幸福を巡る断章
もし、人生や生き方について語られる書籍があれば、その中で『幸福』について語らない本はないと言えるでしょう。
にも拘らず、本コーナーでは、三大幸福論に数えられるアランの『幸福論』やバートランド・ラッセルの『幸福論』はもとより、幸せを呼ぶヒントとなるような様々な言葉を折につけ散りばめながら、本当は語り尽くされている『幸福』について、その断片を整理していきたいと思っています。
ただ、本コーナーの主な趣旨としては、B.ラッセルと同じく、「社会制度の中にある幸福・不幸の物質的・環境的諸問題は、生存するための最低限の条件を満たしていることを前提として極力副次的に扱うこと」にし、個人の心理の中にある幸福・不幸について散文的に整理していくつもりです。
これは、もちろん、前者を無視するということではなく、前者は後者に影響を与える因子であることは明白であることを前提とした上で、きちんと線引きをして捉えていく、即ち、前者は重要な別問題として扱う方がシンプルであると考えるという意味でです。
私たちが『幸福』を感じることができるための土壌は、こういった類の書籍をどんどん読み、感じ、考えること自体の中に育まれます。
私たちの『幸福』は、B.ラッセルが言うところの、【間違った世界観、間違った道徳、間違った生活習慣】から解放されることだけの簡単なことでいつでも手に入れることができるのです。
誤解のないように最初に申し上げておきたいことは、私は前者の諸問題の領域に踏み込んだことのないような人々は信用していません。
それほど、前者は人格形成には不可欠な重要要素だと考えているところが正確な立ち位置です。
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