1日に8杯飲むという “8×8” の科学的な証拠?

8オンス×8グラス

「水をたくさん飲むと痩せるとか健康に良い」って誰が言ったのでしょうか?

おそらく、ここまでにご紹介した”1glass(8オンス)×8glass”なる説から派生してきたものと思われますが、そもそも、この説はどこから出てきたのでしょうか?

何故だか分からないけれど、一般的に推奨されて社会にまかり通っているようですね。

「水を少なくとも1日に8杯飲むという “8×8” の科学的な証拠は本当にありますか?」と題したGeisel School of MedicineのHeinz Valtin博士の論文に、この起源の可能性が書かれています。

①1998年、有名な栄養学の権威Fredric J Stare博士とElizabeth Whelan博士の共著にある何気ない文章を起源とする説

その文章とは、
「毎日どの程度の水摂取が必要であるかは、通常は、生理学的なメカニズムによって上手く調整されているが、通常の成人であれば6~8glass(約1.5L~2.0L)である。これらは、コーヒ・紅茶・ソフトドリンク・ビールなどが含まれてもよい。また、野菜や果物は良い水分源となる。」
という内容とのこと。

この論文の主旨でもなく、最後にチョロっと付け足しのように書かれた文章だそうです。
ここでは、「少なくとも8glass」とは書かれておらず「6~8glass」なんですね。
筆者から見れば、実に正しい文書ではないかと見えます。

それがいつの間にか、尾ひれが付いているのが現実ということになります。
Fredric J Stare博士に関して、業界との癒着などの批判が見られますのも、真偽の程は分かりませんが、こういった尾ひれが付いていったことと無関係とも思えません。

また、水以外の飲料も計量されるとの条件は破棄されて、カウントせずに水のみで8glassという説に分派され、今ではこちらが社会の一般的な認識として定着しているようです。

②1945年IOM(The Institute on Medicine)の食品・栄養委員会のガイドラインとする説

時代的には古いこのガイドラインは、
「成人にとっての適切な水分摂取量は、ほとんどの場合2.5Lである。即ち、通常では摂取カロリー1Kcalに対して1mlとなります。この量のほとんどは調理済み食品に含まれている。
というものだったとのこと。

このまま受け取れば、10glassということになってしまいますが、どうも、この最後の文章が心に留められることなく、最低8glassの水を毎日飲まねばならないと誤った解釈がされたのだろうという分析もあります。

文章通りであれば、食事に含まれる水分も含めての話なら数値も非常識ではありません。
とにかく、情報の伝達で内容が歪められていくのは今も昔も同じようですね。

必要水分摂取量は正確に知る必要も意味も無い!

前述しましたように、その後、IOM(The Institute on Medicine)の食品・栄養委員会は、このガイドラインを見直しした結果、これを取り下げ、現在のところは1日の水分摂取量という概念自体をお勧めしていないということのようです。

極めてシンプルに、「ほとんどの健康な人では喉の渇きが水分の必要性を教えてくれる」という原点に立ち返った見方をしているわけです。

このように、現在のアメリカでは “8×8” 説が広く認知されているようですが、Brenda Davy博士によれば、一般的には女性が9cup(約2.1L)、男性が13cup(約3L)なる説もまかり通っているとも書かれています。

しかし、いずれにせよ、アメリカにおいては、公式には必要水分摂取量に関しては謳われていないようです。

一方、世界保健機構(WHO)は、水質ガイドラインを策定する前提として、一人当たりの飲料水の摂取量に関して、「カナダ、オランダ、イギリスおよびアメリカで行われた調査では、通常、一人一日当たりの平均摂取量は2L未満であったが個人差がかなりあった。」という結果から仮定したということのようです。

それで、有害化学物質に関するガイドライン策定のために、体重60Kg成人の一人当たり水分摂取量を2Lと仮定しています。
即ち、これも、あくまで必要摂取量を示すガイドラインではないということですね。

次回にご紹介する必要水分摂取量の計算式も併せて見てみますと、必要水分摂取量は、精度がどうのこうのの問題ではなく、そもそもがそんなに正確に知る必要も意味も無いことだと言えるかもしれませんね。

考えてみれば、人類が誕生して以来、ほとんどの期間、そんなこと考えずとも人類は生きながらえてきたんですから・・・。
1日の必要水分摂取量なんて、20世紀に入ってから気にし出したことなんですね。
まぁ、正確に言えば飽食で肥満が増えてからとも言えるんでしょうね。

必要水分量の計算式も次回に紹介しますが、計算式で計算するにしても医療機関や組織によってバラツキがある上にインプットするべき各種平均値にもバラツキがあり、実にアバウトな世界、即ち許容範囲が広いと言えるようです。

これらから、筆者の結論している結論を一つだけ抜粋しておきますと、

食事以外での飲料として1日に適量な水分摂取量(水以外を含めて)は1.2L~1.7L。

これはダイエットには関係なく、純粋に生体としての適量として誰にでも当てはめることの出来る基準として考察した値です。(簡単な計算は次回で説明します)
また、あえて「必要」とは書かず、「適量」として書くのみです。

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