フィラリア予防薬&ノミ・ダニ駆除薬を選ぶプライベート基準
我が家のラプラス号の場合、
- フィラリア対策は『カルドメックP チュアブル136』
- ノミ・ダニ対策は【フロントラインプラス M】
を、しっかり毎月1回投与していると関連するページでは書いて来ました。
それは、私の場合は、「オール・イン・ワン的な製品は、必ず性能に劣る」というという持論(機械設計上でも複数の機能を一つの機構で実現しようとすると必ず性能は劣るという経験知)があるからであって、その意味で多機能薬は選ばないということも書いて来ました。
当初から、何でもかんでも一括りにできないことも分かっていましたので、両方を兼用する『レボリューション』を知った時も(2015年当時はオールインワン薬はこれぐらいしか無かった)、フィラリアの予防とノミ・ミミヒゼンダニの駆除を同時に行う点で手間的にも経済的にも大いにメリットがあるとは思ったのですが、私としては『マダニ駆除』をどうしても入れたいので、手間でも別々に投薬する道を選んだわけです。
しかし、いつぞやからか何も熟慮せずに短絡的に考えていたことに気づきました。
オールインワン薬は、複雑な機械のように「複数の機能を一つの機構で実現しようとする」わけではなく、「2つの有効成分を単に一つのカプセルにまとめているだけ」なんですね。
もちろん、一つのカプセルに2つの有効成分を混合することには何らかの機能的・技術的障壁があることも想像できますが、それさえ乗り越えれば確かに手間も省けますし、経済的にも節約できると考えられます。
マダニに関しては、めったに取り付かれるものではないだろうという楽観的な思いもありますが、やはり人間にも影響が及ぶことかもしれない可能性があるという利己的な思いもあって、『マダニ駆除』は欠かせないものとして入れることにしました。(冬場は、ほとんど私の足元に寝に来ますので)
さらに、もしマダニに寄生されたら様々な感染症を引き起こすことも必定ですから、やはり安全策は採っておこうという考えです。
言い方を変えれば、マダニさえ度外視すれば、当時『レボリューション』は有力な候補になり得たということでもありました。
その後2016年以降、『ネクスガードスペクトラ』が、兼用薬としてマダニも駆除し、その上寄生虫までをも駆除することを知りました。
この頃からオールインワン薬が徐々にメジャーになって来ましたし、且つ、その多くがマダニにも対応されて来たにも拘わらず、未だに我が家では頑なに別々の薬で対応しているのには別の理由があります。
どうしようかとかなり迷いましたが、その理由は、
- ノミダニ駆除薬のフロントラインプラスを投与した日は少しんどそうなこと(まぁ、端的に殺虫剤ですからね)
- ここまでずっとカルドメックとフロントラインプラスの単独薬で通してきて問題がなかったこと
の2点にあり、結局は、あえて変えようという思いには至りませんでした。
この『ネクスガードスペクトラ』は、今や多くの動物病院で採用されており、これに連動してか、2020年前頃からは個人輸入のシェアーでも単独薬を凌駕した感があります。
ここまでは、私の私見であり、正しい選択と断言することは出来ないことは承知しておりますから、飼い主のあなたが判断していただくしかありません。
結論としては、我が家では最初に動物病院で処方されたお薬を、そのまま踏襲するという無難な道を選んでいるということになるでしょうか!
出来る限り薬に頼らないことを信条とする私でも、絶対に飲まなければならないTPOは心得ているつもりです。
私の家内のかかりつけのお医者さんは、大したことないと診断すれば「寝とけば治る」と、出しても効くか効かないか分からないような弱い薬しか処方しませんが、大したことがないように見えて重大な危険性があるときは、きちんと見抜いた診断を下します。
薬をあまり出さないので、悪く言う人も多いようですが、それが本当の名医というものでしょう。(さすが阪大医学部出身と言いたくなります)
ただ、ワンちゃんや猫ちゃんの場合は、人間とは違って、予防しておかないと確実にかかってしまうであろうフィラリア症がありますから、そうは言っておられません。
以前のコロ号がフィラリアで辛い目に遭ったことを目の当たりにしたこともあって、フィラリア症を予防する簡単に与えられる薬が出来たこと、本当にありがたく思っています。
フィラリア予防薬&ノミダニ駆除薬選択に関する考慮点
- フィラリア予防薬を投与されていない飼い主さんは、これだけは投与してあげないと後々後悔することになる可能性が高いと考えます
- フィラリア予防薬&ノミダニ駆除薬ともに動物病院で最初に処方されて且つ安定して継続されているお薬が安心です
- ちなみに、2020年前後からはフィラリア予防&ノミダニ駆除を兼用するオールインワン薬が動物病院の処方でも個人輸入でも主流となっています
- ほとんど動物病院のお世話にならない場合や動物病院でのお薬が合わない場合、節約を重視される場合などで個人輸入でお薬を調達することは何の問題もありません(日本国内で未承認のお薬でも個人輸入すること自体は違法ではありません)
- いずれにしても、ペット薬の個人輸入は自由ですが、自分が飼っているペットへの使用に限られ、転売や譲渡された場合は違法となります
- 但し、かかりつけの動物病院との関係を考慮されて判断されることが必要かと考えます(信頼関係を損なわない対応)
- 2020年前後以降のノミダニ駆除薬の多くはマダニ駆除にも対応していますが、ご自身の効用の要否の判断と候補とされているお薬での確認をされてください
- お薬のタイプとして、錠剤タイプ・チュアブルおやつタイプ(フィラリア予防薬の主流)・スポットオンタイプ(経皮接種:ノミダニ駆除薬の主流)があります
- チュアブルおやつタイプでジェネリック薬への移行を検討される場合は、フレーバーがワンちゃんに合わない場合がありますので、従来のお薬をストックとして持っている段階で、お試しとして少量調達されて様子見されるのが賢明です
- それぞれの単独薬からオールインワン薬への移行を検討される場合も、同様に、従来のお薬をストックとして持っている段階で、お試しとして少量調達されて様子見されるのが賢明です
- 従来使用されているお薬と有効成分が違うタイプへの移行を検討される場合も、同様に、従来のお薬をストックとして持っている段階で、お試しとして少量調達されて様子見されるのが賢明です
我が家がそれぞれの先発薬の単独薬投与を続けているのは、以上を総合的に判断した結果であり、ジェネリックに至ってはお試しした結果です。
それぞれのご家庭で、今までの経緯や環境、考え方で相違することは当然のことですから、考慮するにあたっての指標として参考として熟慮していただければ幸いです。
マダニ駆除をどうするか?
マダニというのはノミとは違って、相当にしぶとい生命力を持った節足動物ですから、それを駆除するとなると相当な殺虫効果が要求されます。
ですから、それを満足する駆除薬の強さは如何なものかと不安になるのは事実です。
謂わば、殺虫力のある殺虫剤を何らかの形で体に入れるわけですから、当の動物自体にも相当負担があるであろうことは想像するにやぶさかではありません。
ただ、それが、
- 血液中を循環するものなのか?
- 体表に留まって拡散するものなのか?
では、負担の度合いがかなり違うのではないかと推測したりはします。
そのこともあって、ノミダニ駆除では、かかりつけの動物病院の処方であるという理由もありますが、スポットオンタイプで且つ安全性でも歴史的に長く実績のあるフロントラインが無難ではないかと考えた次第です。
とは言っても、殺虫剤であることに変わりはありませんから、前述したように投与した日はしんどそうという点も考慮して、ダブルのしんどさを回避するために我が家では単独薬をフィラリア予防薬とは別日に投与することにしています。
さらに、駆除薬として毎月投与が推奨されているのですが、冬場とかは隔月投与にし、夏場でも1か月空ける時もあります。
当然、これらの選択は飼い主の自己責任であることを認識した上で行っております。
フロントラインの公式サイトによりますと、
フロントライン スポットオン投与後、成分は動物の体表上の脂分に溶けて広がります。
その後は皮脂腺という皮脂を分泌する袋に蓄えられ、そこから徐々に皮脂と共に皮膚や被毛上に放出されます。
とあり、血管中への浸透があるのかないのか、どの程度なのかまでは定かではありません。
ただ、全面的に血管中を高濃度で巡回することはないのであろうと予測するだけです。
犬には汗腺がないなどと誤解されている方も多いようですが、犬にもきちんと汗腺があります。
ただ、体温調整するためにかく水分の多い汗を分泌するエクリン汗腺は肉球や鼻の頭ぐらいにしかなく、体表には所謂「犬臭さ」の汗を出すアポクリン汗腺が分布しています。
お薬の進化で、ますます迷いは増えるけれど
一方、フィラリア予防薬の方は、経口にしろスポットオンにしろ、有効成分が血管中に浸透しないとお話にならないわけですから、せめて、しぶといマダニを駆除するなどという強い殺虫効果のお薬ぐらいは表面で処理した方が安心なのではないかという単純な思いです。
そういった研究も誰かが行っているとは思いますが、一般的には、誰もそういう疑問には答えてくれませんので、類推して判断するしかありません。
別に、無条件にスポットオンが安全というわけではないのですが、血管中に絶えることなく回しているのはフィラリア予防薬だけで十分じゃないかという気持ちがあります。
近年では、お薬の進化も著しく、高い効果や多機能を謳われるお薬もどんどん出ています。
最近では、分子標的薬としての抗がん剤である「イマチニブ」のように、人間だけでなく動物にも期待される薬が開発されています。
医療やお薬の発展にはとても重要なことですが、実際に使う身になってみると、「本当に大丈夫かな?」という思いは誰もが持たれるのではないでしょうか?
ある意味、当社の扱っています化粧品と同じく、安全性という視座では「薬も歴史(実績)である」という見方が大きな位置を占めます。
やはり、長い間に渡って安全性がほぼ確立されているお薬の方が安心して無難に使えることは確かではないでしょうか?
とは言っても、誰もがこんな考えをしてしまうと、医療も薬も進歩していかないのですが…。
人間にしろペットにしろ、お薬には軽重はともあれ副作用が付き物です。
ある程度の副作用や体への負担と引き換えに、今ある病気の治癒や予防を得るということであることは忘れてはいけないですね。
そんなわけで、
- 単機能に勝る多機能は無し(同じ時期・時間スパンでの対比)
- 血管内に高濃度の薬を入れ続けることはフィラリア予防だけに止めたい
という基準で選んだ結果、「カルドメック」+「フロントラインプラス」という、当初からの獣医さんの処方がベストと結論したわけです。
それぞれ、考え方やペット君の状況が違いますので、よく検討されていただきたく願っております。

