Khan Academy(カーンアカデミー)
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今日はFace Bookのお友だちからの教えていただいた情報をご紹介しておきます。

バングラデシュの貧しい家庭で生まれ、後に米国移民となった後、数学の才能を開花させてマサチューセッツ工科大学(MIT)で2つの学位を取得したのち、ハーバード大学で修士課程を取得したサルマン・カーン氏が、無料の教育サイトを起ち上げたというお話です。

「お金を取ったら、多くの発展途上国の子どもたちは学習できなくなってしまう」との理由から、1兆ドルのビジネスチャンスがあるから有料化して巨大ビジネスにしようとの誘いを頑なに断り続けたと言われているサイトです。

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Khan Academy(カーンアカデミー)という名称で学習ビデオとして提供されているわけですが、英語での解説だろうから関係ないわと早合点されると損をするかもしれませんよ。

実は、すでにこの無料学習ビデオでは日本語版でもかなり作り込まれており、しかも本家のようにログインせずとも閲覧できるようになっています。

現状(2016年4月現在)では、やはり算数と数学が圧倒的に多いのですが、経済や芸術史なども少し作り込まれ始めています。

最終的には、物理や化学、生物、天文などに加え、医学や看護学、政治経済、音楽、プログラミングなど幅広い分野で充実したビデオが閲覧できるようになるようです。

私も、早速といくつか見させていただきました。

小学校の算数から大学生の数学まで大量に揃っており、ともかくも一つの概念をしっかりと掴んでもらうための内容になっていますから、小学校から高校生の諸君は、習ったことの概念を見直すためにも、あるいは実際の問題でつまづいたときの見直しのためにも、都度開いて見ること自体が有益さをもたらしてくれると思われます。

内容自体は、概念を分かりやすく説明するにはスタンダードであろうという感じがしましたし、『子どもに教えるならこの程度には教えないとね!』という印象もあります。

カーン氏の従姉妹がこのビデオによって成績がグングン伸びたのだとすれば、それは、逆に、この程度の説明すらしない先生が居ることも事実なんだろうなということの裏返しかもしれないと感じてしまいました。

小学生なら保護者の導きによって、直接的にしろ間接的にしろ、これを上手く活用されると有効でしょう。

その導きは、ここでは『親の腕の見せ所』としておきましょう。

中高生では、自分が分からないところ、チンプンカンプンなところを一度見てみられることをお勧めします。

それで、少しでも霧が晴れたのであれば、どんどん図に乗って、当分はこのビデオで基本と徹底的に向き合ってみることで一躍視界が拡がることもあり得るのではないでしょうか?

それ以上に、全人的な教育という足枷が取れ、専門の知識周辺の知識習得と思考の練磨をしていくべき大学生には最も適しているかもしれません。

大学での数学となると、高校生までのように親切に教えてくれるものではありませんし、教科書もそんなに分かりやすく書かれているものはありませんから、自主的に概念を系統的に理解しようと努力しないことには、なかなか手に負えるものではありません。

見てみますと、解析学の金字塔とも言えるCauchyの【ε-δ理論】も非常に上手く説明されていましたし、テイラー展開・マクロ―リン展開など大学数学では必須の概念のビデオも見受けられましたから、利用価値は大いにあるでしょう。

残念ながら、我が愛犬の名前の由来である『ラプラシアン』や『ラプラス変換』はまだ見受けられませんでしたが…。

今でもそうかもしれませんが、私たちの時代の理工系では勉強についていけずに転学部する人も多く、医学部が合わずに再受験で理工系に入ってきたものの、勉強の難しさに着いていけず後悔しているというエピソードさえ聞かれました。

さて、もう一つ感じたのは、ナレーターの声のトーンというか明暗というか、そういう属性によっても生徒のノリが大いに左右されるのではないかということです。

これは、お子さんが学習塾に通われるにしても、先生との相性は付き物であることと対応しているかのようです。

私自身もFAX塾を起ち上げたときの経験から、結局は誰もが私の下にやって来るようになったこともあり、eラーニングで成功した事例はほとんど無いことは頷けるのですが、少なくとも概念把握・概念理解の段階においては、利用の仕方によって有効ではあると考えています。

利用の仕方は、ズバリ、習った時・行き詰まった時、その時に『just in time』でこの学習ビデオを見てみるということがベストですね。

学習意識の高い諸君は、予習として活用すると、学校や塾での講義が逆に『思い直し』としての時間となり、余裕のある効率的な勉強のサイクルが作れることでしょう。

ただ、それ以上の『考えること』の領域に入ってきますと、これはもう本当に調べたり盗んだりしながらの独力か師匠と弟子の関係性の中でしか鍛えていかれるものではないと考えます。


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京都大学工学部OB2名と大阪大学大学院工学科OBの3名、しかも全員ハードエンジニア出身(教師転身2名)で執筆していますから、商売人や学生上がりのような根拠のない、いい加減な甘言は書いていません。

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