ザルティア(Zalutia) 2.5mg / 5mg | 前立腺肥大症治療薬

ザルティア(Zalutia) は前立腺肥大症治療薬です

ザルティア(Zalutia) 5mg

ザルティア(Zalutia) はタダラフィル(Tadalafil)を有効成分とする前立腺肥大症治療薬の一つで、最も新しいお薬として第1選択薬になっている場合も多いお薬です。

前立腺肥大症治療薬は、その作用機序の相違により主に5つの種類に分類されており、ザルティアはPED5(ホスホジエステラーゼ5)阻害剤に類するお薬です。

詳しくは、下記ページをご参照ください。

実は、有効成分タダラフィル(Tadalafil)は、時系列的には、2007年よりED(Erectile Dysfunction:勃起不全)治療薬としての第一選択薬として活躍してきた有効成分で、その7年後の2014年より前立腺肥大症治療への効能としても有効であることによって承認されるに至っています。

さらに、それ以前の2009年には肺動脈性肺高血圧症治療薬として承認されていますから、前立腺肥大症としての承認は最も遅かったということになります。

すなわち、有効成分タダラフィル(Tadalafil)は、もともとのED治療薬として「シアリス(Cialis)」、肺動脈性肺高血圧症治療薬として「アドシルカ(Adcirca)」、前立腺肥大症治療として「ザルティア(Zalutia)」という商品名の3つの顔を持ったお薬として、世界でも10本の指、アメリカでも5本の指に入るイーライリリー社より製造・販売されています。

これら3つのお薬は同じ有効成分ですからお薬としては全く同じですが、有効成分の量が相違していること、すなわち用法・用量が相違していることを理解しておく必要があります。

また、当然のことながら、病気とは見なされていないED治療のための「シアリス(Cialis)」には保険が利きません(薬価未収載)が、前立腺肥大治療のための「ザルティア(Zalutia)」と肺動脈性肺高血圧症治療としての「アドシルカ(Adcirca)」には当然ですが保険が適用されます。

有効成分タダラフィル(Tadalafil)が持つ3つの顔(効能・効果)

ザルティア(Zalutia) アドシルカ(Adcirca) シアリス(Cialis)
効能・効果 前立腺肥大症に伴う排尿障害改善 肺動脈性肺高血圧症治療 ED(Erectile Dysfunction:勃起不全)改善
含有量タイプ 2.5mg / 5mg 20mg 5mg / 10mg / 20mg
用法・用量 通常、成人には1日1回タダラフィルとして5mgを経口投与する。 通常、成人には1日1回タダラフィルとして40mgを経口投与する。 通常、成人には1日1回タダラフィルとして10mgを性行為の約1時間前に経口投与する。
添付文書 ザルティア錠 2.5mg/5mg アドシルカ錠 20mg シアリス錠 5mg/10mg/20mg
薬価 2.5mg:96.4円
5mg:183.8円
20mg:1802.8円 薬価未収載
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ザルティア錠 5mg

アドシルカ錠 20mg

シアリス錠 20mg

ザルティア(Zalutia)の効能・用法・副作用

ザルティア(Zalutia) 2.5mg / 5mg

【効能・効果】
  • 前立腺肥大症に伴う排尿障害

ED治療薬として処方されることはありませんし、前立腺肥大症でありながらED治療と併用される方は居られないと思いますが、用法・用量が違うことを認識ください。

逆に、クリニックなどでED治療薬として処方された場合、これを前立腺肥大症に使うことは、理論的には間違っていませんが、あくまで自己責任ということになります。

その場合も、ED治療薬としては含有量の多い錠剤で処方されることが多いですから、ビルカッターで分割して服用しなければならないことが多くなるかと考えられます。

尚、シアリスの添加剤は、ザルティアの添加剤に加え黄色三二酸化鉄だけが余分に含まれていることは、錠剤を区別するための着色に使われていることは錠剤の色から明らかです。

【用法・用量】

1日1回 タダラフィルとして5mgを経口投与

中等度の腎障害のある患者の場合1日1回2.5mgから投与を開始することも考慮。

ニトログリセリン製剤との併用は禁忌とされています。

【副作用】
  • 発疹・蕁麻疹・顔面浮腫
  • 眼痛・頭痛・腹痛

※心血管系のリスクファクターを有している患者がED治療剤として使用した場合、心筋梗塞、心突然死、心室性不整脈、脳出血、一過性脳虚血発作等の重篤な心血管系障害が発現する可能性がある。

※年齢(50歳以上)、糖尿病、高血圧、冠動脈障害、高脂血症、喫煙等の非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)の危険因子を有している場合には、視力低下や視力喪失の原因となりうる非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)が発現する可能性がある。

※その他の項目を十分に添付資料で確認の上、正しく服用してください。

詳細については、添付文書を確認ください。

ザルティア(Zalutia)とシアリス(Cialis)のお薬代の比較 | 経済的節約メリット

前立腺肥大治療だけに通院されるケースでは、治療としてはお薬以外には特になく、尿検査と定期的なエコー検査・血液検査が発生するのが一般的だと思います。

とは言っても、ザルティアの場合はそのもので調達することができませんので、同じ有効成分のシアリスで代用するという形なら自己責任において選択することはできます。

しかし、ザルティアをシアリスで代用することは、経済的にもかなり割高になってしまいますので、ほとんどメリットはありません。

これは、ED治療薬のシアリスは保険適用の縛りがなく自由価格であり、そもそもがザルティアの3倍近い価格で流通していることによります。

日本のクリニックでは、10mgも20mgも含有量の相違による価格に大差はなく、1錠が2,000円弱~2,000円程度であることを見ても予想されることですね。

そういう意味で、純粋にED治療薬として求めたい方にしか個人輸入のメリットはないと考えられます。

逆に言えば、ED治療薬を求めている方はザルティアが欲しくてたまらないということもできます。

前立腺肥大では、通常1日 1回 5gを1錠を服用しますので、ザルティア5mgの処方とシアリス5mg(28錠)の購入で比較してみましょう。

※実際のクリニックでは、シアリスの5mgが処方されることは少なく、10gと20gの処方が多数です。

シアリス5mg3箱(28錠×3=84錠:約3ケ月分)を基準に比較します。

ザルティア(Zalutia)
5mg×84錠
=病院処方=
シアリス(Cialis)
5mg×84錠
=個人輸入=
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ザルティア 5mg

シアリス 5mg

価格 保険適用:5,431円(非課税)
保険適用外:17,439円(非課税)
45,000円(税込み)
(3箱購入時)
詳細ページ シアリス5mg

※「病院処方:保険適用」は薬価×0.3 + 処方箋手数料・技術料etc(1回と仮定、及び1回800円と仮定)から算出。

※「病院処方:保険適用外」は薬価 + 処方箋手数料・技術料etc(1回と仮定、及び1回2,000円と仮定)から算出。

※薬価は2021年4月以降の薬価です。

  • ザルティア 2.5mg:96.4円
  • ザルティア 5mg:183.8円

※「病院処方」は受診が前提ですので、別途、検査費・診療費がかかります。

※「通販購入」は2箱以上での購入の場合、ケタ違いに単価が下がります。

※「通販購入」はショップや購入金額により送料がかかる場合があります。
(上記価格の参考としている「くすりエクスプレス」は全国無料)

※「通販購入」の価格は変動することがあります。
また、セールやセット販売がある場合には、さらに単価は下がります。

間違いのないザルティア(Zalutia)の調達

ザルティア(Zalutia)は個人輸入できる品目としては、ほとんどリストに挙がっていませんので現状での調達は難しいと思われます。

ただ、ED治療薬の「シアリス」は広く扱われていますので、理論的には20gタイプをビルカッターで4分割して服用される場合も想定されます。

それでも、経済的効果は出ないと思いますが、ご自身で確かめてください。

もし調達されたい場合は、ペット薬も含め当事務所が長年利用している100%の信頼を保証できる、

  • くすりエキスプレス
  • ペットくすり

からの調達は下記から行えます。

※いずれにしても、安易な医薬品の使用は危険ですから、必ず服用規則を守りましょう。
初めての服用の場合は、まずは病院で処方してもらうことをおすすめします。

※節約に適したケースでご利用される場合は、業者の選択には細心の注意が必要です。
歴史があって、長期間にトラブルや偽造品販売の前歴のない大手業者を選ぶのが無難です。

※怪しげな中小の業者から経口避妊薬やED関連、健康食品やサプリなどは買わない方が無難です。