さらば 燃えない脂肪の憂鬱 第4章:食欲と食事の処方箋 | 1

食事摂取量が足りない!?

この章は、実際にダイエットするにあたっての第一ステップとして非常に重要なことになります。
どのようなダイエットやシェイプアップを努力して継続しておられても、ここができていないと徒労に終わるでしょう。

食欲のコントロールを抜きにしたダイエットノウハウは絵に描いた餅のようなものです。
だからと言って、食事制限などと勘違いすると最悪の事態を招くでしょう。
そうではなく、食欲の適正なコントロールこそがあらゆるダイエット実践の必須前提条件なのです。


[資料2-1]

平成20年度の国民健康・栄養調査の結果によると、国民の栄養素等摂取において、

20-29歳男性:摂取エネルギー平均:2134[Kcal]
糖質摂取エネルギー 293.9[g]×4.1[Kcal/g] = 1,205[Kcal]
糖質摂取比率:56.5%

20-29歳女性:摂取エネルギー平均:1,652[Kcal]
糖質摂取エネルギー 225.9[g]×4.1 [Kcal/g] =926[Kcal]
糖質摂取比率:56.1%

[資料2-2]

一方、厚生労働省の2010年「日本人の食事摂取基準」によれば、

18~29歳で身体活動レベルⅠ(低い)の人の1日の推定エネルギー必要量は
男性で2,250[Kcal]、女性で1,700[Kcal]

18~29歳で身体活動レベルⅡ(普通)の人の1日の推定エネルギー必要量は
男性で2,650[Kcal]、女性で1,950[Kcal]

あくまでも平均での話ですけれども、ここから見えることは、傾向として実際に私たちが、身体活動レベルⅠ(ほとんど座位での低い活動)の人が必要とされているエネルギー量よりもやや下回る食事しか摂らなくなっているということです。

不思議な話ですね。
食事は戦後並みのエネルギー摂取と同じ程度しかないほど減っているのに、肥満は増え続けています。
昔より食べなくなったのに肥満が増える!

エネルギー摂取量が減少した以上に、消費するエネルギーが減っていることでしか辻褄が合わない?
しかし、・・・。

その答えは追々分かってきますが、一つの結論だけを記しておくと、

  • 食事摂取量の自己申告においては、どうやら過小申告されている傾向がある
  • 上記に関連して間食や清涼飲料などの摂取は勘定されていない

単にトータルの摂取量だけで判断するには前提条件が必要ですから、それだけで判断することは片手落ちです。
ただ、マクロで見ていくと、私たちは自分が思っている以上にカロリーを摂取している傾向は否めないということですね。

このことは、次項以降で僕自身の例で証明していきたいと思います。

本講座は、引き締まった美しい体を作るシェイプアップ(一般的に「ダイエット」と呼ばれているもの)に関する正しい理論と手法を、誰にでも分かりやすく紐解くことを目的としています。

ご存知の方は少ないかもしれないWとB(読まれていく内に正体を現します)にスポットを当て、世にある多くのダイエット手法とは代謝的に全く別の根拠によるアプローチをご紹介しますが、ダイエットの本道は【過剰にならない一定の糖質をジャストインタイムで摂取する】ということ以上でも以下でもないということをバラシておきましょう。

誰にでも理解しやすいようにまとめてはいますが、一方で、医学系・看護系の大学新入生レベルには今後の勉強の基本予習・イメージ作りとしても有益ではないかと思います。

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