2015年 東京大学文系数学(前期)第4問

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問題を読んで、「さて何をしようか?」と着眼点を拾って方針を立て始めるところまでの脳内の動きだけをご披露しました。


今年2015年も出ましたね!【確率の漸化式】
東大では、昨年度も【確率の漸化式】が出題されていましたよ。

昨年度は、見た途端に「いただきまーす」と思ったんですけれど、今年の本問題は本質の炙り出しに少し苦労すると思えましたよ。

僕は、本質を炙り出そうと歩き始め、おぼろげに見えて来たところで、分子と原子をランダムに並べるイメージを連想したんですけれど…。

いずれにしても、近年は旧帝大や難関大学に限らず、たくさんの大学での入試問題では【確率+漸化式】あるいは単に【数列としての漸化式】にボロボロお目にかかります。

もちろん、後者の方が多いですし、たいていは漸化式自体が与えられた事務処理的な問題が多いのですがね。

ここまで流行っていると、逆に必須の勉強として皆が意識しちゃいますから、差が付きにくくなるかもしれませんね。

でも、やはり難関大学の場合は、漸化式自体をを炙り出すことが出来なければ「漸化式」を使う所にすらたどり着きません。

特に確率絡みの問題は、今年の問題のように画像で記した後からの思考力が正念場です。
ここをクリアしないと、伝家の宝刀「漸化式」も持ち腐れになってしまいます。

「漸化式」処理のテクニックだけ覚えていても、せんないことなんですよ。

やはり、普段から思考訓練をしっかりと積み重ねていくことが必要ですね。

思考訓練といえば、特に国語(『現代文』のみならず『古典』も含めて)では、言語思考力や論理性・感受性・想像性・表現力を磨くという認識をしっかり持って対象となる文章に向き合って欲しいということもついでに付け加えておきます。

「漸化式」は、20年足らず前にFAX塾に集まった生徒たちには、必ずその仕組みというかカラクリを教えたものです。

何故なら、「漸化式」の仕組みには、別に数学好きでない普通の生徒にでも、数学に興味を持ってもらうきっかけになったり、思いもよらぬ数学センスを開花させ得る大きな力があるからです。

僕たち自身は学校では、そのカラクリを教えられませんでしたが、受験雑誌でこれを学んで、「なるほど!そういうことか?」と感動した覚えがあります。

それからというもの、「漸化式」の問題が出ると嬉しくて嬉しくて涙がチョチョ切れましたよ!

ただ、指導した時の資料は大切にしまっておいたつもりなのですが、いつの間にか紛失してしまっておりました。

それで、【ビジョン】の話が持ち上がって以降に、【フィボなる・リュカる】で、いきなり「漸化式」から入るという形で再現させましたので、宜しければ一読ください。

特性方程式のトリックの本質が分かってこそ、「漸化式」の実力が着くのだという考えからです。

さらに、資料【過去入試問題着眼点】にて完全資料化しています「2010年東大文系数学」では、3番で出題された確率の漸化式も脳細胞の動きとして解説していますので、併せてなぞられると盤石となることでしょう。(出題は下記)

2010年 東京大学文系数学(前期)第3問