チニバ(Tiniba) 500mg | トリコモナス症治療薬

チニバはチニダゾール(Tinidazole)のジェネリック薬

チニバ(Tiniba) 500mgは、チニダゾール(Tinidazole)[旧名:ハイシジン]のジェネリック薬で、インドのザイダス ヘルスケア(Zydus Healthcare)社が製造しています。

先発薬のチニダゾール(Tinidazole)は、世界のファイザー(Pfizer)社からはファシジン(Fasigyn)やシンプロタン(Simplotan)の商品名で、日本では富士製薬から「チニダゾール錠 XXXmg「F」」(旧名称:ハイシジン錠 XXXmg)の商品名で製造販売されています。

チニダゾールを有効成分とする、原虫感染症に対して使用されるお薬で、主にトリコモナス症治療に適応されます。

元々の開発元はファイザー(Pfizer)社であり、日本では富士製薬がチニダロール錠「F」として先発薬扱いとなっている背景は下記をご参照ください。

※チニダロール錠は、元はPfizer(ファイザー)が開発したお薬で、日本でも1982年以来、10年余り先発薬として活躍してきましたが、日本での製造販売は中止されました。

※その後、1992年より富士製薬のハイシジン錠がジェネリックとして承認され、日本における先発薬の役割を果たしており、2013年よりは医療事故を防止するために、チニダロール錠xxxmg「F」と製品名を変えて現在に至っています。

※Pfizer(ファイザー)は、ファシジン(Fasigyn)あるいはSimplotanの名前ではEUを中心に製造販売を継続しており、ライセンス契約あるいは売却によって、アメリカでは”Tindamax”、アジアでは”Sporinex”といった製品名で使われています。

※ファシジン 250mgと500mgの内、500mgがグローバル市場製品として今でも世界に供給されています。

さて、使用者にとって最も迷うのは、本薬の有効成分の容量と日本で処方されるチニダゾール錠2種類をどのように考えるかだと思いますが、そのあたりはファイザー社の用法・用量を後述していますのでスッキリすると思います。

誰一人として、こういったことを教えてくれる人は居ないと思いますので…。
基本的には、薬の服用をすぐに忘れてしまう人にとって好都合な単回使いに適した容量になっているということです。

ちなみに、ファイザー(Pfizer)社の先発薬ファシジン(Fasigyn)は、このジェネリックよりも少しお高い程度のお値段ですから、ジェネリックは嫌だという方は、こちらを選ぶこともできます。

「チニダゾール」や商品名としての「ファシジン」はトリコモナス症治療に有効なお薬として多くの方がその名前を知っておられることでしょう。(効果・効能は後述参照)

但し、アメリカだけではありますが、FDA(アメリカ食品医薬品局)は下記の疾患も適応症として認可していますよ。

  • 細菌性腟症
  • アメーバ赤痢
  • ジアルジア鞭毛虫症(ランブル鞭毛虫感染症)

腟トリコモナス症治療薬の選択肢全体を知っておかれたい場合は下記をご参考ください。

チニバ(Tiniba) を製造しているザイダス ヘルスケア(Zydus Healthcare)社はジェネリックで世界を席捲するインドの製薬会社のベスト6に入るZydusグループのCadila Healthcareの子会社です。

トリコモナス症の治療薬チニダゾール(Tinidazole)のジェネリック医薬品であり、先発品と同等の成分・効果でありながらお安く購入することが可能です。

但し、「チニダゾール(Tinidazole)」もそのジェネリック薬も処方薬ですから、医師の処方なしには手に入れることはできません。

ですから、特に大した診察も必要なく、単に決まりきったお薬を服用するだけの場合は、健康保険が適用される大部分の方においては、処方箋だけを書いてもらって、国で承認されたジェネリック薬だけを処方箋薬局に取りに行くことが最も経済的と言えます。

ただ、「チニダゾール(Tinidazole)」そのものや海外のジェネリック薬を個人輸入で入手することは可能です。

その利便性と、いちいち医師の処方を貰うのも面倒くさい気持ちが相まって、個人輸入に頼るニーズはかなり多いと見受けられます。

余談ですが、トリコモナス感染症は猫にも多く見られる原虫疾患で、症状として大腸性の下痢を発症することが多いとされます。

2歳くらいまでの子猫に発症しやすく、人と同様にトリコモナスに感染した猫の90%が無症状であり、無治療のまま2年以内に改善すると言われています。

猫に感染するトリコモナスの種類は、「トリコモナス・フィータス」と呼ばれる種類が最も多く、感染力も強いとされます。

ペットに関してのジアルジア症では、メトロニダゾールを有効成分とする『フラジール』をご紹介していますが、トリコモナスに感染した猫の場合は「チニダゾール(Tinidazole)」の方が有効であると言われています。

チニバ 500mgでお薬代の比較

「チニダゾール(Tinidazole)」は、日本では200mg及び500mgの2種類で処方されます。

尚、先発薬ファシジンではグローバル市場製品として500mgが販売されており、ジェネリック薬チニバでも500mgが販売されています。

トリコモナス症に起因する腟炎及び外陰腟炎治療においては1回200mgを1日2回で1週間継続、または1回2000mgの服用になりますので、処方薬としては後者では500mgを4錠という計算になります。

そこで、チニバ 500mg 1箱=500mg×100錠(トリコモナス症の場合で2000mgの単会投与が25回分)を基準に比較します。

個人輸入の場合、2箱(場合によって3箱)以上になるとケタ違いに単価が下がる(2箱で約25%ダウン:本薬の場合は保険適用時の半額以下)ことも頭に入れておかれてください。

ただ、前述しましたように、ファイザー(Pfizer)社の先発薬ファシジン(Fasigyn)は、このジェネリックよりも僅かに高いお値段程度ですので、ジェネリックは嫌だという方は、今ならこちらを選ぶこともできます。

チニダゾール(Tinidazole)
500mg×100錠
=病院処方=
チニバ500mg×100錠
=ジェネリック薬=
=通販購入(個人輸入)=
イメージ

チニダゾール(Tinidazole) 500mg
画像は旧名称:ハイシジンの画像

チニバ 500mg

価格 保険適用:4,550円(非課税)
保険適用外:14,500円(非課税)
5,124円(税込み)
3,874円(2箱購入時単価)
詳細ページ チニバ500mg(チニダゾール)

※「病院処方:保険適用」は薬価×0.3 + 処方箋手数料・技術料etc(1回と仮定、及び1回800円と仮定)から算出。

※「病院処方:保険適用外」は薬価 + 処方箋手数料・技術料etc(1回と仮定、及び1回2,000円と仮定)から算出。

※薬価は2019年10月以降の薬価です。

  • チニダゾール錠 200mg「F」:46.9円
  • チニダゾール錠 500mg「F」:125.0円

※「病院処方」は受診が前提ですので、別途、検査費・診療費がかかります。

※「通販購入」は2箱以上での購入の場合、ケタ違いに単価が下がります。

※「通販購入」はショップや購入金額により送料がかかる場合があります。
(上記価格の参考としている「くすりエクスプレス」は全国無料)

※「通販購入」の価格は変動することがあります。
また、セールやセット販売がある場合には、さらに単価は下がります。

日本薬局方の「チニダゾール(Tinidazole)」の効能・効果

チニダゾール錠 200mg「F」/ 50mg「F」

【効能・効果】
トリコモナス症(腟トリコモナスによる感染症)

【用法・用量】
チニダゾール錠200mg「F」
チニダゾールとして、通常成人1クールとして1回200mg、
1日2回、7日間経口投与する。
又はチニダゾールとして、通常成人2,000mgを1回経口投与しても良い。

チニダゾール錠500mg「F」
チニダゾールとして、通常成人2,000mgを1回経口投与する。
投薬終了後、腟トリコモナスを検出した場合は、投薬終了時より少なくとも1週間ぐらいの間隔を置いて再投与する。

チニダゾール錠 200mg「F」/ 500mg「F」 添付文書

ファイザー製薬の「ファシジン(Fasigyn)」の用法・用量

「ファシジン(Fasigyn)」の膣トリコモナスに関する用法・用量は、日本におけるチニダゾール錠500mg「F」の用法・用量と同じです。

トリコモナス症

膣トリコモナスの感染が確認された場合、配偶者の同時治療が推奨されます。

  • 成人:2,000mgの単回投与
  • 小児:体重1Kgにつき、50~75mgの単回投与。
    この用量を繰り返す必要があるかもしれません。

非特異性膣炎

成人:非特異性膣炎は、2,000mgの単回経口投与で成功裏に治療されています。

連続2日間の2000mg単回投与で、より高い治癒率が達成されました(総投与量4000mg)

チニダゾール(Tinidazole)及びジェネリック薬チニバの場合、使い方によって服用量・服用回数が違ってきますので、十分に添付資料で確認の上、正しく服用してください。

いずれにしても、安易な医薬品の使用は危険ですから、必ず服用規則を守りましょう。
初めての服用の場合は、まずは病院で処方してもらうことをおすすめします。

節約に適したケースでご利用される場合は、業者の選択には細心の注意が必要です。
歴史があって、長期間にトラブルや偽造品販売の前歴のない大手業者を選ぶのが無難です。

もう1点、怪しげな中小の業者から経口避妊薬やED関連、健康食品やサプリなどは買わない方が無難です。