ヒトプラセンタジェル(プラセントレックス) | アンチエイジング

ヒトプラセンタジェル(プラセントレックス)について

ヒトプラセンタジェルは、その名の通りヒトの胎盤から抽出した成分を含む外用医薬品で、インドのAlbert David(アルベルト デイビッド)社が製造・販売しています。

医療用としては注射剤として処方されるものですから、アンチエイジングを謳った外用薬としてのお薬としては同社が独壇場にあると言っても過言ではないでしょう。

しかも、動物由来のプラセンタを含んだサプリメントよりも確実な効果が期待できるとして、本製品は、お化粧品の一つのアイテムとして超人気を博しているようです。

はたして、1ケ月で1万箱以上が購入されているようです。

結論的には、後述しますように、公正且つ客観的に分析した結果、価値のあるお薬だと言えそうです。

動物由来のプラセンタを含んだサプリメントに関しては、下記で詳しく分析しております。

プラセンタの歴史は古く、医療でも大きな貢献をしてきたことは周知の事実ですが、ヒト由来の「プラセンタ」は日本では医薬品(注射)でしか認められていません。

よって、サプリメントの成分として使われるのは主に動物由来の「プラセンタ」です。
もちろん、化粧品でも動物由来の「プラセンタ」は使われるのですが、よく使われる「植物プラセンタ」とは少し違う扱いをしなければならないでしょう。

ヒト由来の「プラセンタ」を配合したジェルの個人輸入が、ネットという手段で敷居が低くなったことと相まって、従来のサプリメント以上の人気があるようです。

基本的には以降で述べることが同様に適用されること、及び経皮摂取であることによる重大な問題が発生していないかどうかを見極める必要があると考えます。

また、海外製は抵抗あるけれど、プラセンタのサプリメントや外用クリームは試してみたいとお考えの場合は、後述します日本での承認薬「メルスモン」を製造販売しているメルスモン製薬さんから、プラセンタ・サプリ / プラセンタ・クリームetcが一般販売されていますから、検討されるのもGoodアイディアかもしれません。

プラセンタとは?

最初に、ある程度の(ある程度ですよ!)の安心をしていただく事実は、ヒト由来のプラセンタは日本でも世界でも、様々な研究がなされ、いくつかの有効性が確認されていることは間違いのないことです。
でなければ、お薬として承認される筈がありません。(美容目的としては承認されていないことだけはお忘れなきよう)

しかし、一方で全体的に否定的な見方をする専門家の方々も居られます。
これは、ひとえにプラセンタサプリメントを誇大広告で販売しようとする業者に対する嫌悪感というバイアスがかかった偏見があるようにも見えます。

いい加減な商売人、ただ利用して儲けようとする商売人が圧倒的大多数ですから、気持ちは痛いほど分かりますが、やはり冷静になって客観的・科学的に反論していただきたいと思います。

そのためには、論文や研究発表を専門家の目で詳細に評価していかなければなりませんが、一つ一つの論文を見ていくと、一つ一つの効果との対応を積み重ねていくことはできるはずで、少なくとも全体を否定するような発言はできないのではないかと思います。

Albert David社もかなりの論文を発表されていますから、専門家なら、それをもとに論議するのが筋ではないかと思いますが、特に反証も見受けられません。

プラセンタ自体は、全く胡散臭いものではなく、むしろ有用なものとして認められているケースが多いですから、とりあえず、私たちは定義をある程度は明確にしておきましょう。

プラセンタは胎児へ酸素や生育に必要な栄養素を供給したり、母体へ老廃物をわたす機能のほかにも、造血やタンパク質合成、ホルモン分泌なども行う重要な役割があることは、NHKスペシャルをよく見られるあなたならご存知かもしれません。

人間、動物、植物を問わず本質的な役割は同じです。

それが私たちに有効さをもたらす機序は、「抗酸化物質」

そこまで精査することを望むことは難しいですが、次のことだけは最大公約数として話を進めていきましょう。

  • 医療で使われているのは、ヒトの胎盤由来であり、皮下注射・筋肉注射として使われる
  • 医薬品としては日本では「ラエンネック」と「メルスモン」が承認されており、ともに注射剤として薬価収載されています
  • 「ラエンネック」と「メルスモン」ともに副作用のリスクはある(薬である以上当たり前ですが…)
  • サプリメントにヒト由来のプラセンタは使えず、使うことが承認されているのは動物由来のプラセンタである
  • したがって、サプリが薬と同じレベルであるかのような効果を謳うのであれば、それは、同等の副作用があるか、実際には謳い文句が過剰と考えるのが合理的である。
    と同時に、現実的には薬品並みの効果を期待することには無理がある
  • 日本で承認されている効果・効能は「ラエンネック」が慢性肝疾患における肝機能の改善、「メルスモン」が更年期障害、乳汁分泌不全である
  • 一般的に、医薬であろうがサプリであろうが、投与が経口か経皮か注射かによって、効果を同様に語ることはできない
  • 特定の適応症に有効であったものを、拡大解釈して美容全体に有効であると謳っている商売人は非常に多いが、こういう業者ほど信用できない
  • 家畜プラセンタエキス経口摂取の美容効果としての有効性の報告はいくつか発表されている
    (金沢大学医学部:皮脂量・シワ幅改善 京都薬科大学:メラニン生成阻害に関連するチロシナーゼ阻害 等)
  • 外用としてのヒト由来プラセンタジェルには、家畜由来プラセンタサプリメントよりも確度の高いエビデンスがある

ここからお分かりいただけると思いますが、期待できる効果としては、外用>経口ということになると考えられますし、逆に言えば、サプリの方がより安全であると予測されますが、それは効果が劣ることを意味すると考えられます。

ヒトプラセンタジェル(プラセントレックス)について

上記したようなエビデンスに加えて、独自の研究に基づいて製造されているわけですが、すべてが正しいのかどうかまでの判断は私にも手が回りません。

ただ、これだけの多数の方々が実際に使用されて、重篤な副作用のニュースが見当たらないところから判断すると、化粧品と同じように必ずバッチテストをされた上であれば、概ね安全と言えるのではないかと推測されるばかりです。

結論的には、ヒトプラセンタジェルを一度試してみたいと思われる方には、お勧めしても問題はない製品かと考えております。

依存的、且つ超長期的な使い方をされない限りは特に問題はないとするのが常識的な判断です。

何度も述べていますが、サプリにしろ医薬品にしろ、多めに摂取しても過剰摂取しても、何の利益もありません。
むしろ、過剰摂取は思いもしないトラブルの引き金になるのは、すべてのサプリ・医薬品で共通していると言ってもいいでしょう。

薬なら、処方された薬を指示通り以上に飲む人ってまぁ居ないですよね。
それと同じことだということを肝に銘じてくださいませませ。

また、サプリ販売者のキャッチフレーズほど信用できないものはありません。
動物由来のプラセンタの場合は、危険性よりも、むしろ効果の小ささ・無さとして実感される方が多いのではないかと推測されます。

一昔前の真面目なコピーライターですら、時代とともに嘘しか表現しない商売人に成り下がっています。
嘘とか真実とかそんなことに興味はなく、ただ人を惹きつけるフレーズを作るだけの仕事の従事者ですから…。

ヒトプラセンタジェル(プラセントレックス)の用途・ご使用方法

【 成分 】

ヒトプラセンタ(Fresh Human Placenta)

【 内容量 】

20g(プラセンタエキス濃度10%=2g)

【 用途 】

エビデンスはすべては定かではありませんが、下記の効用が言われています。
口コミ(当社は、自作自演は見破れます)から判断して、期待できる可能性のあるものを挙げておきます。

また、「ラエンネック」と「メルスモン」で承認されている効果・効能、及び抗酸化作用や美容に関する一定の効果は大いに期待できると考えられます。

  • 肌に張りと弾力を与える
  • 毛穴を目立ちにくくする
  • しわ、たるみの改善
  • 肌のつやと潤いを増す
  • 肌の滑らかさを改善
  • 化粧のりが改善
  • シミ、くすみの改善
  • ニキビ跡、傷あとの改善
  • 敏感肌、アトピー性皮膚炎の改善

【 用法・容量 】

  • 肌が弱く他のお薬でアレルギー症状がある方は、少量からテストしてください。
  • 洗顔後、清潔なタオルで水気をふき取ってください。
  • 肌に薄く伸ばすようにプラセンタ・ジェルを塗って下さい。
  • だまになりやすいため、少量を手にとってお使いください。
  • 顔以外にも、首元や、胸元や手足にもお使いいただけます。
  • 乾燥肌や脂性肌、荒れたお肌にもお使いいただけます。
  • 炎症部位や皮膚が薄い目の周辺は、ご使用をお控えください。
  • 適正用量は決まっていませんが、少量でも十分に効果があるため塗りすぎにはご注意ください。
  • 化粧水を併用する場合は、化粧水の後に使用してください。
  • 保湿クリームは、プラセンタ・ジェルを塗った後にご使用ください。
  • 美容液との併用は控えてください。
  • ご使用後ピンとつっぱるような感じがあるため、クリームなどでの保湿をおすすめいたします。
  • ご使用後1~2週間程度でその効果を実感いただけます。
  • 万一肌がただれたり赤くなるなどの副作用が現われた場合は、すぐに使用を中止して専門機関を受診してください。
  • 妊娠中の妊婦さんには使用を控えるのが望ましいとされています。
  • 授乳中の方も使用を控えてください。
  • 成人女性を対象にしたお薬のため、未成年の方のご使用はお控えください。

プラセンタの可能性と留意点

最後に、冒頭で「胎盤は、造血やタンパク質合成、ホルモン分泌なども行う重要な役割がある」と書きましたが、なにしろ「胎盤」ですから、ホルモン分泌といっても、女性ホルモンや黄体ホルモンの生成を促す効果が予測され、なるほど、そのことに間違いはないようです。

私などは、男性の前立腺肥大症軽減に効用があるのではないかと冗談的に類推した程です。
これは私自身の類推に過ぎませんので無視くださいよ。

となると、当然ながら、あまりに過剰摂取すると本来持っている血液を作る力やホルモンを分泌する力が萎えてくることが予想されます。

ただ、副作用としては滅多に起こらないと見えますし、起った場合も摂取をやめることで元に戻り、重大な事態には直結しないと考えられます。

ある意味、ステロイドの乱用と似通ったことになるのではないでしょうか?

ですから、品質基準が順守されているからと言って、過剰摂取や経口服用と注射を両方行ったりするようなことは絶対に避けることさえ守れば、口コミの良好さから見ても、一定の効用の可能性はあるサプリとしての価値はあるのではないかと判断できそうです。

特に、若い女性が、何らかの理由でこういった節度をわきまえない方向に走ってしまわれると、女性としての機能を失うことにも繋がりかねませんから、とにかく「サプリはあくまでも補助」を常々言い聞かせて自分を律してください。

プラセンタの口コミや評判は、中立的に情報分析しても非常に良好だと判断できますが、かと言って、謳われている用法容量を逸脱することは絶対にしてはいけません。
そのことで命取りになることがあることを肝に銘じましょう。

【 注意点 】

  • 必ずバッチテストを行い、ショック症状やアレルギー反応が起こらないことを確認ください
  • アレルギー体質の方、免疫力不全の方、免疫力が落ちている場合には外用されない方が無難です。
  • アトピー性皮膚炎の方は、主事医や専門医にご相談の上でご使用を検討してください。

最後の最後になって申し訳ないのですが、副作用の例も必ずご参考にしてください。

22歳男性 (日本):プラセンタエキスを含む製品を摂取
掻痒性皮疹が出現。
プラセンタエキスを含む健康食品により増悪した成人型アトピー性皮膚炎と診断された
ホルモン剤 (メサルモン-F錠) 、ミノマイシン (抗生物質) を服用していた41歳女性 (日本)

月2回、3ヶ月程度プラセンタ注射
食欲不振、全身倦怠感、黄疸が生じて医療機関を受診
プラセンタが原因と考えられる薬剤性肝機能障害と診断された。

この判定自体が非科学的であり、数値的にはホルモン剤及び抗生物質の影響の方が大きいと判断すべきものであるという反証を立てられた臨床医さんが居られます。

なるほど確かに、データを見る限りにおいては反証の方が科学的だと思われました。

医者の世界でも「出る杭は打ちたい、打っておいた方が無難」といったようなバイアスがかかって、真実から遠ざかることも多々あるような気がします。

自分が処方した薬が原因だとしたくない故、検証ぜずに他の要素に罪をかぶせることは大いに日常的かもしれません。

何が真実に近いのかが逆転している場合だってあり得ることを感じさせる反証です。

41歳女性 (日本)
プラセンタエキスを20 mg×2回/日、10日間摂取
眼瞼に紅斑が出現した後、プラセンタエキス摂取量を40 mg×2回/日に増量し、併せてプラセンタエキスを含む美容液の外用
全身の紅斑および下腿の浮腫が出現。5ヶ月後に摂取および外用を中止したところ、症状が軽快した。
プラセンタエキスによる接触皮膚炎と診断された。
70歳女性 (日本)
3年前より若返りを目的としてプラセンタエキスを経口摂取 (摂取量等の詳細不明) および1回/週の皮下注射
初診の2ヶ月前より両下腿に皮膚硬化が生じ、次いで腹部、胸部、腰部、上肢まで拡大した。
皮下注射部位には皮膚硬化は見られなかったが、プラセンタエキスの摂取および注射を中止し、薬物治療により回復
プラセンタエキスの関与が疑われる全身性斑状強皮症と診断された
52歳女性 (日本)
健康増進目的でブタプラセンタ抽出液含有サプリメントを2年前より摂取 (摂取量不明)
湿性咳嗽、微熱が1ヶ月間継続したため受診。
クラリスロマイシン (抗生物質) と解熱鎮痛剤を服用したが改善せず、1ヶ月後に検査を行ったところ肺に炎症が認められた。
プラセンタによる薬剤性好酸球性肺炎と診断され、当該製品の摂取中止により回復。
新生児 (アメリカ)
早期型B群溶血性連鎖球菌に感染し、抗生物質によって完治したが、5日後に再感染が確認された。
母親が、自身の胎盤を加熱乾燥処理したカプセルを業者に依頼して調製し、出産3日後より2個×3回/日摂取しており、当該品からB群溶血性連鎖球菌が検出され、摂取中止と加療によって改善

学術データとしては、安全性・有効性ともに「ヒトに対する安全性については、調べた文献に十分なデータが見当たらない」とされています。

現実には、ほとんどの成分、物質はこのような結論になっていますので、驚かれることはありません。