さらば 燃えない脂肪の憂鬱 第1章:Wの憂鬱と期待の星B | 3

Wの恩恵~Wは江戸の敵にあらず

白色脂肪細胞の恩恵

ダイエットを目指すあなたには、白色脂肪細胞が「江戸の仇」のような印象を持たれているかもしれませんので、まず一定の擁護によって誤解を解いておかなければなりません。

実は、白色脂肪細胞は次のような生命維持に無くてはならない役割を果たしています。

  • 中性脂肪の形としてエネルギーのリソースを貯蔵
    (飢餓の事態が来れば大活躍)
  • 物理的外力や衝撃力を吸収するショックアブソーバ(内臓器官の保護)
  • 外界との断熱・保温(体温維持)
  • アディポカインと呼ばれるホルモンあるいはサイトカイン(特定の細胞に情報伝達をする蛋白質)を分泌する内分泌器官
    (レプチン・アディポネクチン・レジスチン・TNF-α etc)

これらの重要な役割があることだけは、必ず意識下に置かれておいて欲しいのです。

特に、脳からの指令を受け取るしかない奴隷的な抹消組織としか認識されていなかった白色脂肪細胞が、最後の項目のように、自らが生命維持やその代謝のためにレプチン・アディポネクチンといったホルモンあるいはサイトカインを分泌することで脳に対し主体的に関与していることが分かってきたのですね。

これは何を意味するのでしょうか?

私たちの仇、白色脂肪細胞は統合司令室の脳や他の器官に一方的に支配されているのではなく、自らもそれらに働きかけているという証拠なのですね。

第3章にて詳しくお話しするのですが、その代表格がレプチンというホルモンです。
脂肪が蓄積してくると自らレプチンを放出し、これが間脳視床下部にある交感中枢(満腹中枢)に辿り着くと、これを刺激として受け取るものが、連動して副交感神経の摂食中枢を抑制して食事摂取を押さえる作用をします。

さらには、期待の星として登場した褐色脂肪細胞もレプチンによって刺激された脳の指令を受けて反応します。
なんと、白色脂肪細胞の脂肪に動員をかけて、これを燃焼させるという仕組みを作り上げているのです。

いや、ひょっとして、実際はこれほど単純なものではないのかもしれません。
と言うのは、実は、褐色脂肪細胞だけでなく、普通の白色脂肪細胞が、何らかのメカニズムで褐色脂肪細胞様の細胞に分化して熱を産生していることも報告されています。

これらの成果から、交感神経の刺激による褐色脂肪細胞の活性化が、肥満の回避に応用できる可能性が大きく注目を浴び始めているのですね。

但し、いずれにせよ、この仕組みが正常に作動するには範囲というものがあったようです。
この範囲を飽和してしまうと、仕組みの掟に従うよりも、主人の成そうとしている方向に従わなきゃと判断するようになるかのようです。

脂肪がある一定以上に蓄積されると、逆にレプチンの放出は鈍くなり、レプチンに対する脳の反応も鈍くなるという方向に動き始めるのです。
主が、これほど消費するエネルギーとはアンバランスにたくさんの摂取エネルギーを入れてくるということは、きっと将来のための算段に違いないとでも判断するのでしょうね。

すなわち、心ならずも「体が脳を私たちの意図とは逆方向に変えていった」のです。
けれども、それもそうさせるように私たちが体を作ってきたことによるものですから文句は言えないわけですね。

その意味でも、ダイエットの正しい方法論の本流は、白色脂肪細胞の代謝メカニズムを正しく認識することの中にしか存在しないことを肝に銘じておいていただきたいのです。

本章以降も、じっくり読まれて理解していただければ、間違ったダイエットに手を出すこともなくなるはずだと思います。

では、続いて、 白色脂肪細胞との相違を通して、もう少し詳しく褐色脂肪細胞の概要を掴んでいただきましょう。

本講座は、引き締まった美しい体を作るシェイプアップ(一般的に「ダイエット」と呼ばれているもの)に関する正しい理論と手法を、誰にでも分かりやすく紐解くことを目的としています。

ご存知の方は少ないかもしれないWとB(読まれていく内に正体を現します)にスポットを当て、世にある多くのダイエット手法とは代謝的に全く別の根拠によるアプローチをご紹介しますが、ダイエットの本道は【過剰にならない一定の糖質をジャストインタイムで摂取する】ということ以上でも以下でもないということをバラシておきましょう。

誰にでも理解しやすいようにまとめてはいますが、一方で、医学系・看護系の大学新入生レベルには今後の勉強の基本予習・イメージ作りとしても有益ではないかと思います。

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理に適ったサプリでも、まず即効的な効果は期待できません。

しかし、最短で痩せる医薬(抗肥満薬)なら2種あります(世界一の製薬会社が提供するお薬と日本のバイオ・サイエンスに手を出した大企業のお薬でしかも承認薬)。

そして、もう一つ、日本一の製薬会社 武田製薬が承認を得ながらも(世界有数の製薬会社依存ですが…)、製造権の持ち腐れで日の目をみなかった「オブリーン」も、世界ではそのジェネリック薬は販売されています。

当社が家電販売、特に施主支給家電で一世を風靡した時、卸元の担当者が「ニーズがあるから、その署品は存在する」とはよく言ったものです。

なるほど、便のお漏らしを気にせねばならず、片やお薬への依存性が発生しますから、よほど病的なメタボリックでない限りおすすめすることは出来ない肥満治療薬ですが、世の中のご立派なクリニックは平気で、それほどでもない肥満程度の患者にも使っているようです。

ある意味、新型コロナの非常事態宣言で、あまり外出できない今こそ、臆病だった方には、試してみる唯一のチャンスかもしれませんね。

先発薬はさすがにお高いですが、ジェネリックも数種ありますので、自己責任覚悟で入手されるなら参考にされてください。