さらば 燃えない脂肪の憂鬱 第1章:Wの憂鬱と期待の星B | 2

Wの憂鬱と期待の星B

白色脂肪細胞の憂鬱と期待の星褐色脂肪細胞

さて、本章とっぱしの感想は如何でしたでしょうか?
「褐色脂肪細胞」と聞かれた瞬間に、「何、それ?」って思われましたか?

ここに至っては、「“Wの憂鬱と期待の星B”って何のこと?」と思われたことでしょう。

脂肪細胞に種類があるなんてこと自体が青天の霹靂と感じられた方も多いのではないかと思うのですが如何でしょうか?

でも、聞き慣れない言葉が、逆に期待に胸を膨らませたのではないでしょうか?

実は、私たちの体内にある脂肪細胞には、「白色脂肪細胞(white adipose tissue = WAT)」「褐色脂肪細胞(brown adipose tissue = BAT)」の2種類の細胞があったのです。

ここで、ようやくタイトルの意味に気付かれたことと思います。
「Wの憂鬱と期待の星B」とは、
「白色脂肪細胞の憂鬱と期待の星 褐色脂肪細胞」だと。

私たちが、日常の生活で「脂肪が付いてしまった!」などと何気なく話している「脂肪」とは、厳密に言えば、白色脂肪細胞を対象とした会話だったのです。

時期としては、冒頭でご紹介したコンラッド・ゲスナー以降になるわけですが、この白色脂肪細胞以外に褐色脂肪細胞があることは分かっていました。

しかし、その割には、この「褐色脂肪細胞」という言葉は、この現代に至っても、まだあまり聞きなれない言葉ではないですか?

それもそのはず、ヒトにおいての褐色脂肪細胞は、赤ん坊のときには豊富に持しているが、成人するに従って消失してしまう細胞であるということが長い間の定説だったため、真剣に研究される対象にはなっていなかったのですから。

これからお話しすることは、2000年以降に急速に進んできた研究の成果ですから、世間一般では、まだ知られることも少なく、今でも「褐色脂肪細胞はヒトの成人には無い」とすら説明されている文面も多く残っています。

しかし、成人での褐色脂肪細胞の存在自体は、ほぼ学術的にはコンセンサスを得られているものと判断してもよい段階に来ていることは確かです。

以降で説明させていただくことで追々理解していただくことになるわけですが、一つのプレゼンテーションを先に行っておきましょう。

白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞は同じ脂肪細胞という言葉を持ちながら、全く違う構成であり、全く違う機能を持っている!

すなわち、白色脂肪細胞とは、日常活動や身体内の活動に必要なエネルギーを中性脂肪という形で貯蔵する組織であり、そのため細胞内には唯一つの大きな脂肪滴が占有します。
そして、必要なときにエネルギー源として使えるように分解して放出する機能を持った細胞であると言えます。

まぁ、「必要なとき」というのが曲者で、あなたが「必要なときだ」と思っても、あなたの体の代謝機構が「必要なときだ」と判断してくれなければ分解はしてくれません。
そこに、「白色の憂鬱」の所以があるわけですね。

ここで、思い切って予告を挟んじゃいましょう。
この「白色の憂鬱」を解決するのは実に簡単なことだったということが、このあと【第4章:食欲と食事の処方箋】でお分かりいただけるはずです。

栄養の代謝を考えると自然に導き出せるほどシンプルなことであり、また、ご自分に適用するにも、少しばかりの試行錯誤でできるはずのことだったのです。

さて、話題を元に戻しましょう。
一方、褐色脂肪細胞は、なんと脂肪細胞でありながら、脂肪を貯蔵する役割はありません。
(細胞の中に脂肪滴が存在しないということではなく、非常に小さい滴が多数散在します)

そして、特異的なことは、「熱を産生する働きを専門とする唯一の細胞」という点なんです。
それも、嬉しいことに脂肪を燃焼させることで体熱を産生するのですね。

しかも、白色脂肪細胞に動員をかけて、その脂肪を燃やしてくれるのです。
あなたにとっては「褐色の恋人」と思えるような期待感が溢れて来たのではないですか?

私たちが日常何気なくダイエットを目指す際の攻撃目標として使っている「(体内)脂肪」という言葉は、白色脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪のことです。

また、肥満度の指標である「体脂肪率(量)」も適正な量以上は、白色脂肪細胞に過剰に蓄えられた中性脂肪なんだということができるのですね。

一旦、まとめておきましょう。

私たちの身体には2種類の脂肪組織がある。
一つは、エネルギー貯蔵の役割をもつ白色脂肪。
もう一つは、動員をかけた白色脂肪細胞を基にして体熱を産生する働きを持つ褐色脂肪細胞。

今日までに世に出ている「ダイエット手法」を一言で言えば、如何にして白色脂肪細胞へアプローチして脂肪分解を促進するかということに集約されていました。

が、今ここに
【褐色脂肪細胞へのアプローチ】という道への可能性が見えてきたということなのです。

本講座は、引き締まった美しい体を作るシェイプアップ(一般的に「ダイエット」と呼ばれているもの)に関する正しい理論と手法を、誰にでも分かりやすく紐解くことを目的としています。

ご存知の方は少ないかもしれないWとB(読まれていく内に正体を現します)にスポットを当て、世にある多くのダイエット手法とは代謝的に全く別の根拠によるアプローチをご紹介しますが、ダイエットの本道は【過剰にならない一定の糖質をジャストインタイムで摂取する】ということ以上でも以下でもないということをバラシておきましょう。

誰にでも理解しやすいようにまとめてはいますが、一方で、医学系・看護系の大学新入生レベルには今後の勉強の基本予習・イメージ作りとしても有益ではないかと思います。

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■ご提供内容

  1. 【保存版】代謝とダイエット~さらば燃えない脂肪の憂鬱~ PDF180ページ
  2. 資料1:肥満指標と基礎代謝 PDF7ページ
  3. 資料2:必要エネルギー・摂取エネルギー PDF3ページ
  4. 美姿・美脚になれる!!バレリーナこれだけレシピ PDF76ページ
    後半32ページは1.の第4章と同じ
  5. スペシャル特典:刺繍・和風デザイン スタンプ(透過png画像、及び、LINEで使っても透過する透過gif画像:320×320)| 文字付:44点、文字無し:47点
    さすがに、その元となる用途無限大の大画像はお付けできません m(__)m
もう一つの知られざる世界!

理に適ったサプリでも、まず即効的な効果は期待できません。

しかし、最短で痩せる医薬(抗肥満薬)なら2種あります(世界一の製薬会社が提供するお薬と日本のバイオ・サイエンスに手を出した大企業のお薬でしかも承認薬)。

そして、もう一つ、日本一の製薬会社 武田製薬が承認を得ながらも(世界有数の製薬会社依存ですが…)、製造権の持ち腐れで日の目をみなかった「オブリーン」も、世界ではそのジェネリック薬は販売されています。

当社が家電販売、特に施主支給家電で一世を風靡した時、卸元の担当者が「ニーズがあるから、その署品は存在する」とはよく言ったものです。

なるほど、便のお漏らしを気にせねばならず、片やお薬への依存性が発生しますから、よほど病的なメタボリックでない限りおすすめすることは出来ない肥満治療薬ですが、世の中のご立派なクリニックは平気で、それほどでもない肥満程度の患者にも使っているようです。

ある意味、新型コロナの非常事態宣言で、あまり外出できない今こそ、臆病だった方には、試してみる唯一のチャンスかもしれませんね。

先発薬はさすがにお高いですが、ジェネリックも数種ありますので、自己責任覚悟で入手されるなら参考にされてください。