「水を2L飲めばダイエットできる」に群がったネット時代の幕開け

水2L飲めばダイエットできる!?

巷では、「水を2L飲めばダイエットできる」なんて言われていますが本当でしょうか?

2010年以前のネットでは、これだけが主旨のダイエット・マニュアルが2万円程度の価格で長年に渡り爆発的に売れていました。

もちろん購入するまで、中身が分からないということもあったにせよ、途中からはネタバレも多かった筈ですのに…。

アメリカの都市伝説の輸入と衰退

その前に少しお話を・・・。

アメリカでは以前から、【8オンス(約240ml)の水を8杯飲めば健康に良い、あるいは減量できる】という説の影響力がすごく大きいんですね。

アメリカ人の多くは、歩く時も授業を受ける時も会議をしている時もどんな時でもペットボトルが手元にあることに気付かれましたか?

肥満大国だからという事情もあるでしょうが、スゴイ徹底ぶりですね。

これが、ちょうど日本で言われている2Lとほぼ同じ量なんですよね。
根拠を調べずとも日本がアメリカのマネをしたことは目に見えるようです・・f^_^;

もちろん、アメリカでもこの通俗説に反対を唱える方も多いようで、通称「8×8論争」と呼ばれる様々な論争が今も続いているんですね。
このこと、日本人ではPCをよく見ている人でもなかなか知らないですよ。♪(*σ・ω・)σ

こんにちは!
摩夢化 計子(すりむか けいこ)です。
ファッティーエ・ヒーマンの策略と闘うために頑張ってます。

日本でも【水を2L飲めばダイエットできる】は広く浸透していますが、何も調べずにそのまま信じる人も居れば、注意深く調べる疑い深い人も居ることでしょう。

もし注意深く調べていかれると、「何の科学的根拠も無いウソである」との意見に多く出会うことと思います。
先ほども述べたように、本家アメリカでも事情は同じなんです。
そして、ぶっちゃけ、その通り何の根拠もないのが真実のようですね。

ここで注意したいのは、どちらの説にしても、ほとんどの情報は、人の言っていることを鵜呑みにしてコピペで紹介しているだけのページがほとんどだということです。

あるいは、立場によってどちらかに偏った紹介しかしていないということなんです。

例えば、サプリメント業界は「水を飲むだけでダイエット」なんて何の根拠もないと主張しますし、一方、水を商品とする業界は「水をたくさん飲めばダイエットできる」とその量を誇張して大々的に宣伝します。

では、サプリメント業界が正しいのかというと、そうでもありません。

アメリカでも、真の知識層は、肯定する科学的根拠が無いことを指摘しながらも、自分の側にも否定する科学的根拠がないことを明確に書かれています。
最も信頼すべき道標はこういった真摯な態度を参照することににこそあるのではないでしょうか?

Geisel School of Medicine(ダートマス医科大学)のHeinz Valtin博士(生理学・腎臓)は、「水を少なくとも1日に8杯飲むという “8×8” の科学的な証拠は本当にありますか?」と問うています。

そもそものこの説の起源は第6話で、詳しくその起源を分析していますが、一部では「少なくとも」という修飾語のおまけまでが付いて現代のアメリカ社会に浸透している様子が伺えるんですね。

また、Pennsylvania大学のStanley Goldfarb博士もこの説に科学的根拠が無いことを2008年にAmerican Society of Nephrology=アメリカ腎臓学会誌で”Just add water”として指摘しています。

全米でも最高クラスに位置する大学の博士達が疑問を投げかけておられたわけです。

もう少し意味深で逆説的な言い方をすれば、2010年以前から盛んに出回っていた「水をたくさん飲めば健康に良い、ダイエットに効果的」的なキャッチフレーズには全く根拠がなかったということは確かそうだということです。

そもそも、アメリカ連邦政府に科学面で助言する機関National Academyの一員であるIOM(The Institute on Medicine)も、極めてシンプルに、「ほとんどの健康な人では喉の渇きが水分の必要性を教えてくれる」として正確な必要量は発表していないようです。

そんな中、2010年を境に少し空気が変わってきました。

「水を1日に×杯飲めば健康に良い、あるいは減量できる」というコンセプトとは似て非なるものですが、初めてこの手の文言に科学的な根拠を携えた説が現れました。

さて、何があったのでしょう?

残念ながら、アメリカの【1日8×8】派や日本の【1日2L】派を擁護する理論ではありませんが、彼らにとっては、実は「本意はそこにあったんだよ」と後付で理由をつけさせるようなものではあったのです。

摩夢化 計子の予告的まとめ

思わせぶりな言い方のお詫びを込めて、次回以降の予告をも含める形でいったんまとめをしておきましょう。

  • 「水をたくさん飲めば健康に良い、ダイエットに効果的」の説には科学的な根拠は見当たらない。
  • 何が目的であるにしろ、1日2Lの水を食事以外で摂取しなければならないという表現であれば、平均的に見れば多過ぎるでしょう。大いに誤解を与える表現と言えます。
    まして、勝手に「少なくとも」とか「最低限」などという修飾語を付されると危険な言葉にさえ近づいてしまいます。
  • そもそも、食事摂取による水分量を含めての話なのか、食事以外での飲料としての摂取だけでの話なのかが不明確な記述も多く見られますから、素人の読み手ですと、間違えた行動基準を持ってしまうかもしれません。
  • 単に「水」なのか「水分」なのかが、それぞれ勝手に判断されている印象があります。
    例えば、人口甘味料を使った所謂清涼飲料水が好きな人であれば、意外に2L程度飲めてしまっている人も多いかもしれません。
    この場合は、必要な水分量としては全く問題がありませんが、ダイエットにとっては逆効果となることは間違いないでしょう。
  • 食事以外での2Lの水分摂取(水以外を含めて)程度なら多いとは言え、平均的な健常者にとって特に問題にはならないとは言えそうです。
    ただ、人によっては過剰となる場合もあると考えておかねばならないでしょう。
    日本の厚生労働省の資料では、食事以外で1日に必要な飲料としての水分摂取量は1.2Lとなっています。
  • 私の結論は、食事以外で飲料として1日の適量な水分摂取量(水以外を含めて)は1.2L~1.7L。
    これはダイエットには関係なく、純粋に生体としての適量として誰にでも当てはめることの出来る基準だと考察しています。

    あえて「必要量」とは書かず、「適量」として表現するのは体のメカニズムによる自己調整範囲だと考えるからです。(簡単な計算は次回以降に説明しますね。)

次回は、2010年に公表されたある理論についてお話させていただきます。

本講座は、引き締まった美しい体を作るシェイプアップ(一般的に「ダイエット」と呼ばれているもの)に関する正しい理論と手法を、誰にでも分かりやすく紐解くことを目的としています。

ご存知の方は少ないかもしれないWとB(読まれていく内に正体を現します)にスポットを当て、世にある多くのダイエット手法とは代謝的に全く別の根拠によるアプローチをご紹介しますが、ダイエットの本道は【過剰にならない一定の糖質をジャストインタイムで摂取する】ということ以上でも以下でもないということをバラシておきましょう。

誰にでも理解しやすいようにまとめてはいますが、一方で、医学系・看護系の大学新入生レベルには今後の勉強の基本予習・イメージ作りとしても有益ではないかと思います。

講座の内容をPCに書籍として保存しておかれませんか?

  • 何度も訪れて順次閲覧していただいている方
  • 一度に長時間にわたってページを順次遷移して読んでいただいている方

まことにありがとうございます。

よろしければ、下記内容をPDF電子書籍の保存版としてPCでご覧になりませんか?

邪な業者と分かりつつ心動かされたときに、思い出して読まれると、冷静な心で判断ができるお役にも立つと思います。

根も葉もないことを面白おかしく書いているわけではなく、理系の心で精査に精査を重ね、スタッフだった女性の実践的な生活習慣の理論検証とエビデンスに基づいて、数か月を要してまとめ上げた書籍ですので、印刷して普段の心がけとしてお手元に置いていただき、初心に帰るきっかけとしての意味でご利用いただければ幸いです。

ほとんどが女性の方とお見受け致しますので、とっておきの特典をお付けしますので、ワンコインでPCに保存されておいては如何でしょうか?

■ご提供内容

  1. 【保存版】代謝とダイエット~さらば燃えない脂肪の憂鬱~ PDF180ページ
  2. 資料1:肥満指標と基礎代謝 PDF7ページ
  3. 資料2:必要エネルギー・摂取エネルギー PDF3ページ
  4. 美姿・美脚になれる!!バレリーナこれだけレシピ PDF76ページ
    後半32ページは1.の第4章と同じ
  5. スペシャル特典:刺繍・和風デザイン スタンプ(透過png画像、及び、LINEで使っても透過する透過gif画像:320×320)| 文字付:44点、文字無し:47点
    さすがに、その元となる用途無限大の大画像はお付けできません m(__)m
もう一つの知られざる世界!

理に適ったサプリでも、まず即効的な効果は期待できません。

しかし、最短で痩せる医薬(抗肥満薬)なら2種あります(世界一の製薬会社が提供するお薬と日本のバイオ・サイエンスに手を出した大企業のお薬でしかも承認薬)。

そして、もう一つ、日本一の製薬会社 武田製薬が承認を得ながらも(世界有数の製薬会社依存ですが…)、製造権の持ち腐れで日の目をみなかった「オブリーン」も、世界ではそのジェネリック薬は販売されています。

当社が家電販売、特に施主支給家電で一世を風靡した時、卸元の担当者が「ニーズがあるから、その署品は存在する」とはよく言ったものです。

なるほど、便のお漏らしを気にせねばならず、片やお薬への依存性が発生しますから、よほど病的なメタボリックでない限りおすすめすることは出来ない肥満治療薬ですが、世の中のご立派なクリニックは平気で、それほどでもない肥満程度の患者にも使っているようです。

ある意味、新型コロナの非常事態宣言で、あまり外出できない今こそ、臆病だった方には、試してみる唯一のチャンスかもしれませんね。

先発薬はさすがにお高いですが、ジェネリックも数種ありますので、自己責任覚悟で入手されるなら参考にされてください。