トール(TOR) 20mg | ループ利尿剤
トールはルプラック(Lupruc)のジェネリック薬
トール(TOR) 20mgは、ルプラック(Lupruc)のジェネリック薬で、インドのインタス ファーマ(Intas Pharma)社が製造しています。
先発薬の「ルプラック」はトラセミド(Torasemide) を有効成分とする、主に浮腫(むくみ)の治療に適応されるループ利尿剤で、田辺三菱製薬が製造販売する日本での先発薬の商品名です。
先発薬と言っても、別に日本が開発したわけではありません。
もとは、ベルギーのクリスチャン社において開発されたループ利尿剤です。
ループ利尿剤は腎機能に悪影響を与えず、同じ利尿剤であるラシックス錠(成分名:フロセミド)に比べて、低カリウム血症の副作用も少ないことで、「ルプラック」は利尿薬の第一選択肢とされます。
一般的に、トラセミドは、心不全や高血圧の治療薬としても使用されますが、「ルプラック」にはこれらの適応は基本的にはありません。
トール(TOR) を製造しているインタス ファーマ(Intas Pharma)社はジェネリックで世界を席捲するインドの製薬会社のベスト7に入る企業です。
製造元のインタスファーマ(intas pharmaceuticals)社は、ジェネリック薬で躍進するインドの製薬会社でも第7位に位置する大手の製薬会社です。
アフマダーバードに本社を持ち、腫瘍や腎臓・自己免疫関連から眼科までの慢性疾患領域での研究開発に優れた伸び行く製薬会社と見受けられます。
利尿剤の選択肢全体を知っておかれたい場合は下記をご参考ください。
[選択肢の参考]:利尿剤について | 種類や副作用
但し、「ルプラック」もそのジェネリック薬も処方薬ですから、医師の処方なしには手に入れることはできません。
ですから、特に大した診察も必要なく、単に決まりきったお薬を服用するだけの場合は、健康保険が適用される大部分の方においては、処方箋だけを書いてもらって、国で承認されたジェネリック薬だけを処方箋薬局に取りに行くことが最も経済的と言えます。
ただ、海外のジェネリック薬を個人輸入で入手することは可能です。
その利便性と、いちいち医師の処方を貰うのも面倒くさい気持ちが相まって、個人輸入に頼るニーズはかなり多いと見受けられます。
トール 20mgでお薬代の比較
「ルプラック」は、日本では4mg及び8mgの2種類で処方されます。
尚、ジェネリック薬トールでは、他に10mgが販売されています。
日本の処方では、浮腫治療において1日1回4~8mgの服用になりますので、20mg錠の場合はビルカッターで半割にするか、最初は4分割して少量で様子を見ることが安全でしょう。
常に浮腫みがちで「ルプラック」を常用しておられる方なら、服用量も心得ておられるでしょうが、そうでない場合は、まず処方に準じた少量から始められた方が無難です。
そこで、トール 1箱=20mg×30錠(1回10mg服用で約2か月分)を基準に比較します。
ただ、2箱以上になるとケタ違いに単価が下がる(2箱で約40%ダウン:本薬の場合は3箱で保険適用時よりも安価)ことも頭に入れておかれてください。
同じ「ルプラック」のジェネリック薬で、同じくインドのシプラ(Cipla)社が販売する「ダイトール 10mg」との節約度に関心があられるかもしれませんね。
2019年現在では、インド製薬会社のランキングでは少し上のシプラ(Cipla)社の本薬ダイトール 10mgの方がmg単価は少しお安くなっています。
ただ、ダイトールには20mgの製品はありませんので、10mgと20mgの使い勝手によって20mgを選ぶ方には、本薬「トール 20mg」しかないということになります。
ルプラック 8mg×75錠 =病院処方= |
トール 20mg×30錠 =ジェネリック薬= =通販購入(個人輸入)= |
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イメージ | ||
価格 | 保険適用:1,556円(非課税) 保険適用外:4,520円(非課税) |
3,129円(税込み) 1,879円(2箱購入時単価) |
詳細ページ | - | トール20mg(ルプラックジェネリック) |
※「病院処方:保険適用」は薬価×0.3 + 処方箋手数料・技術料etc(1回と仮定、及び1回800円と仮定)から算出。
※「病院処方:保険適用外」は薬価 + 処方箋手数料・技術料etc(1回と仮定、及び1回2,000円と仮定)から算出。
※薬価は2019年10月以降の薬価です。
- ルプラック錠 4mg:21.1円
- ルプラック錠 8mg:33,6円
※「病院処方」は受診が前提ですので、別途、検査費・診療費がかかります。
※「通販購入」は2箱以上での購入の場合、ケタ違いに単価が下がります。
※「通販購入」はショップや購入金額により送料がかかる場合があります。
(上記価格の参考としている「くすりエクスプレス」は全国無料)
※「通販購入」の価格は変動することがあります。
また、セールやセット販売がある場合には、さらに単価は下がります。
先発薬「ルプラック」の効能・効果
ルプラック錠 4mg,8mg
【効能・効果】
心性浮腫、腎性浮腫、肝性浮腫
【用法・用量】
通常、成人には、トラセミドとして、1日1回4~8mgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
ルプラック及びジェネリック薬トールの場合、禁忌や留意事項が多々ありますので、十分に添付資料で確認の上、正しく服用してください。
いずれにしても、安易な医薬品の使用は危険ですから、必ず服用規則を守りましょう。
初めての服用の場合は、まずは病院で処方してもらうことをおすすめします。
節約に適したケースでご利用される場合は、業者の選択には細心の注意が必要です。
歴史があって、長期間にトラブルや偽造品販売の前歴のない大手業者を選ぶのが無難です。
もう1点、怪しげな中小の業者から経口避妊薬やED関連、健康食品やサプリなどは買わない方が無難です。
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