簡単な数字を当てはめてみる作法
問題にも書かれているから、二元連立一次方程式であることはたいていの子は分かるよね。
そして、連立方程式の解き方を理解している諸君は惑うことなく、ペンを滑らせて解答に到達することだろう。
でも、コツコツ進めていけば解けることは分かっているのであれば、
その前に、ちょっと遊んでやれと僕なんかは思ってしまう。
xとyは整数だという保証はどこにもないけれど、形から見て整数だと仮定してやれば入る数字は限られている。
と、さして時間は取らないことを見越して上のように考えてみた。
これはこれで含蓄は深いのだけれど、ピタッと嵌ってしまえば、もうそれが答えとなってしまう。
一次方程式だから答えはそれ以外にある筈もないのだからね。
これがマークシート方式だとすれば、式をいじることなく「できちゃった!」と答えだけを書いておしまいというわけだ。
こういった知恵は、残り時間があと僅かしかないときなどには大いに有効となるし、何だか意味が分からないときなどには、簡単な数字を当てはめると、俄然、何を意味しているのかが分かっちゃうときがよくあるんだよね。
この問題だって、xに4でも3でも何らかの整数を入れちゃうんだよ。
それだけでも、何もしないで宙を見つめているよりは意義がある。
賢い子だって、そんなことをして初めて問題の意味が分かるなんてことも日常茶飯事なんだよ。
なのに、そういうことをしないで、ただ空を見つめて考えてるふりをしている子の多いこと多いこと!
これじゃ、勉強なんて好きになれるはずがないですわな!
では、この問題に類して、 となるような整数 xとyを考えてみてごらん。
ある問題と1対1に対応する問題に即座に挑戦しておくことは、学んだことを脳に刻み込むには最適の方法。
例題で学んだら、即座に1対1に対応した類題で実践しておくと、脳に刻み込まれる度合いが違ってくる。
この一連の作業で数学センスのtipsが一層ずつ積み重ねられるということだ。