さくらんぼ1個分とは?

さくらんぼ1個分をとり手のひらでしばらく温める

お化粧品の使用方法でよく「さくらんぼ1個分を取り・・・」という表現を目にされるのではないでしょうか?

他にも「パール1個分を取り・・・」とか「マスカット1個分を取り・・・」、「500円硬貨大を取り・・・」などの表現にもよくお目にかかりますが、今回は「さくらんぼ1個分」に絞って話を進めていきましょう。

ベルマン化粧品でも、ベルマンの真骨頂とも言える洗顔・クレンジングにおいては、バイシルバークレンジングの使用方法において「さくらんぼ1個分」の表現が使われています。

  • バイシルバークレンジング → さくらんぼ1個分
  • リポソーナ ゲルクレンジング → 1g

というように表現されています。

さくらんぼの大きさのイメージは皆さんおおよそお持ちでしょうから、「だいたいこのぐらいの大きさかな!」って思う感覚でお使いのことと思います。

が、そもそも、さくらんぼといっても大きさは品種によっても産地によっても違います。
直径が30mm程度からそれ以上の大きなものもありますし、直径が10mm程度の小さなものまであります。

まぁ、普通よく見るものは直径15mm~20mm程度のものではないでしょうか?

ただ、表現が曖昧だからといって、お化粧品の場合は、正確にこれだけの量でなければいけないなんて精度の高い値を要求される方も少ないのではないでしょうかね?

逆に、「2.5gを手に取り・・・」なんて言われると、逆に「それってどのぐらい?」ってなりますものね。

だからこそ、イメージとして捉えやすい「さくらんぼ1個分を取り・・・」の表現の方が受け入れられやすいので定着した表現になっているわけですね。

但し、皆さんがイメージされるであろうさくらんぼの平均的な大きさを想定するってことを前提条件としなければなりません。

先ほど示したように、直径15mm~20mm程度のさくらんぼになるわけですが、これでも直径15mm程度に取る方と20mm程度に取る方とでは結構量としては違って来ます。

「所詮、適量なんてものは人によってもコンディションによっても変わってくるから適当でいいじゃん」とは言え、基準になる物差しだけは欲しいのが人の気持ちというものですね。

では、「正確にはどの辺りが適量の基準か?」というと、化粧品業界では、【さくらんぼ1個分=直径20mm】と考える向きが主流のようです。

この換算だけは、他の表現の場合も含めてどこかにメモっておかれると、今後、いちいち悩まれることはなくなりますよ。

  1. パール1個・・・直径7mm
  2. さくらんぼ1個・・・直径20mm
  3. 10円硬貨大・・・直径23.5mm
  4. マスカット1個・・・直径25mm
  5. 500円硬貨大・・・直径26.5mm

さて、「サイズ的には分かったけれど、重量としては如何ほどに?」なる自然な疑問が湧いてきます。

そこで、ゲル化粧品に関してサイズと重量との数値的な対応をさせておこうと試みました。
そのためにはまず、ゲルの比重を確定しておく必要があります。

そこで、ゲルの比重はおそらくほぼ1に近いであろうという推測の下に、実際の比重を実際の製品から簡易な計測と計算(容器の重量と体積を分離するため)で算出してみました。

思い立ったが吉日で、手元の在庫の『ゲルホームクリーム徳用』を使って計測したのですが、はたして、比重は限りなく1に近い数値が出ました。

もちろん、それぞれの製品によって比重は微妙に変わってくるでしょうが、今回の課題程度のことであれば、ほぼ1で括って考えて差し支えはないでしょう。

本計算に使用するゲルの比重を1と確定します。

そうしますと、さくらんぼ1個分を直径20mmの球体と考えた場合、その重量は4.2gということになります。

感覚的に、少し多い量だと感じられたのではないでしょうか?

さくらんぼ1個分
女性の手にさくらんぼ1個分のゲル

そこで実際チューブから直径20mmの範囲に収まるように出してみました。

料理用のラップの裏に直径20mmのシールを張り付け、その範囲に収まるようにチューブから出しました。(写真)

そんなに上手くさくらんぼのような球状には出せませ~ん。(笑)

ゲルはチューブの出口径の5mmぐらいで押し出されてきますから、どうやら実際には直径20mmで厚みが5mmの円柱状の重量で考えるのが現実的なようです。

そうしますと、この重量は1.57gということになります。

即ち、ゲル化粧品の場合での「さくらんぼ1個分」という表現は、重量としては【1.5g~2.0g】に対応させればよいということになりました。

  • バイシルバークレンジング → さくらんぼ1個分 = 1.5g~2.0g
  • リポソーナ ゲルクレンジング → 1g

リポソーナ ゲルクレンジングの適量が 1g とやや少なめに書かれているのは、やはり処方が違うということなのでしょう。

さて、この適量基準を使えば、1つのお化粧品がどのぐらいの日数で消費されるかのメドも事前に分かりますね。

ところで、「さくらんぼ1個分」というのは、パッと聞いただけでは、結構多い量じゃないかと思われていたのではないでしょうか?

でも、重量に対応させてやれば、そんなに多い感じは受けませんね。
それは、実際のさくらんぼのように取り出せないということ、即ち、その直径の大きさだけ平面的に広がった分だからだったわけです。(球状の上半分に近い感じ)

最後にもう一つ!
クレンジング・洗顔料に関しては、感覚的にはちょっと多いなぁという印象が否めない「さくらんぼ1個分」と表現する方がいい面があります。
さて、何だと思われますか?

お化粧品一般に、誰だってケチって使いたいですから、出来るだけ少量を出来るだけ広く伸ばしてやろうという気持ちが働きます。

このことが、特にクレンジング・洗顔に関してはよろしくない使い方、すなわち、お肌にダメージを与える使い方になってしまうんですね。

そうです!
少ない量を出来る限り伸ばそうとするから、ついついお肌に対して強い力で擦り付けてしまうしまうことになるんですね。

これが、角質層にダメージを与えてしまうことになることは、もう皆さんもご存知のことと思います。
『洗顔だけでも肌質は変わる』と言われる所以はここにあるんです。

基本的には、やや余裕を持たせてやさしくなじませること、やさしく洗い流すことがクレンジングや洗顔の全てと言っても過言ではありません。

洗浄という目的と界面活性剤とは切っても切り離せない関係にあるものですから、毒性の強い合成界面活性剤、それも石油系由来のものが沢山含まれているようなクレンジングや洗顔料を使われている場合には、この点が特に注意が必要なことになります。

界面活性剤を強い摩擦力で擦り付けることは、重要な役目を担う角質層に致命的なダメージを与えかねません。
現在日常的にやられている洗顔を、是非見直されて頂ければ幸いです。

あとは、皆さんが実際に使われる中で、お肌の調子に応じてその時々に応じた適量を推奨の使用量を中心として調整されて頂ければいいですね。
これも大きな『生活の知恵』になるのではないでしょうか?

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