イオン導入法とは?

私たちの皮膚(肌)は大きく分割すれば、表面から、表皮・真皮・皮下組織という構成で出来ています。

表皮の一番表面にある角質層の下部は、余分な水分や毒性物質の侵入を防御するバリアゾーンが存在しています。

紫外線を真皮まで到達させない役目をする顆粒細胞層というゾーンもあります。
これは、免疫抗体反応とよく似て、人間の体として実に良く出来た構成ですよね。

肌を保護するという意味では大変重要な役割を果たしているわけですが、
肌に有効な成分の浸透も妨げてしまうといったマイナス面も持ち合わせているわけです。
化粧品を積極的には真皮や皮下にまで浸透させることは難しいことになります。

高価な化粧品を買ったのだけれども、思ったような効果が出ないのはこのためです。
実際の皮膚のトラブルは真皮に多いという視点から考えるとちょっと厄介なことだと言えますよね。

そこで、合成化粧品は肌表面のバリアを「合成界面活性剤」を使って壊すことによって肌に有効な成分をより肌の奥まで到達させようとします。

でも、これでは困りますよね。
人間が本来持っている防御機能を犠牲にして美容成分を奥深く注入させるのは本末転倒と言っても良いでしょう。

「有効成分だけを肌に入れたい」という願いと人間に与えられた機能は相容れないものなのです。

ところが、ここに強い味方が現れました。
その味方というのは電流なんです。

体液や細胞は電流を通します。
何故なら、これらは電解質の水溶液で構成されているからです。

例えば汗の成分であるNa(ナトリウム)、K(カリウム)、Ca(カルシウム)、Mg(マグネシウム)などは、体液・細胞中に+イオンとして存在しています。
Cl(塩素)、HCO3(重炭酸)、P3PO4(燐酸)などは-イオンとして存在しています。

電気回路さえ出来れば、これらは物理の法則に従って動くという原理を利用出来るというわけです。

人体に安全で微弱な電流は角質層から垂直にバリアゾーンを越えて、表皮と真皮の間にまで流れることが出来ます。

これを利用して、溶液中のイオン化された成分を電流として真皮にまで浸透させる方法イオン導入法(イオントフォレーゼ)なのです。

この方法は、実は医療分野での歴史が古く、注射をせずに薬物を体内に導入できるというメリットが故、実用化も進み、現在でも日進月歩の研究が続けられています。
現在は多汗症やわきがなどの治療にも使われています。

水溶液中のイオン化された+イオン及ぴ-イオンは、回路が形成されると、+イオンは-極に向かって、-イオンは+極極に向かって移動します。

例えば、-電極を顔の皮膚にあて、+電極を手に持って電流を流すと、マイナスイオン(ビタミンC誘導体など)は、皮膚に当てた-電極からの反発力によって顔の皮膚の奥へと浸透していきます。

又、皮下では+電極を顔の皮膚にあてると、体液中のマイナスイオンが集まって来て、皮膚の表面は酸性状態になります。-電極をあてた場合はその逆になり、アルカリ性の状態になります。

極性 皮下の体液 皮膚の表面 皮膚の内部
-イオンが増える 酸性になる 皮脂分泌や発汗抑制
+イオンが増える アルカリ性になる 細胞の機能が亢進
  • 脂性肌・脂漏性肌・ニキビの肌は興奮(亢進型)の肌質で、この場合は+電極の通電が適しています。
  • 乾性肌・老化肌・しわの肌は鎮静(衰退型)の肌質で、この場合は-電極の通電が適しています。

ここで大切なことは、水溶性の化粧品を使うということです。
油分の多い乳液や油性のクリームは通電性がありませんので導入は出来ません。

また、ヒアルロン酸やコラーゲンなど分子量の大きな成分は導入され難いです。
最も一般的に有名なものは、ビタミンC誘導体の導入で、通常に塗布する場合に比べて数倍の効果があることが広島県立大学の研究によって発表されています。

水溶性物質は、いかに効果のある有効な成分でも、ただつけたり塗ったりするだけでは、なかなか肌の中に浸透していきません。

イオン導入法は医療の分野では約300年も前から使われてきました。
痲酔や薬を皮内に効率よく浸透させることで実に様々な治療がされてきました。

それを美顔分野に応用したのがエステサロンや皮膚科、形成外科などで行われているイオン導入です。

使い過ぎにはご注意下さい!!

非常にありがたい「イオン導入」ですが、使い過ぎは絶対なさらないで下さい。

安全な微弱電流だと言っても、頻度が及ぼすデメリットは必ずあるのではないかと予想はしておいた方が無難だと私は考えます。
専門外ではありますが、理工系に携わる者としての直感です。

もちろん、ベルマン化粧品もはっきりと「週2回」程度と謳っておりますので、むやみに使われる方も居られないかとは思いますが、くれぐれもご認識の程お願い申し上げます。

例えば、磁場にしても非常に安全な微弱な磁場でも浴び続けると、どのような影響が出るのかなど、私たちはまだ何も分かっていないというのが本当のところです。

お金になる技術はどんどん進歩していますが、それ以外の根本的なテーマはまだまだ「何も分かっていない」のが本当のところでしょう。

極端な話、コリを和らげると言うピップエレキバンを長い間貼っていると、その部分に湿疹が出来てなかなか治らなかったりすることもありますよね。

学者やメーカが謳い文句でアピール出来ることは別にして、「まだまだ分かっていないことは多いんだ」という気持ちを持って過信せずにご使用に際してソフトランディングして頂ければということが、当店の持論としてのアドバイスとお願いです。

消費者の皆さまにおかれましても、
とにかく過信しないという気持ちをどこかで持っていて頂ければ幸いです。

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