプレーってことになるかもしれません。

[脳細胞を働かせてちょう題]

小野芋子(おののいもこ)さんは、最近カルシウム不足だと感じたので魚屋さんに行って、
つぎのそれぞれの魚を、どれも1匹以上、ちょうど3600円分買いました。

  • さば (1匹あたり130円)
  • あじ (1匹あたり170円)
  • いわし (1匹あたり78円)
  • さんま (1匹あたり104円)

さて、芋子さんは「あじ」を何匹買ったのでしょうか?

「脳細胞への導火線」内「脳細胞の動かせ方最前線」にて解説

この問題は、小学生でも解くことができますが、だからといって、大学受験生が解けるとは限りません。
算数・数学を解くという脳細胞の動き自体は、実は、年齢に関わらずに共通しています。

地道に少しずつ証拠を固めて追い詰めていく。
算数・数学は、ちょうど刑事の仕事に似ていることがお分かりいただけると思います。

刑事ドラマでよく耳にする「刑事の勘」って言葉、面白いですね。
靴底を減らして、多くの証拠を固めて、事件を解決していく。
そんな経験を積むうちに、こんな場合にはこんな可能性が大きいななどと、より効率的に動けるようになるんですね。

「数学のセンス」と見事なほど1対1に対応しています。
新米刑事が、「俺、刑事の勘がないから・・・」なんて言ったら笑い者ですよね。
「数学のセンス」も全く同じことなんです。

刑事が足で稼がないと勘も養われないのと同様、肉体労働もせずして数学の勘なんてできるはずがありません。

付属資料の「帝都大学への数学」を、該当の単元で躓くたびに真に理解してなぞることをすれば、いつか君にも数学が勘で出来ちゃう日が必ず突然にやって来ることでしょう。

ことのついでに述べておきますと、例えばこのような問題があった場合、

小野芋子→こんな字だったっけ?→(後で)調べるorチェック

→小野妹子(は男)→(第2回)遣隋使→607年

などと、他科目であっても、ついでに確認やインプットをし直してやろうという姿勢こそが大切です。

こんな姿勢を習慣づけるだけでも、成績は見る見る上がり、知識が分厚い豊かなものになっていきます。
君は「そのことに何の意味があるのか?」などと思われることがあるかもしれませんが、もし、そう思われたのならば、その気持ちにこそ「成績が上がらない」病巣が潜んでいます。

勉強は【ジャストインタイム】なのです!!!

数学

本編でお伝えした学習の本質は「学習のサイクル・学習のインターバル・学習のタイミング」も、少し形が違うとはいえ、たった一言で表すとこの言葉になります。

いくらノウハウ・マニュアルを読んでみたところで読んだだけでは糠に釘です。
刑事が足で稼ぐように、知っていることと知らないことは調べながらジャストインタイムで積み重ねていかないと、向上心自体を持つことができないまま終わります。

向上心やる気は決して、人の言葉や自分の頭から生まれてくるものではありません。
学びのサイクル・インターバル・タイミングを掴んだ正しい勉強法で実際に歩み始めて、初めて生まれて来るものです。

君が本マニュアルで手にするものは、

一生モノとなる学習の時間感覚を身に付けることで、受験の後の長い人生においてどんな課題をも難なく消化できてしまう力

とすら言えることを決して忘れないでください。

もう一つ問題を解いてみて下さい

問題を解くというよりも、モデル化して考えてみてくださいという課題です。

「モデル化」なんて、何の意味があるのか?って思われるかもしれません。
が、「モデル化」が出来なければ世の中の問題ってほとんど解決できません。

また、現実的にモデル化して解いていく入試問題も山ほどあります。
本マニュアルにも収録している、2008年京都大学文系数学入試問題問題5が、
まさしく、このモデル化ができるかどうかが大きなポイントになる問題でした。

「モデル化」って言葉がピンと来られないのであれば、「要点の抽出化」という言葉に置き換えてもらって理解して頂いても結構です。

[モデル化してちょう題]

モデル化

ある有名な問題です。
川が流れており、川の中に2つの島(中州)があります。
川の両岸と島には、図のように橋が掛けられており、行き来できるようになっています。
さて、ある地点から出発して全ての橋を1回ずつ渡って、元の地点に戻ることができるでしょうか?

同じ橋を2回渡ることはできません。
この地図をモデル化して、自分の言葉で自分に答えとその理由を説明してみてください。

「脳細胞への導火線」内「モデル化:要点を抽出し可視化すると・・・」にて解説

この問題も、小学生でも考えることができますが、説明の仕方が難しい。
問題をシンプルにモデル化できれば、何の問題なのか?というところが少しは鮮明になってきます。

与えられた問題の要点をシンプルに抽出し、整理し、的を得た解決策を提示していける能力というものは、実は社会人になってからのステータスを決めるとても重要な能力です。

決定的なことを言いますと、

世に言う「できる奴」という人々は、理科系・文科系に関係なく、このモデル化ができる人

だと言っても過言ではないでしょう。