コルタバンスは犬用の抗アレルギースプレーです

コルタバンスは犬のアレルギー性皮膚炎による症状の緩和を目的とした局所適用スプレー剤です。

特筆するべきことは、高い効果で副作用が少ない画期的なアンテドラッグステロイドであるということです。(後述)

動物薬・動物衛生製品専業のビルバック(Virbac)によって開発され、日本では2012年3月に発売されました。

我が家のラプラス号が散歩デビューした頃から仲良くしてもらっていた「アオちゃん」という柴犬が居ました。

過去形で書いたのは、すでに亡くなってしまっているからです。

「アオちゃん」はラプラス君よりも4歳ほど上でしたが、アトピー性皮膚炎を患っていて、ときどきお腹回りや足回りが赤くただれたようになっている時がありました。

それでも、いつも冷静で元気そうで、ごんたくれのラプラス君などは適当にいなして遊んでくれていました。

それが、10歳の真夏8月に突然亡くなってしまったのです。

その後、随分と経ってから「アオちゃん」ママにお会いしたとき、本当に突然死で、死因は熱中症だったとのこと。

どこかが弱いと、いろいろなところに影響が出てくるのかもしれないなと感じたものでした。

その「アオちゃん」が、アトピー用のお薬として動物病院から処方されて常用していたのが、確か「アポキル錠」だったと記憶しています。

ラプラス君は、アトピーではないと診断されましたが、鼻ハゲがなかなか治らなかったように、決して皮膚が強い方ではありません。

都市伝説なのかもしれませんが、概して、「柴犬は皮膚が弱い」と言われており、私の実感としては、その可能性は高いと感じています。

もし、アレルギー性皮膚炎、あるいは、その一形態であるアトピー性皮膚炎と診断された場合、通常は「アポキル錠」が処方されるかもしれませんが、獣医さんと相談されて「コルタバンス」を常備されておくことも選択肢としてあるのではないかと考えます。

現在は「入荷待ち」になっているようですが、当サイトを覗いてくださった方にも「コルタバンス」をお求めの方がちょこちょこ居られることを思えば、アレルギー性皮膚炎でお悩みの飼い主さんが多く居られるようにも思えます。

Tidbits

製造元のビルバック(Virbac)社は、そもそも動物薬・動物衛生製品専業として出発した会社としては、世界の最大手で、セバ・サンテアニマル(Ceva Sante Animals)社とともにフランスを代表する大企業です。

日本でも、ペットを飼う人にとっては、ビルバック(Virbac)ブランドはお馴染みになっています。
それもそのはず、動物医薬品・衛生用品での売上高世界ランキング7位ですからね!

特に、デンタル製品と耳ケア及び皮膚ケア製品の評価には高いものがあります。

我が家のラプラス君は幸いアレルギー性疾患は見られなかったので、今のところは歯磨きだけでお世話になっています。

皮膚疾患の不快感は、人間でも相当辛いですね!

厳密に言えば、人間だって薬は飲まないに越したことがないのは重々承知の助なのですが、アトピーはもちろん皮膚疾患全般の痒みだけは、そんなことを言っておられない辛さです。

特に、ワンちゃんの場合は、「痒い」という行為は、必ず「舐める」と言う行為も伴い、要らぬ二次的な炎症まで呼び込んでしまうものですから、人間以上に侮れないのですね。

ただ、こういう経済情勢ですから、少しでも経済的にチョイスするのも賢者の知恵だと思います。

あなたの愛犬が、アレルギー原因の炎症や痒みに襲われたとき、ベストを尽くしていただけんことを切にお祈りしております。

「アオちゃん」も、このコルタバンスを知っていれば、もっと改善したかもしれないと思いつつ…。

ちなみに、人間と動物とは皮膚の構造が違います(犬であれば上皮構造が異なります)し、何より人間は皮膚が全身毛で覆われていることはありませんから、人間用のステロイドをワンちゃんに塗布するなんてことは絶対にされないようにしましょう。

コルタバンスとは?

ヒドロコルチゾンアセポン酸エステル(HCA)を有効成分とする合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)なのですが、アンテドラッグステロイド(後述)です。

結論的には、副作用が少なくするための作用機序を持った最新のお薬です。

犬のアレルギー性皮膚炎による症状の緩和を目的とした局所適用スプレー剤として2012年3月に発売されました。

コルタバンスの特長

  • かぶれにくい最新の犬用抗アレルギー皮膚薬
  • 痛み、痒みの原因となる炎症をブロック
  • アンテドラッグ・ステロイド(後述)だから副作用が出にくい。

アンテドラッグステロイドとは?

  1. まず、ステロイドホルモンとは、主に左右腎臓の上端にある副腎から合成され分泌される副腎皮質ホルモンの総称で、糖質コルチコイド・鉱質コルチコイド・男性ホルモンに分類されます。
  2. ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)は、炎症や栄養代謝、免疫反応などのコントロールに関わる作用を司り、血糖値の上昇、水分の保持、気分の高揚など多面的にプラス方向に積極的な作用をする重要な役目を担っています。
  3. ステロイドホルモンと同等の効果がある合成薬を利用すれば、体中の炎症を抑えたり、アレルギーを抑えたり、免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使うことができます。
  4. 病気の治療に用いられる「ステロイド剤」は、ステロイドホルモンを配合した薬のことであり、ほとんどの場合は糖質コルチコイドです。
  5. ペットのお薬だけでなく、人間のお薬でも、最もよく耳にし、お世話になるのは、ラプラス君が鼻ハゲでもお世話になった「プレドニゾロン」ではないかと思います。
  6. 皮膚炎や自己免疫肝炎でよく使用される「プレドニン」も成分は「プレドニゾロン」であって、塩野義だけが商品名として「プレドニン」を使っているものです。
  7. 但し、様々な副作用の可能性が避けられませんので、医師の経過観察はもちろんのこと、特別な注意を払わなければがなりません。
  8. 内服や注射はもちろん、外用でも、成分が血液中に吸収されることで全身に出る全身的副作用と、外用した部位だけに限られる局所的副作用の可能性があります。
  9. ここで、外用した部位でのみ効果を発揮し、血液に吸収された成分は、急速に分解されて失効(効力が低下)する薬が開発されています。
    これが、アンテドラッグステロイドと呼ばれる副腎皮質ホルモン剤です。
  10. この開発で、ステロイドによる全身的副作用をほとんど気にせずに使用することが可能になったケースが多くなってきたというわけです。

さて、コルタバンスの主成分であるヒドロコルチゾンアセポン酸エステル(HCA)は、ステロイドとしては強力ですが、脱エステル化して高い抗炎症活性を示した後は、深部に浸透するに伴って、活性の弱いヒドロコルチゾンにまで代謝され、さらに血中への移行が少ないという性質によって、副作用のリスクが大きく低減されます。

ただ、副作用の可能性が全くないわけではなく、プレドニゾロンレベルまでに低減されるという認識をしておくことが必要です。

逆に言えば、プレドニゾロンは副作用を最小限に抑えるレベルでのステロイドで、その分、高い効果は犠牲にしていると言うこともできるでしょうか。

私自身は、医療にしてもその他の一般的な技術にしても、宿命的な矛盾に折り合いをつけることが技術であることが体に沁み込んでいますので、この進化は技術として大いに歓迎されるべきことだと考えています。

さて、ステロイドにしても、ペットの場合は人間と同じステロイド剤を使うことが多いわけですが、動物の場合は、自分で舐めてしまう場合があることは、本サイトでも経験談として書いている記事がいくつかあると思います。

従って、皮膚の湿疹やかぶれなどの治療に使う外用薬では、その点も注意しなければなりません。

ただ、局所的な皮膚疾患の為に全身的副作用があるかもしれなリスクを背負って治療する必要性は選択せずに済むようになったと言えるでしょう。

その意味で、動物薬・動物衛生製品専業のビルバック(Virbac)によって開発されたアンテドラッグステロイド製剤「コルタバンス」は、副作用の可能性も極小に抑えながら効力を発揮し、しかも、すべてが動物向けに考えられた動物の為の抗アレルギースプレー剤と言えるでしょう。

さすがビルバック(Virbac)といったところでしょうか?

動物病院でも、ラプラス君が処方されたビクタスSMTクリームと並んで、現在はよく使われているお薬のようです。

アレルギー性疾患にお悩みのワンちゃんが居られる場合は、検討されてみては如何でしょうか?

すでに効果が認められた方は、常備しておかれることもいいですね。

とは言っても、ステロイドであることに変わりはありませんし、「鼻ハゲ治りません!柴犬ラプラス号」の一連のトライにおいて、初期に処方されたビクタスSMTクリームと同様、それほど効果がないかもしれませんし、反って治らない場合すらあるかもしれません。

しかし、優秀な獣医さんですらそうなのですから、私たち飼い主は、その時その時でベストの選択をしていくしかありません。

薬とはそういうものですし、人間の叡智も、特に生物分野では、まだまだ真実の近くにも辿り着いていないということです。

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