フラジール(Flagyl)は犬・猫のジアルジア症の治療薬です

フラジール(Flagyl)は、犬猫のジアルジア症に処方されいるバクテリア感染、寄生虫感染の治療薬です。

有効成分であるメトロニダゾールが、細菌および原虫のDNA合成を阻害し駆除します。

日本では、塩野義製薬では「フラジール内服錠 250mg」、富士製薬では「フラジール膣錠 250mg」の2製品が処方箋薬となっています。

尚、上記前者と同等品の富士製薬「アスゾール錠 250mg」は2017年に製造が中止されています。

販売者サイトでは、製造メーカとして『RHONE POULENC(ローヌプーラン)』と記されていますが、ご存知のように医薬品業界は統合、M&Aなどで再編の動きが激しく、20世紀のフランスの巨大多国籍企業RHONE POULENC(ローヌプーラン)の名前は現在ではありません。(最終的には、現在のフランス最大の製薬会社サノフィ)

フラジール(Flagyl)の現在の製造メーカは、そのような流れの現在の到達点として、サノフィではなく(サノフィからの譲渡かもしれません)、これも巨大企業であるアメリカのアボット・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories)傘下にあるアボット・ヘルスケア(Abbott Healthcare)社となっています。

Tidbits

製造元のアボット・ヘルスケア(Abbott Healthcare)社は、アメリカの巨大ヘルスケア&製薬会社アボット・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories)のグループ企業(卸販売)で、インドのグジャラートにあります。

Abbott Laboratories社の医薬品としての売り上げは、全売り上げの半分以下のようですが、非公開のため、世界ランキングには掲載されていません。

しかし、それでも、世界ランキング10位前後に位置すると予測されていました。

その上、2013年に新薬事業として同社から完全に独立分社化されたアッヴィ(AbbVie) 社は、今や世界ランキング第8位に上って来ています。

ジアルジア症とは?

ジアルジアとは鞭毛虫綱に属し、腸管系に寄生するランブル鞭毛虫 (Giardia lamblia)です。
主に、食品や水に含まれるシストを摂取することにより感染すると言われています。(人畜共通)

感染すると主に下痢、腹痛を起こすことが多いですが、この他に食欲不振や腹部膨満感などの症状が出ることがあります。

ジアルジアに起因するこれらの症状が、ジアルジア症と呼ばれます。

抵抗力の弱い子犬や老犬は、下痢等の消化器症状のほか、衰弱や発育不良などを起こすことがあります。

したがって、ブリーダーさんにとっては無くてはならないお薬ですし、胃腸の弱いワンちゃん・猫ちゃんには常備しておいた方が便利なお薬と言えます。

フラジール(Flagyl) ご利用シーン

  • 虫下しとして
  • 下痢や軟便傾向の強いワンちゃんの常備薬として
  • トリコモナス予防薬として使われている方も居られます

メトロニダゾールは多用途に使われる成分で、人間の場合、抗原虫薬として

  • トリコモナス症
  • ヘリコバクター・ピロリ菌の2次除菌
  • バクテリア感染の治療と予防

などにも一般的に使われます。

フラジール(Flagyl) 特長

  • 成分であるメトロニダゾールは細菌および原虫のDNA合成を阻害します。
  • アメリカではコクシジウムの治療にも使われています。