婚約数
『幸福』を探すにあたって、避けて通ることができないのが『自分自身の完成』と『友情』と『恋愛』ですよね。
そこで、これらに大いなる示唆を与えてくれる『完全数』『友愛数』『婚約数』なる『数』の世界をご紹介しておこうと思います。
おそらく、『友愛数』や『婚約数』を目当てにご訪問される方も多いかと思いますので一言。
まずは『完全数』からの流れで読まれていきませんと素敵なドラマの本筋が見えてきませんので、飛ばさずに流れ通りにお読みください。
算数レベルの物語ですから誰にでもお楽しみいただけます。
完全数から読む
次にご紹介するのは『婚約数』と呼ばれる『数』のペアーです。
Aの約数の中で、自分自身と1を除いた約数を全部たしたらBになる。
Bの約数の中で、自分自身と1を除いた約数を全部たしたらAになる。
この2つのことが同時に成り立ったならば、
AとBは『婚約数』である。
たとえば、
①48の約数は、1,2,3,4,6,8,12,16,24,48
『1』と自分自身以外の約数を全部たすと、
2+3+4+6+8+12+16+24=75
②75の約数は1,3,5,15,25,75
『1』と自分自身以外の約数を全部たすと、
3+5+15+25=48
となり、『48』と『75』は、めでたく『婚約数』となる!!
この『婚約数』を求める求め方は、ほとんど『友愛数』のそれと変わりませんが、ただ1点違うのは、『1』を除くという点だけです。
ただ、『1を除く』という点だけの違いで、これを満たす『数』のペアーを『婚約数』と呼ぶようになるのです。
このことは、よーく味わってみると、後述するように、まさに僕たち人間の『友愛』と『婚約』の違いを見事に表していることに気付きます。
『1』という数は数の中でも最も基本になる数ですね。
『1』という数を『素数』の仲間に入れないのも、『完全数』の仲間に入れないのも、そのような慣習だからと言ってしまえばそれまでなのですが、ほかの『素数』たちとはちょっと同じには扱えない程、もっと基本的な『数』と言えるからなんですよ。
他の『素数』たちは、何かを作る為の『素材』になるような『素の数』ですが、それとて『1』なくしてはありえないのですから、『1』はそれこそ『元素』のような特別な存在なのです。
その『1』を除くということは、『最も根源的なものを捨て去ること』といった意味合いを持つと考えるのが自然ではないでしょうか?
文学的に表現すれば、『身を根源から捨てるほどに』といった意味か、あるいは『忘我の境地で』・『己の根源を見失うほどに』といった2通りの解釈が出来るような微妙なニュアンスもありますよね。
この意味をよくかみしめて、『婚約数』を次のように言いかえてみるとどうでしょうか?
私に中にあるものは、あなたと同じになれるのです。
それ以外には私は何も持ち得ません。私はあなたの全てです。
自我と万物の根源を捨て去ることによって、
あなたの中にあるものは、私と同じになれるのです。
それ以外にはあなたは何も持ち得ません。あなたは私の全てです。
自我と自我の根源を捨て去ることによって、『完全』であることを放棄してでも、「むしろ、あなたと同じになることを選ぶ!」といった心情に比喩することが出来ないでしょうか?
とにかく、よき友を得るのも、良き人生のパートナーを得るのも大変そうですね!
・・・
P.S.
メルセンヌ素数や友愛数を発見した高校生たちはもちろん日本人ではありません。
日本では、そんなアホなことをしていては生存競争に勝てませんから・・。
しかし、18歳までアホほど勉強し過ぎて、その後の人生は何も勉強しない日本流と18歳あたりから面白いように勉強し出す外国とでは、やはり底力の差があって当然だと感じます。
先行逃げ切り出来るような馬は極めて稀ですし、やっぱりサシの勝負が面白いですね。
まあ、現実は現実として、単なる事務マシンではない部分を自分で意識的に補足していくことこそが大切だと思います。
何故なら、その悩めるプロセスこそが人間としての美しい肉付きを作っていくのですから。
完全を目指して生きることとは?
真の友情とはどういうものか?
幸せをもたらす恋愛とはどういうものか?
ここでご紹介した『数』たちから何らかのヒントを得ていただければ幸いです。
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