CADオペレータ(機械系)のためのステップアップ講座

はじめに

CADオペレータ(機械系)のためのステップアップ講座」は、
中国向け機械設計技術教育の草案作りも兼ね、
プチ機械設計者講座としてメモ書きでアップして参ります。

すでに機械設計者としてご活躍の方の講座でも、CADオペレート手法の講座でもありません。
あくまでCADオペレータ(機械系)のための内容的なステップアップを目標とする講座です。
もちろん、これからCADオペレータ(機械系)を目指す方にもお役に立ちます。

従いまして、辛気臭い技術的な説明や数式的な説明は致しません。


CADがオペレート出来るというだけでは、実際には何の役にも立ちません。
少なくとも、機械設備系では【CAD利用技術者※級】とかの資格だけではクソの役にも立ちません。

機械設計担当者の手を煩わさないように業務を遂行出来るのと出来ないのとでは
天と地の差があります。

機械設備業界では、
機械設計者の重宝なアシスタントになるためのステップアップ
こそが求められています。


メカトロニクスを駆使する機械設備業界では、
このステップアップが出来ないと、はっきり言って【反って足手まとい】です。
が、ステップアップが出来てしまうと、【離したくない手足】となります。


【手足】という表現が気に入らない方はお許し下さい。
しかし、機械設計に限らず世の中の仕事は、【手足】こそが推進力の全てです。
そして、みんなが【手足】なのだと思います。


すなわち、
CADオペレータの評価は、ピンとキリで真ん中はありません。

言われたことだけでしかオペレート出来ないCADオペレータ
こんなことまで説明させるなよと思われているCADオペレータは【キリ】に入ります。
【キリ】だと仕事の確保も難しくなるでしょう。

CADオペレータならいくらでも確保出来るでしょうし、
中途半端なCADオペレータなら、別にどうしても必要だと言うわけではありませんから・・・。

極端に言えば、プチ機械設計者ぐらいにまでステップアップしてもらわないと
仕事としては成り立たないとさえ言えると思います。
(CADのオペレートさえ出来れば重宝する業種もあるかもしれませんが・・・。)

とは言っても、この段階では、
そのための難しいことは何一つ不用です。

意外とプチ機械設計者にステップアップへの障壁は低いのです!
少しばかりの知識とその積み重ねでプチ機械設計者になることが出来ます。
建築系の方は全然話が違いますので、参考程度にされて下さい。

機械系の図面は、建築系のように見ただけで素人でもイメージできるものではありません。
多くの要素が錯綜し合い非常に複雑です。
が、その分、慣れさえすれば専門性が高く、遣り甲斐のある分野だと思います。

はっきり言って、日本経済を支える屋台骨は、機械・電気・精密です。
これが無ければ、日本はこれと言ったものが何も無い単なる三流国でしょう。

昔のように、図面無しでものを開発した武勇伝の時代とは違います。
機械設計技術者の思いを負担をかけずにアウトプット出来る実務層が大変不足しています。
実は、制御ソフトやITソフトと同じく、文系でも充分可能な層なのですが
なぜかハードウェアー分野では極端に不足しています。

今こそ、CADオペレータとして多数を占めるであろう女性の方には、
1つステップアップして、どんどんと進出して頂きたいと願います。
私の従姉妹の娘さん(公立大の技術系出身)は、もちろん手足の層ではありませんので、
比較は出来ないかもしれませんが、会社でもひっぱりだこだったようです。

但し、かなりハードワークです。
婚期も遅れるかもしれません。
職業が人を作りますから、仕事で男を見る目も出来て来ますし・・・。

過剰に無理をされないように、頑張られて下さい。
そして、疲れたお肌にはベルマン化粧品を与えてやって下さい。(笑)

屋台骨を支える仕事で生計を立て、良いものに綺麗に消費する。
これが『人』として理想のライフスタイルですね!!

CADオペレータの皆様には、
是非頑張って充実の人生を送って頂きたいと祈っております。
マネーゲームで成功した事業家が居なくなっても、日本はビクともしませんが、
技術を支える人材が無くなれば日本は屋台骨から崩れます。


CADソフトは自分が使いやすいとか気に入ったというだけでは選べませんよね。
クライアントがあってこその仕事ですから、クライアントの機種に合わせることが第一となります。

基本的には、建築・土木系も機械系も、AutoCadもしくはAutoCad LTは必修科目の領域でしょう。
建築・土木系では無料のJw-cadを使うところも多いと聞きましたが、やはり大手をクライアントとして持つ場合は、そういうわけにはいかないでしょうね。

機械系の場合は、昔は使用ソフトも本当にバラバラで分散していましたね。
でも、徐々にAutoCadにシフトしてきている傾向が強いように見受けられます。
その中で、フォトロン社の図脳Rapidを使っているところは多いのではないでしょうか?
僕も、中堅の会社のある部署に出向していたときに使わせてもらいました。

これから仕事を探す場合も、クライアントを探す場合も、AutoCadの経験があれば、門戸が広がりますね。
機械系も、やはり使い方に慣れると最も使いやすいのがAutoCadだと実感します。
僕も、最後の方はAutoCad LTしか使いませんでしたからね・・。

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