不登校になった女子中学生からの相談
Q:2008年10月
すでに一昔前のご相談ですので、差し障りのない部分だけ引用させていただきました。
はじめまして。私は○年前から不登校になっています。
まったく勉強をしていませんが、高校にはいきたいと思い勉強をしようかなと思っています。
でも、どう勉強をしていいかわかりません。
中3なので受験まで時間もありません。そのため、とても悩んでいます。聞きたいことがたくさんあり、長くなってしまうかもしれません。
(中にはガリレオ先生でもわからないこともあるかもしれません。)
ですが、答えていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。・・・以下、延々と・・・
A
当時の回答内容をweb要に最適化編集したものです
時期が時期だけにお早めにお返事させて頂きたいのですが、その前に、下記を教えていただけますか?
1年生から不登校になっちゃったのですね。
・学校の先生とはコンタクトを取っていますか?
・この間、全く教科書すら読んでいませんか?
・塾とか家庭教師はこの間にやられていたのでしょうか?
・今の自分の偏差値とかは分かっているのでしょうか?すごく前向きに考えておられるので、なんとか頑張って欲しいと願っています。
「********」
ハンドルに君の願いが込められているような気がします。基本は、日々の積み重ねですので、「○○○○○」の方式で間に合うかどうかは、頂くお返事次第になると思います。
よかったら、不登校の原因とかも差し障りなければ教えていただければ幸いなのですが。
そして、ワードファイルで簡単なエクササイズを添付しました。
自分と向き合うためのエクササイズですので、是非やって頂ければ少しでもプラスになるかと思います。
結果は私に知らせる必要などはありません。
今の自分の記念に取っておかれれば、いつの日か懐かしく見るときが来るかもしれません。
もし、情報として言っておいた方がよいなと思われることがありましたら、教えていただければ嬉しいです。
明日は、日曜日ですので、お返事は月曜日以降になるかと思いますが、必ずお返事は差し上げます。
取り急ぎのご連絡まで。
この後、彼女はきちんとエクササイズをし、「やたらと相談するのも危険ではないかと最初は心配だったけれど返事をいただいて安心できた」と質問に細やかに答えて返事をくれました。
このエクササイズが、その後に世に出すことになった「帝都大学へのビジョン」の2時間目「ゴールに向かって自分と向き合う」の原型となっています。
不登校の原因は親子関係にあったようですが、途中では本人にしてもタイミングを逸してしまったことで長引いてしまったと見受けられます。
このやり取りをしている頃、ド素人が自称でコンサルタントや研究家を名乗って、その辺の一般論をコピペ編集したようないい加減な勉強法マニュアルを作って誇大なキャッチコピーで化粧して高価な値段で売っている(それですらまともな部類)ことを憂い、これらに対抗する意味で『ビジョン』を執筆し始めたのでした。
同じ頃に同じような危機意識を持って、勉強法や語学関連のマニュアルを数々執筆されたのが東大出身のマルチリンガル松平勝男先生でした。
今では、こういった商材はもとより学校で課題とされた論文までもがクラウドソーシングなどで制作依頼に出され、安い見積もりを出した個人や会社が書いたりしています。
そもそも、そういった依頼を請け負うこと自体が、たいてい三流か素人ですよと言っているようなものですが、依頼に出す方も引き受ける方もそのこと自体を恥とも思わないのかが不思議でなりません。
さて、勉強・学習だけの面から見れば、不登校は逆に優位でさえあることは間違いないのですが、孤独と向き合うことに迷いがあってはそれを活かすこともできません。
しかし、孤独と向き合う覚悟さえあるというのであれば、転じて、勉強・学習面では最強になれるチャンスを得たとも考えることができます。
社会との接点を、今はどうする?
○年先はどうする?
そういうことを見据えた上で、不登校であることに腹をくくれるのであれば、むしろダラダラと学校に行くよりも有意義な時間にすることができますし、そうなれば、一定のブランクを帳消しにできるほど、逆に社会との接点に積極的になれるときが来るかもしれないとの考えが私たちの思考スタイルです。