夫が前立腺がん? | PSA数値が高いと即、針生検の不思議

前立腺がんの疑い:実は、私自身がPSA数値が23で異常に高いと生検(いわゆる針生検)の予約

夫が前立腺がん?

アボダート0.5mg(アボルブ) | 前立腺肥大症治療薬のページでお約束したように、我が身に関するPSA検査で出た数値のお話をさせていただきます。

実は、2017年初頭に出た人間ドックの検査結果で、「PSAマーカが23で異常に高いので前立腺がんの疑いがある」と泌尿器科を受診することを勧められました。

ご存知のように、PSAは前立腺がんのマーカとして指標にされている数値で、4.0以下で問題無しの判断がされる数値ですから、相当高いですね。

最寄りの泌尿器科を受診した結果、前立腺肥大と診断され、やはり前立腺がんの可能性もあるので生検(いわゆる針生検)をするかどうかも含めて、最寄りの大きな県立総合病院に紹介状を書いていただきました。

その際に、やはり生検を勧められて、致し方なく予約をして帰ってきました。
ちなみに、その際に処方されたお薬は「ザルティア錠 5mg」でした。

ただ、診察を受ける前に忙しくてPSA値のことを調べられなかったこともあって、「ホンマかいな?」という思いが強く、帰ってきてすぐに調べて出会ったのが、高橋先生という泌尿器専門のお医者さんのサイトでした。

結果的には、この出会いが私自身にとっても、非常にラッキーな結果をもたらしていただきました。
その日のうちに先生に質問をしたら、端的なお答えをいただき、綜合的に見て今回の生検はこの段階でする必要なしと自分で判断できましたので、次の日にキャンセルの手続きをしてほしい旨で電話を入れました。

医師には「私しゃ知らないよ!」という口ぶりで言われましたが、申し訳ない気持ちを込めて「自己責任」ということでキャンセルの手続きをしていただきました。

ご紹介いただいた最寄りの個人医には「紹介していただいたのにすみません」とお詫びをして、以来、4か月に1度程度のローテーションで尿の勢い検査&超音波検査と血液検査でもPSA値のチェックを入れながら、アボルブで治療。

結果は、一度だけ僅かに逆行したことはありましたが、23→16→13→12→15→12→11→8と今や1ケタ台が2回続いているところまで下がりました。

ある泌尿器科医との出会い

ここからは、ポイントポイントを上述しました高橋医師のブログよりご紹介する形で進めていきたいと思います。

高橋医師のブログは、検索してもなかなか巡り合えないと思いますので、本ページをしっかりお気に入りにしておかれることをおすすめします。

高橋医師とは仕事柄は全く違いますが、真実に対する向き合い方、クライアントに対する向き合い方が全く同じ上に、理論的にも見事にスッキリ納得できるものがありました。

但し、高橋医師が自ら断っておられますように、

ですからPSAが高くても、私は前立腺針生検を行わずに前立腺肥大症の治療(弱いホルモン治療)を行い、前立腺癌がなるべく『目を覚まさない』ように、そして着実にゆっくりと消滅させる治療法を模索しています。

この考えや治療法は私独自のアイデアですから、本当に正しいのか否か分かりません。
現在の泌尿器科医の中では私の考えは非常識であり一般的ではありません。

この考えや治療法を私は患者さんに強制するものではありません。
信じていただけた患者さんだけが治療をお受けください。

PSA検査結果が高く、前立腺癌を疑われた患者さんへ

を深く納得された上で参考にされてください。

PSAマーカの正体

そもそもPSA(Prostate Secific Antigen=前立腺特異抗原)は、前立腺から分泌されるタンパク分解酵素であることだけは理解しておきましょう。

本来は精子の運動性を高める働きをし、健常であれば血液中に浸出することはほとんどありませんが、前立腺に何らかの疾患があると、血液中に浸出することになり、それが血液検査で測定されることになります。

PSAマーカ値が上がる原因

  • 前立腺肥大症
  • 排尿障害
    • 前立腺肥大症
    • 膀胱頚部硬化症
    • 超音波エコー検査を十分に勉強していない泌尿器科医には見破れない。

  • 前立腺の慢性炎症
  • 前立腺内の石灰化や前立腺結石

  • 前立腺嚢胞(ミュラー管嚢胞)
  • 先天性の構造異常

  • 前立腺針生検の後遺症
  • 前立腺がん

「PSA値が高い=前立腺ガン」と信じて疑わない医師が多くて困っています。
何回も前立腺針生検を受けさせられ、その都度、「何でもないです。良かったですね。」と、無責任な回答をする医師がとても多いのです。

針生検のたび毎に、10本近くも前立腺に針を刺される訳ですから、患者さんにとってみれば、たまったもんではありません。

PSA値が高くなる原因

ところが、それら原因をいちいち正確に調べもせずに、バカのひとつ覚えのように、どこの泌尿器科医も、「針生検!針生検!針生検!」と、患者さんに頭ごなしにゴリ押しするのです。

いくら教科書や泌尿器科学会で教わったことがないからと言って、臨床経験を積めば、おかしい?と思う筈です。

文献的な情報の受け売りばかりだけで、自分達の頭を使って考えることがなくなっているのが現状です。
あるいは、多勢に無勢、長いものには巻かれろの精神かも知れません。

PSA値を下げるサプリメント

私たち物理屋の「自分の頭を使って考え、分析し、判断し、創造する」気質と共振する医師さんには、滅多に出会いませんが、それでも確かに街中に居られますよ。

我が家は、耳鼻咽喉科と歯科・眼科・内科に関しては、そういった個人医を1件ずつ見つけ出せましたが、それ以外では、なかなか巡り会えませんね。

特に、皮膚科は見つかりません。
難しいのは分かりますが、初診で「※※ではないかと思うのですが、」とお話した途端、「そんなこと誰が決めてん」と不機嫌になられて、次回診察時には、「※※性※※やな」とサラリ。

プライドが許さないことも理解はできますが、二度とお世話になろうとは思いませんでしたね。

アメリカの日本でいうと厚生労働省の発表によると、PSA検診により針生検に移行する患者さんたちの統計を見ると、患者さんに不利益の方が多いとされています。
その結果、アメリカでは、PSA検査は推奨しないという結論が出ました。

しかるに、日本の泌尿器科学会では、その事実を無視しています。
日本の厚生労働省は泌尿器科学会と対立している構図です。

本来、PSA検診はアメリカが発祥です。
そのアメリカがPSA検診を否定しているのに、アメリカ医学の影響を強く受けている日本が何故?という疑問を持ちます。
恐らくは、PSA検診→針生検→入院→前立腺手術・ホルモン治療の経済効果を捨てきれないからでしょう。

PSA値を下げるサプリメント

さらに、PSAが高いから生検をと促された患者さんにとって、特筆すべき高橋医師の分析は、

・・・前略・・・
したがってPSAが高くなる原因は、初期の前立腺癌ではなく、ほとんどの場合、前立腺肥大症などの排尿障害が原因で高くなると考えられます。
前立腺針生検で癌が見つかるのは、潜伏癌の潜伏率の高さから考えて偶然の結果でしょう。

ところが針生検で癌を確認された患者さん『だけ』が、「前立腺癌」と診断され、そのうち35%以上の方(3人に1人)が前立腺癌で命を落としている皮肉な現実があります。

PSA検査結果が高く、前立腺癌を疑われた患者さんへ

死亡数データグラフに関する解説までつけられたお見事な科学的分析だと敬服しました。
同時に、意味なく生検を受けて死亡の可能性を高めなくてよかったとすら思えます。

前立腺がんや前立腺肥大症に関するお薬は?

私は、現在最寄りの個人医さんで定期的な検査を含めた診療を受け、実質的にはアボルブによる治療を続けていると述べました。

しかし、近年は、アボルブが第一選択肢になっていることは間違いがないようですが、治療薬はアボルブだけではありません。

しかし、次の2点で、アボルブを使うことの賢明さが分かるというものです。

我が最寄りの個人医さんも、そこまで見通してのことなのかかは分かりませんが、賢明な選択をされていると結論できました。

今回の講演会の中で、次のようなエビデンスが紹介されました。
アボルブ投与6ヵ月の患者さんで、PSA値が半分以下になった患者さんに前立腺癌のリスクは0%であり、逆にアボルブを6ヵ月投与しても半分以下にならなかった患者さんには、63%の前立腺癌リスクがあるというのです。

この事実はとても価値ある判断材料になります。
例えば、PSA値が10.0と高く、前立腺癌を疑われた前立腺肥大症の患者さんに、アボルブを投与して6ヵ月後、PSA値が4.5だったとします。
半分以下になったのですから、前立腺癌のリスクは0%だということになります。

たった6ヵ月経過を見るだけで、無用な前立腺針生検で前立腺を傷つけなくても済む訳です。
そして前立腺肥大症の治療に専念できることになります。

アボルブによるPSA値の低下

この結論から見れば、私自身もPSA値が23から今では8に下がったわけですから、前立腺癌のリスクは0%と考えてもよいことにになります。

やれやれ、結果オーライとはいえ、安易に生検を受け入れなかったことが、賢明であったと言わざるを得ませんが、経緯を見ていく中で、ただアボルブの服用だけで、数値が上がることなく目に見えて減っていることから考えて、がんではないことは確信に近いものがありました。

高橋先生の理論が頷けたという以上に、数値の推移からだけ見ても、そう考えるのが論理的でしょと確信したからです。

普通の4,5倍の大きさと言われた時点で、4×5=20がPSAの値としては当然で、PSAが高いのはほとんどが肥大によるものと判断できるわけですからね。

2019年末決意したことによる幸運

アボルブのジェネリック薬があればもっとよかったけれど、先発薬そのものを個人輸入で調達しようと...。

  • 掛かりつけのお医者さんは、ヤブ医者とは思わないですし、人格も優れておられると判断しますので、PSAマーカ検査と超音波検査のため4か月ごとの診察としてもらう。
  • 娘にも「まだ、毎月行かなあかんの?」と言われたこともあり...。
  • 通常通り、アボルブの処方箋は発行してもらう(処方箋発行料はしれていると踏みましたので)。
  • 処方箋薬局には取りに行かず、「アボダート」を5か月分以上で個人輸入で購入し、服用する。(診療費を考えれば、十分節約できる)
  • 処方薬を購入しなかったことは、医師には分からないことですし、そもそもが、処方薬を飲むか飲まないかは個人の自由選択ですから...。

まぁ、アボルブでPSAマーカ値が下がり続け、前立腺ガンではないことが確信できたことも大きな要因ですが、保護された日本の医薬品業界にこれ以上貢献することもあるまいと思ってしまったわけです。

そして、ついに2020年1月26日、6か月分を購入。
ペットのお薬に比べると、届くのに少し時間がかかりました。

春節祭の影響ということで、お詫びのメールが届きましたが、今から思えば新型コロナウィルスの影響が出始めていたのかもしれません。(きちんと連絡があるところが信頼の証です)

新型コロナの非常事態宣言まで出た今となっては、本当に購入しておいてよかったと思うことしきりです。
総合病院の一角にある泌尿器科には、院内感染の可能性は必ずありますから、出来れば行きたくないという気持ちが、お薬があることで行かなくて済んだのですからね。

おかげで、診察を受けに行くことなく、お薬にも不自由しないので安心ですし、むしろ、世界版オリジナル薬の方が効いているような感じがあります。

代表者より

もう1点は「ハルナール」という治療薬です。

ハルナールが発売された1993年とPSAマーカが導入された時期とが重複しますので、何とも言えないところですが、この時期を境に前立腺がんによる死亡率が目に見えて増加したということから見て、前立腺がんに関しては裏目に出ていることを疑う根拠とはなります。

ただ、一般的な慢性膀胱炎の治療としては第1選択肢として有効と思われます。

この辺りをきちんとわきまえて判断しているお医者さんですら少ないのではないかと思ったりします。

私が生検をキャンセルした県立病院で処方された「ザルティア(Zalutia)」はタダラフィル(Tadalafil)を有効成分とする前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤です。

もとを辿れば、ED治療薬の「シアリス(Cialis)」と同一品ですが、成分容量が小さく2.5mgと5mgの2種で処方されます。

「シアリス」自体は厚労省から承認されてはいますが、保険適用外として薬価は非掲載です。

また、「シアリス」は、同じ成分容量20mgで、肺動脈性肺高血圧症の治療薬として「アドシルカ(Adcirca)」という名称でも処方されます。

これら3種のお薬は、すべてイーライリリー(Eli Lilly and Company)社の製造・販売となります。

前立腺がんや乳がんを予防するサプリメントはあるのか?

乳がんまで途中参加してきて申し訳ないのですが、高橋医師は、サプリメントとしては、アグリコン型 イソフラボンをおすすめされています。

その根拠は、ハーバード大学医学部とニチモウ・バイオテックス(株)との共同研究による論文にあります。

その実験に使われたのが、ニチモウのアグリマックスというサプリメントなのですが、現在はamazonでも入荷待ち状態になっていました。

実際にはアグリマックスとしては、どこでも販売されている様子はなく、既に後継商品に移行しているのかもしれないと考えたりします。

現在、同社から「イソラコン」なる商品名で販売されている製品が、アグリマックスの同等品と考えてよいのではないかと思われます。

前立腺がんや乳がんの患者さんやこれらの病気の疑いをかけられている方は、予防のための日常ケア的なサプリメントをお考えならこちらをご健闘されてみては如何でしょうか?

アグリコン型 イソフラボンを採用した製品は様々ありますが、口コミや専門性を考慮すれば、やはりニチモウの製品を選ばれるのが無難ではないかと考えます。

星の数ほど販売者はありますが、きちんとした会社の製品を選ぶように心がけましょう。

大豆イソフラボンは、本来的には、女性特に更年期女性の健康のためのサプリとして脚光を浴びていますが、前立腺肥大に関するサプリとして有用であることは、ほとんど語られることはありませんね。

さらに、納豆や豆腐、味噌汁といった大豆食品をあまり採られていないのであれば、今後は努力して意識的に採られるようにされては如何でしょうか?

アグリコン型ではなくグリコシド型にはなりますが、サプリメントに頼るよりも、恒久的な何よりの予防になると思うのですが…。

我が家は、偶然にも、そういうことを意識もせずに納豆(関西は苦手な人が多いのですが)と味噌汁はほぼ欠かすことはありません。
いやいや、偶然というよりも夫婦双方の親からのことづけとして無意識に受け継いでいるのかもしれません。

最後に

少なくても一人、多い時で数人の新患が、PSAが高いと受診されます。
1ヶ月で30人、 1年で400人という人数になります。

これは、由々しき問題です。
1年で400人もの患者さんが病気(前立腺ガン)を心配して全国から訪ねてくるのです。

そして、そのほとんどの患者さんが、PSAが高いだけで 、即、前立腺針生検を強く勧められているのです。
PSAが高くなる様々の要因を調べもせずに、生きた患者さんを機械的にルーティーンに扱うのです。

患者さんが直感的に納得できる訳がありません。
PSAが高くなる要因の炎症や排尿障害・前立腺肥大症をまったく調べもせずに、針生検では患者さんは納得できません。

私でしたら、エコー検査や前立腺の触診を最低限実施します。
この二つの検査だけでも、前立腺ガンの患者さんを80%以上の確率で発見できます。
言い換えれば、8割の患者さんには、前立腺ガンの恐怖や恐れを拭い去ることができるのです。

心配であれば、MRI検査や、抗菌剤の投与や前立腺肥大症の治療を実施し、経時的に前立腺を観察すれば、前立腺ガンの有無は判定できるのです。
我々医師は患者さんに「安堵」を提供する職業の筈です。
患者さんを恐怖を植え付けてどうするんだ!

高橋医師の方針