医薬品 売上高世界ランキングと躍進するインドのジェネリック薬

2019年医薬品 売上高世界ランキング

2019年医薬品 売上高世界ランキング

ご参考までに、2019年の医薬品(人間用)の売上高ランキングをご紹介してきます。

  1. ロシュ(Roche) ・・・スイス
  2. ファイザー(Pfizer) ・・・アメリカ
  3. ノバルティス(Novartis) ・・・スイス
  4. メルク・アンド・カンパニー(Merck & Co.) ・・・アメリカ
  5. グラクソ・スミスクライン(GSK) ・・・イギリス
  6. ジョンソン&ジョンソン(J&J) ・・・アメリカ
  7. サノフィー(Sanofi) ・・・フランス
  8. アッヴィ(AbbVie) ・・・アメリカ
  9. イーライリリー(Eli Lilly) ・・・アメリカ
  10. アムジェン(Amgen) ・・・アメリカ
  11. ブリストル・マイヤーズスクイブ(Bristol-Myers Squibb) ・・・アメリカ
  12. ギリアド・サイエンシズ(米) ・・・アメリカ
  13. アストラゼネスカ(AstraZeneca) ・・・イギリス
  14. ベーリンガーインゲルハイム(Boehringer-ingelheim) ・・・ドイツ
  15. バイエル(Bayer) ・・・ドイツ
  16. 武田薬品工業 ・・・日本
  17. テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ(Teva Pharmaceutical Industries) ・・・イスラエル
  18. ノボノルディスク(Novo Nordisk) ・・・デンマーク
  19. アラガン(Allergan) ・・・アイルランド
  20. セルジーン(Celgene) ・・・アメリカ

インドの製薬会社 売上高世界ランキング

インドの製薬会社は、ジェネリック医薬品を起爆剤に急成長しています。

そこで、ジェネリックかどうかには関係なく、インドの製薬会社の売上高ランキングを参考までにご紹介しておきましょう。

上位2社は独自に日本法人を持たれているようですし、サンファーマの名前は耳にしたことのある方も多いのではないかと思います。

ペット用医薬品も含めて、ジェネリック医薬品として「シプラ社」「ルピン社(共和薬品工業はその完全子会社)」「インタス・ファーマ社」が目立ちます。

  1. Sun Pharmaceutical Industries Limited(サンファーマ)
  2. Aurobindo Pharma Limited(オーロビンド ファーマ)
  3. Lupin Limited(ルピン)
  4. Cipla Limited(シプラ)
  5. Dr. Reddy’s Laboratories(ドクター・レッディーズ・ラボラトリーズ)
  6. Cadila Healthcare Limited(カディラヘルスケア)
  7. Intas Pharmaceuticals Limited(インタス・ファーマシューティカルズ)
  8. Glenmark Pharmaceuticals Limited(グレンマーク・ファーマシューティカルズ)
  9. Torrent Pharmaceuticals Limited(トレント・ファーマシューティカルズ)
  10. ManKind Pharma Limited(マンカインド ファーマ社)

「シプラ社」「ルピン社」「インタス・ファーマ社」etcのように「インド内での大手のジェネリックならまだしも」と考える方も居られるでしょうから、そういう場合は、変に迷うことなく、世界屈指の製薬メーカの先発薬を選ばれるといいと思います。

何故、ジェネリックはインドの製薬会社で多く作られるのか?

その理由は、インドには2005年まで物質特許がなく、国際的な協定からようやく導入した特許制度でも、著しく特許範囲を制限し、2005年以前の国際的特許にも一定の費用を払えば製造可能としている点にあります。

もちろん、特許を保有する世界に名だたる製薬会社はこれに猛反発し、確執が多々あったことは事実でが、現実的には、世界の先発メーカが泣き寝入りするような形で、インドのジェネリック薬生産が支障なく安定的に発展しているのは何故でしょうか?

それは、ジェネリック薬が紛れもなく、紛争国や発展途上国の医療にとってなくてはならないものになっているからです。
「国境なき医師団」にしても非営利団体ですから、こういった貧しい国の医療行為を有効にしていくためには、ジェネリック薬に頼らざるを得ないのは自然な成り行きだと言えます。

このことは、ジェネリック薬としてはインドでトップと言われるシプラ(Cipla)を率いるYusuf Hamied氏(ケンブリッジ大学での化学博士取得)が、「ジェネリック医薬品で数百万人の命を救った現代のロビン・フッド」と称賛されていることに象徴されています。

同社は、アフリカで使用されているHIV治療薬の3分の1を生産していると言われています。

いわば、人道的な国際貢献において、ジェネリック薬は絶大な貢献をしていると言える上に、先進国の医薬品需要も頭打ちの成熟状態に入っていますから、先発薬メーカもジェネリック薬を無視できない状況を認識しつつ、自らもその恩恵を糧にしていく方向性が戦略的にも有利と判断し、インドとの協調路線を選択したという流れのように見えます。

悪い言葉で言ってしまえば、食い尽くした先進国市場での伸びは見込めず、豊かな需要が潜在している発展途上国に活路を見出すということになってしまいますが…。

とにもかくにも、ジェネリック薬での躍進は、日本をはじめ世界の、医療や医薬品に対する過保護なまでの保護政策に風穴を開ける先鋒を務めているという見方が出来そうです。