受験生の悩みから見えてくることとは?(1)

■失敗することを恐れていませんか?

同志社大学チャペル

僕が見てきた限り、「成績が伸びない」原因の最大且つ根源の原因はここにあります。

失敗への恐怖という気持ちが潜在的に染み付いていることが、次にお話しする「脳細胞をなぞる」作業の障害になっているからです

おそらく、小学校時代から、親や先生に怒られることが怖くて、誰にも見られない自分の頭の中だけで、こっそりと処理して「適当にごまかしておいてやれ」、「お茶を濁しておいてやろう」という気持ちが染み付いているのでしょう。

勉強の成績が伸びるという現象は、君が自発的に勉強しようとする姿勢の中にしか現れることはありません。
が、この姿勢を最も阻害している要因こそが、潜在化された【失敗を恐れる気持ち】なのです。
このことだけは頭に叩き込んでおいてください。

失敗への恐怖が潜在意識として染み付いている環境から離脱しないことには、勉強している多くの時間はムダの集積でしかありません。
これが、「勉強ができない」背景に横たわる現実の偽らざる姿です。

身に染み付いた失敗を恐れる心やそこから派生する消極性を取り除くための指導・誘導こそが、子どもが自力で伸びるフィールドに引っ張り出す前提条件となります。

「この講義出なくても構いません。この時間、他に自分にとって有意義な何かをしているなら、それをレポートにして提出してください。単位はあなたのものです。」
教養部時代に、森毅教授(現在は名誉教授)にありがたく頂いた言葉です。

きっちり、欠席させていただきましたよ。(決して褒められたことではありません)
でも、言われた通り、自分にとって有意義な時間に充てていました。
数学とは全然関係のないことでしたが、教授からは約束通り単位をいただきました。

ですから、それが勉強でなくとも、何がしか自分の向上ために一生懸命に時間を使って欲しい。
何をするでもなく何もせずにダラダラと時間を浪費して、充実感や単位をくれるほど「自由」は自堕落なものではありません。

弁明だけしておきますが、僕は授業にもあまり出ない不良学生ではありましたが、教科書は真っ黒になっていましたよ。

思い返せば、卒論のために自分で探してきたテーマを、こともなげに「面白いかもしれない。やってみるか!」と担当教授は承認してくれました。
海のものとも山のものとも分からぬ、研究室でも初めてのテーマ・・・。

学ぶ場で萎縮していたのでは、100%成果など出ません。
学ぶ場に自由が無ければ、100%成果など出ません。

小さいときに親御さんから「こんなことも分らないの?」などと言われた後遺症かもしれませんが、どうか克服してくださいね。
意を決して体さえ動かせば、容易に克服できるものですから・・。

何も言わない親の方が、反って子どもが伸びるケースがよく目に付くのも失敗を恐れる心を植えつけないことが大きな要素でしょうね。

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京都大学工学部OB2名と大阪大学大学院工学科OBの3名、しかも全員ハードエンジニア出身(教師転身2名)で執筆していますから、商売人や学生上がりのような根拠のない、いい加減な甘言は書いていません。

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