さらば 燃えない脂肪の憂鬱 プロローグ8

近年の肥満状況は何を語っているのか?

肥満とやせの状況の推移(20歳以上)

近年の肥満状況

↑クリックで拡大↑

さて、ダイエット方法論やダイエット商品をお求めの方は山ほど多く居られます。

印象としては特に女性の方が多いように見受けられるのですが、実は、最も真剣にダイエットに取り組まねばならないのは男性なんです。

厚生労働省から発表されている昨今の日本の肥満状況に関する年次推移の統計グラフを挟みながら話を進めていきますね。

ご存知の方が多いでしょうが、本データでは、肥満の判定として、BMI(ボディーマス指標)が使われています。

BMIに関しては後で説明しますし、あなたのBMI値も一発で求めるExcelシートも付属しましたので、ここでは判定基準(日本肥満学界)だけ記しておきます。

BMI < 18. ・・・低体重 18.5 ≦ BMI < 25・・・標準体重 25 ≦ BMI ・・・肥満

さぁ、上の図を見てください。

女性の肥満者の割合は、小さな波を打ちながらも、元の値に戻そうとする動きが見られます。

また、低体重の割合は僅かながら増えつつあるといった傾向を示しています。
これらから、総じて、女性の場合は、肥満しないように維持する方向、あるいは、痩せる傾向に動いていると結論できますね。

一方、男性はどうでしょうか?
肥満者の増加は目を覆いたくなるほどの凄まじさですね。
低体重の男性も減り続けていますから、男性の肥満者は、明らかに増加の一途を辿っていると言えるでしょう。

「男性こそが真剣にダイエットに取り組まねばならない」と先ほど言ったのは、この現実に根拠があります。

しかし、きっと「エッ!」と意外感に驚かれることと思いますが、食事における脂肪栄養摂取比率は、なんと、女性の方が男性より高いという結果が出ているんですね。
食事から脂肪の摂取比率の高い女性(これ自体意外)の方が男性よりも肥満していない!

この現実の意味するところは、後ほどお分かりいただけます。

さて、とっぱしは、肥満者の年次推移の統計データを見ていただきましたが、もう一つ、厚生労働省から発表の同じ統計データを下記に示します。
性別・年代別の肥満者の推移の統計です。
この後に記した[資料出典元]をクリックしていただければ、鮮明にご覧いただけます。

肥満とやせの状況の推移(20歳以上/性別・年代別)

近年の肥満状況

↑クリックで拡大↑

このグラフで顕著なことは、20歳代の女性の肥満者比率が極端に少なく、低体重者の比率が際立って多いことが分かりますね。
ちょうど、恋多き年頃という時期でもあり、かなり体が絞れているのでしょうね。

そしてですね、結婚もして落ち着いた方も増えてくるであろう年齢、そうです30歳代から一転して、加齢とともにグイグイと肥満者率が上昇していくんですね。
50歳代に至ると、もう「身も風も構わない」状態!(笑)

男性の場合は、年齢にかかわらずどんどん肥満していますから、女性の加齢による極端な変化が一目で目に付いてしまいますね。

[資料出典元]

この統計データから気になることは、20歳代や10歳代でダイエットに固執されている女性の中には、実際的には不必要なダイエットを望まれている場合も多いのではないかということなんですね。

それも、なんだかあまり食べないようにして無理やり絞っているという感が強いのは、以降の上昇率がリバウンドに対応しているかのように見えてしまうからなんです。

そんなわけで、最も活発に動くであろう20歳代や10歳代でのダイエット志向は、逆に、「私にとって本当にダイエットが必要なのか?」を見直していただければと思うのです。

成長盛り(細胞増殖活発時)に極端な食事制限ダイエットをすると、その反動が怖いということは直感レベルで感じられます。

真にダイエットが必要なレベルであれば問題はないのですが、中には必要以上にスリムに見せたいと思われる方も少なからず居られるようです。

個人個人の価値観の相違によるものですが、価値観も自分の持している知識によっても変わってきますから、本講座全体を見渡してどうあるべきかを考え直してみる機会を持っていただければと願っています。

こんなことを言うのも、女性の場合は、あまり体を絞りすぎると弊害が出て来るからです。
女性の身体は女性ホルモンのエストロゲンによって妊娠出産に向けて骨盤のまわりの皮下脂肪をある程度蓄えるようにできています。
(エストロゲンは、コレステロールを基質(素材)として卵巣内で合成されます)

エネルギーとして脂肪を使う割合に性差があるのかどうかは確認できませんでしたが、先ほどの食事における脂肪栄養摂取比率が女性の方が男性より高いという結果を踏まえると、あり得ることかもしれません。

ともかく、自然の生理的欲求として脂肪摂取が多くなり、その分多く使うメカニズムがあると考えると辻褄はあってきますね。

そのためか、体脂肪率を下げ過ぎると、女性ホルモンの分泌が障害されて生理不順になったり、女性としての身体を維持することの障害が現れるようです。

バストアップで悩まれている女性は、体脂肪の絞りすぎも原因の一つかもしれないことを頭に入れておかれるとよいでしょう。

最後に、これは【第4章;食欲と食事の処方箋】で語ることになりますが、実は、日本人平均としては、食事から摂取するエネルギーが、平均的に日常活動で消費されるエネルギーを大きく下回っているという統計データが出ています。

日本人の平均として、【摂取エネルギー<消費エネルギー】を満足しているわけですが、それにも関わらず肥満が増え続けているという現実があります。

摂取エネルギー減少傾向には、体格も体形も普通なのに、より以上にスリムに見せたいという欲求のなせる食事制限もあるでしょうし、「肥満・肥満」と騒がれることによる自然な食事制限もあるでしょう。

いずれにしても、不等式を満たしてもバランスの良いレベルを通り越してしまうと、いつか反動で逆に振れてしまうことを思い知らされる現実と言えます。

現代は、【摂取エネルギー<消費エネルギー】であるのに、さらに食事を減らそうとするとするダイエットがあり、皮肉にも、その結果が逆に【摂取エネルギー>消費エネルギー】への引き金になってしまっている場合があります。

このことと、恒常的に食べ過ぎて【摂取エネルギー>消費エネルギー】になっている人とは、分けて考えなければなりません。

本講座は、引き締まった美しい体を作るシェイプアップ(一般的に「ダイエット」と呼ばれているもの)に関する正しい理論と手法を、誰にでも分かりやすく紐解くことを目的としています。

ご存知の方は少ないかもしれないWとB(読まれていく内に正体を現します)にスポットを当て、世にある多くのダイエット手法とは代謝的に全く別の根拠によるアプローチをご紹介しますが、ダイエットの本道は【過剰にならない一定の糖質をジャストインタイムで摂取する】ということ以上でも以下でもないということをバラシておきましょう。

誰にでも理解しやすいようにまとめてはいますが、一方で、医学系・看護系の大学新入生レベルには今後の勉強の基本予習・イメージ作りとしても有益ではないかと思います。

講座の内容をPCに書籍として保存しておかれませんか?

  • 何度も訪れて順次閲覧していただいている方
  • 一度に長時間にわたってページを順次遷移して読んでいただいている方

まことにありがとうございます。

よろしければ、下記内容をPDF電子書籍の保存版としてPCでご覧になりませんか?

邪な業者と分かりつつ心動かされたときに、思い出して読まれると、冷静な心で判断ができるお役にも立つと思います。

根も葉もないことを面白おかしく書いているわけではなく、理系の心で精査に精査を重ね、スタッフだった女性の実践的な生活習慣の理論検証とエビデンスに基づいて、数か月を要してまとめ上げた書籍ですので、印刷して普段の心がけとしてお手元に置いていただき、初心に帰るきっかけとしての意味でご利用いただければ幸いです。

ほとんどが女性の方とお見受け致しますので、とっておきの特典をお付けしますので、ワンコインでPCに保存されておいては如何でしょうか?

■ご提供内容

  1. 【保存版】代謝とダイエット~さらば燃えない脂肪の憂鬱~ PDF180ページ
  2. 資料1:肥満指標と基礎代謝 PDF7ページ
  3. 資料2:必要エネルギー・摂取エネルギー PDF3ページ
  4. 美姿・美脚になれる!!バレリーナこれだけレシピ PDF76ページ
    後半32ページは1.の第4章と同じ
  5. スペシャル特典:刺繍・和風デザイン スタンプ(透過png画像、及び、LINEで使っても透過する透過gif画像:320×320)| 文字付:44点、文字無し:47点
    さすがに、その元となる用途無限大の大画像はお付けできません m(__)m
もう一つの知られざる世界!

理に適ったサプリでも、まず即効的な効果は期待できません。

しかし、最短で痩せる医薬(抗肥満薬)なら2種あります(世界一の製薬会社が提供するお薬と日本のバイオ・サイエンスに手を出した大企業のお薬でしかも承認薬)。

そして、もう一つ、日本一の製薬会社 武田製薬が承認を得ながらも(世界有数の製薬会社依存ですが…)、製造権の持ち腐れで日の目をみなかった「オブリーン」も、世界ではそのジェネリック薬は販売されています。

当社が家電販売、特に施主支給家電で一世を風靡した時、卸元の担当者が「ニーズがあるから、その署品は存在する」とはよく言ったものです。

なるほど、便のお漏らしを気にせねばならず、片やお薬への依存性が発生しますから、よほど病的なメタボリックでない限りおすすめすることは出来ない肥満治療薬ですが、世の中のご立派なクリニックは平気で、それほどでもない肥満程度の患者にも使っているようです。

ある意味、新型コロナの非常事態宣言で、あまり外出できない今こそ、臆病だった方には、試してみる唯一のチャンスかもしれませんね。

先発薬はさすがにお高いですが、ジェネリックも数種ありますので、自己責任覚悟で入手されるなら参考にされてください。