SPFとPAの本当のこと~紫外線防御~

紫外線ケア商品の説明を見られると【SPF 37 PA +++】などという表記を目にされると思います。

※上の例はベルマン化粧品のパーフェクトUVの場合の表記です。

ここで、これらの表記が何のことを表しているのか頓着なしで、各社の値を比較されて大きい方が性能が良いと思われて判断されている方も居られるのではないでしょうか?

実は、これらの説明に関してほとんどのサイトで嘘が書かれています。

そこで、それぞれの意味を簡単にQ&A方式で明瞭にしておきましょう。

少女A

Q:【SPF】ってどういう意味なの?

お姉さんA

A:【SPF】というのは、Sun Protection Factorの頭文字を取った略称で、日本語ではそのまま【紫外線防御指数】と呼ばれるのよ。

その紫外線としては、所謂「日焼け(サンバーン)」の紅斑を生じさせるUVB波を対象にしているというところが、もう一つの【PA】と相違する点なのね。

UVB照射後、翌日までに生じる紅斑(所謂サンバーン)を対象として測定するのよ。

要するに、紅斑を生じさせるUVB波を防御する指標と覚えておいてもらえればいいわ。

少女A

Q:では【SPF】の値の後に示された数字はどんな意味なの?

お姉さんA

A:紫外線UVB波の防御効果を表す実際の指標として、ISO24444に基づき測定したSPFの算術平均値そのものが表記されるんだよ。

先に言っておくけど、この意味に関しては、ほとんどのサイトで「日焼け止めを使用しなかった場合に比べてSPFの数字倍だけ日焼けを遅らせることができる」なんてことを書いているけど、決して鵜呑みにしないでね。

誰が勝手に拡大解釈して、こんないい加減な説明を始めたのかは知りませんけれど、コピペする人が後を絶たず、今のように誤解が大きく拡散しちゃって本当に困ったものなの。

【SPF】の本当の意味をこれから説明するね。

【SPF】の本当の意味

【SPF】値というのは、①日焼け止めを塗った場合にUVB波によって紅斑(サンバーン)が確認できる最小の紫外線量と②日焼け止めを塗らない場合にUVB波によって紅斑が確認できる最小の紫外線量との比を取った値なんですね。

即ち、日焼け止めを塗布しない場合に紅斑を引き起こす最小の紫外線量に比べ、塗布した時には何倍の紫外線量にまで耐えられるか?を示したのがSPFの数値なんです。

比較しているのは『紫外線量』であって『時間』ではないんです。

例えば、【SPF 37】の日焼け止めとは塗布しなければ紅斑を生じさせる紫外線量の37倍の紫外線量を浴びて初めて同等の紅斑を生じさせるような効果がありますよということです。

基準の37倍の紫外線量を同じ時間に浴びることと、基準の紫外線量を37倍の時間継続して浴びることとは全く物理的意味合いが違います。

時間が経過するということは、日焼け止め自体が化学反応を起こし、酸化し、あるいは物理的離脱すら起こり得るわけですから、全体としての機能の劣化を相当考慮しなければならないはずです。

にもかかわらず、紫外線量の比をそのまま時間の比に平気ですり替えてしまっている説明がまかり通っているのが現実です。

(実は大学の卒論でも、「エネルギーはいちいち測れないので時間で代用する」というようなびっくりするような理屈も見かけました。)

Webでは「例えば、塗布しなければ20分で紅斑が出るところを20分×37=12時間20分遅らせることができる」というようなことが平気で星の数ほど書いてあります。

(根拠は確認していませんが、紫外線を浴びて紅斑が出る基準を20分と決めてどれも計算されています。)

この説明が妥当であるのであれば、何故、化粧品メーカは適宜塗り直すことを勧めているのでしょうか?...不思議ですね。

この理屈を受け入れたとして、【SPF 50】で17時間近く持つなんて言われても、そもそも日照時間より長くて何の意味があるかということですね。
普通は、その間にシャワーを浴びたりお風呂に入るでしょうに。

基本的には、【SPF】は15以上はほとんど差がないというのが妥当なところかもしれませんから、日常生活と過酷な条件時とに分けて日焼け止めを変えるということが合理的かもしれませんね。

もし、どんな状況でも共通して使える日焼け止めに1本化しておくとなれば、SPFにおいては大は小を兼ねますから、ベルマン社など安心できるメーカ製品の30以上40以下程度をメドにされておくことがお勧めです。

但し、薬と同じであまり高い数値は逆にお肌に対する安全性が劣るということをお忘れなきようお願いします。
但し、値が低いからといって安心できるメーカ・製品とは限りません。

【PA】の本当の意味

では、もう一つの【PA】てどういう意味なの?

【PA】というのは、Protection Grade of UVAの頭文字を取った略で、日本語ではそのまま【UVA防止効果指数】と呼ばれるの。

実は、【UVAPF】(UVA Protection Factor:UVA波の防止効果)が本来なんだけれど、【SPF】と違って値そのものではなくランク付けで防止効果を表すので、ランク付けを表す記号として別に【PA】という記号が設けられてるのよ。

※2012年までは、【UVAPF】ではなく【PFA】(Protection Factor of UVA:UVA波の防止効果)と呼ばれていた。

英語表記で分かると思うんだけれども、紫外線としては所謂「サンタン」の黒斑を生じさせるUVA波を対象にしているというところが、もう一つの【SPF】と相違する点なのね。

UVA照射後、2~24時間後に生じる黒化(所謂サンタン)を対象として測定するのよ。

要するに、黒斑を生じさせるUVA波を防御する指標と覚えておいてもらえればいいわ。

それじゃ、【PA】と【PB】の組み合わせか、【UVAPF】【UVBPF】の組み合わせにしてくれた方が分かり易いのにね!

ランク付けにある「+」って「プラス」のことかしら?

そうなのよね。
測定では【SPF】と同じように、①日焼け止めを塗った場合にUVA波によって黒斑(サンタン)が確認できる最小の紫外線量と②日焼け止めを塗らない場合にUVA波によって黒斑が確認できる最小の紫外線量との比として【UVAPF】の値が出るんだけれども、その数値をそのまま書かないのよ。

効果の程度を4段階に分けて、出た数値をランク分けして「+」の個数で表現したというわけ。(日本化粧品工業連合会

具体的には、ISO24442に基づき測定したUVAPFの算術平均値によって、

  • PA+ :UVAPF2以上4未満・UVA防止効果がある。
  • PA++ :UVAPF4以上8未満・UVA防止効果がかなりある。
  • PA+++:UVAPF8以上16未満・UVA防止効果が非常にある。
  • PA++++:UVAPF16以上・UVA防止効果が極めて高い。

というランクに分けているわけなんだよね。

よく分かりました。
でも、紫外線防止用化粧品は正しく選びましょうって言われても、その基準がなかなか分からないですよ。

だよね。
先ほども言ったけれど、日常生活と過酷な条件時とに分けて日焼け止めを考えてみるのが基本じゃないかしら?

ちょうど、下に生活シーンに合わせた紫外線防止用化粧品の選び方のグラフが日本化粧品工業連合会から出ているのね。

これが良い参考になるんじゃないかしら。
ちなみに、ベルマンの『Perfect UV』がどの辺りかも示しておいたわ。

お肌へのダメージを第一義に考えるベルマンは、前商品もこのポジションなのね。
そのことを考えてもらうこともとても有意義な基準になると思うわよ!

それと、SPF50の日焼け止めを選んで、とんでもない事態になった方も居られるようだという事実も私は見つけちゃったから、とにかく、あまり数値の高さにこだわるのは止めた方がいいことだけはアドバイスしておくわ。

SPFとPA 紫外線防止効果はどのあたりを選べばいい?
出典:日本化粧品工業連合会

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