化粧下地と日焼け止めの塗る順番

化粧下地と日焼け止めの塗る順番

お客様より、パーフェクトUVメイクアップベースUVの違い、あるいは、塗る順番についてご質問いただくことがあります。

先ず、単純なお答えだけさせていただくと、メイクアップベースUVはUV防止効果を持たせた化粧下地であり、一方、パーフェクトUVは所謂「日焼け止め」で紫外線をカットする乳液です。

では、どのように使い分けするか?ということですね。

基本的には、ファンデーションを塗られる場合には、その前に化粧下地であるメイクアップベースUVを塗ることが理に適っています。

当然のことながら、化粧下地は言葉通りメイクアップの下地に塗ることを目的としたものですからファンデーションの直下に塗るのがセオリーです。

従いまして、必然的に、日焼け止めパーフェクトUVは下地の前に塗ることになります。

こうして、両方のW効果で紫外線対策となるわけですが、下記のように、「片方だけではダメですか?」なる質問をここでいただきます。

ノーメイクで30分くらい犬の散歩にUV乳液だけを塗って出かけても紫外線カットしてくれますか?

ノーメイクの場合は当然、化粧下地も必要ありませんから日焼け止めだけを塗ることになります。

そして、日焼け止めはまさに紫外線カットが目的ですから、これに勝る方法はありませんね。

まさに、スポーツする時や海水浴での日焼け止めと同じ使い方ですね。

ですから、パーフェクトUVだけを塗られる場合は、化粧下地としての働きはありませんが、紫外線防止効果は全く問題がありません。

むしろ、素肌に直接接するように塗ることになりますから、お肌への負担の方が関心事ですね。

そういった点まで考慮して、ベルマンの日焼け止め「パーフェクトUV」は、PA+++、SPF37と肌に極力負担を掛けないように設計されています。

「パーフェクトUV」の前機種「UVカットミルク」は、元々はSPF25だったものを33にバージョンアップされたレベルだったのですが、負担を増やすことなく37に上げることが出来たということで現行の「パーフェクトUV」に結実したのだと解釈しています。

世の中は、PA++++、SPF50など+の数が多く数値が高ければ良い製品かのように宣伝されますが、一般的には、薬の副作用と同じで、その分肌に負担がかかると考えることが賢明です。

こういう強い日焼け止め効果は、実際にはよほどの過酷な状況でないと必要ありませんし、それでも約1,2時間ごとに塗り直さねば効果が落ちることは共通するとすれば、どれほどのメリットがあるでしょうか?

むしろ、お肌へのリスクが増える分に神経を尖らせた方がよいのではないでしょうか?

娘さんが日差しの強いオーストラリアに1年間留学される折に、放課後は屋外でスポーツする生活になるため、パーフェクトUVを沢山用意されたお母さんがいらっしゃいました。

充分効果があったと喜んでいただき、留学を終えられた今でも定期的にご利用いただいております。

ですから、日常生活やら犬の散歩程度でしたら、これでも逆にオーバースペックとも言えます。

旧「UVカットミルク」の持っていたSPF=25でも十分だと言えますが、より確実な効果という側面での安全率を見越せば、現行のSPF=37程度が肌への負担を極少にする範囲で実現できたベストのラインではないかと考えています。

手前味噌かもしれませんが、『使命感なき美容は崩壊する』を社是とし、肌健康への配慮を第一義とするベルマン社だからこそ、決して世間の潮流に乗らない孤高の姿勢を象徴していると感じています。

ですから、ご自身の使い勝手によって、メイクアップベースUVだけを塗られる場合も、日常的なシーンであれば紫外線対策になります。
ただ、パーフェクトUVのようにSPFを謳うほどの日焼け止め効果はないとお考えください。

ノーメイクで長時間紫外線にさらされるような場合には、やはり「パーフェクトUV」を塗られる方が正道です。

ノーメイクの場合は、塗り直す場合も、そのまま塗り直せばいいですから手軽ですね。

ですから、急に外出しなければならなくなった時も、そのまま日焼け止めを塗り直して化粧下地→ファンデーションをされればいいわけです。

一方、メイクをして長時間外出されるような場合や紫外線にさらされるような場合には、日焼け止めの塗り直しが簡単にはできません。

一度メイクアップを落として、日焼け止めを塗り直し再びメイクアップする時間や場所が普通はありませんからね。

そういう場合には、油取り紙で余分な皮脂を取ってから、UV防止効果を持ったファンデーションを重ね塗りすることである程度の対処はできます。

ベルマンで言えば、「ツーウェイUVファンデーション」(とても人気商品です)ということになります。

さて、両方の機能を併せ持った製品も世の中にはございますが、異なる効果を一つの製品にまとめることには無理があり、便利ですが製品としてはあまり好ましくはないと私は考えております。

ベルマンさんに確認をしたわけではございませんが、こういったご時世に実際に商品にしていないということは、化粧品専門の技術者から見ても、私どもと同じ考えしか取れないと結論されていると解釈しております。

この辺りを考慮されて、目的・シーンに合わせて、どちらか一方あるいは両方使いをチョイスいただければと思います。